今日は人生ドリルシリーズとして、俳句から出典されているといわれている日本の古いことわざ「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」に基づいて書いていきます。
<もくじ>
●「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
●「実る稲穂」になるほどに、自分の行動や立ち居振る舞い、表情など、あらゆることの印象がどう映るのか、ということにすら感覚を研ぎ澄ませる必要がある。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで前回書いた記事は下からごらんになれます。
●「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
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いやぁ、K氏に関する昨日からの報道。陳腐なテレビドラマの落ちみたいで一瞬、「ほんとかいな」と私もつぶやいてしまいました。
真偽はいまのところよくわかりませんが、報道されて私がまっさきに頭に浮かんだ言葉は「やっぱ世の中舐めちゃうんだろうなぁ」でした。そしていろいろなことを考えました。
今日の「人生ドリル」は「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」です。
★とんとんとん、とうんと若いうちから人生、うまく上り詰めてしまうと、コケたことがない分、何をやってもうまく行く、と思ってしまうのが人間なのかもしれない。
★「ほかに適任者がいない」とまわりに錯覚をおこさせる。
★若いうちからうんと遊んでおく。遊びを知らずにお受験・大学受験で貴重な青春を費やして中年まで真面目一筋でくると、「アタマと感覚は両輪」ということを理解できなくなる(「世間」の感覚や、自分の立場が世の中からどんなふうに見られているか、が分からなくなるのだと思います)。
★「難」を強いられるのは庶民ばかり。
★コロナウイルスの最前線で医療に携わるかたがたに土下座しろ、とすら感じる。
★誰が垂れ込んだんだろうか?→ どうやら産経新聞社内に「Deep Throat」がいたらしい。またもや文春砲也。
★卓は4人。もうひとりはどうした?(3人か?)
★オトリだったんだろうか。→ これは報道が進むにつれて、そうではないことが分かりました。FBIじゃあるまいし。>我。笑
★社説読むの、やめて良かった(大笑)。→ 以前私はこのブログで「私が大手新聞社の社説を読まなくなって久しい。社説で声高に『なになにすべきだ』と他人には要求するが、書いた新聞社や記者連中が具体的にどんな行動を起こしているのか、まったく見えてこないから」と書きました。要するに、なんか偉そうなのだ。上から目線で。
小山ケイ過去記事】情報は母国語だけではなく、外国語で書かれたものからも取ってくる。
★ブンヤ連中もどこか世の中舐めているのだろう。「ペンは剣より強し」で社会的な影響力を勘違いしてしまうのかも(うちのじいさん@ブンヤがあの世で泣いてるだろなぁ)。
K氏のご経歴を見ると、案の定というべきか、日本のエリートコースをひた走っておられています。そして政府からも厚い信頼を寄せられていた。
まさに「実った頭(こうべ)」。
稲穂は実るほどにお米の部分がどんどん、垂れ下がっていきますよね。私なども子どもの時、親の転勤で秋田県に住んでいたので、水田地帯の中を通学したり、学校の授業で自分たちで稲を育てたりしました。そしてうんと垂れ下がったころに収穫すると、ふっくらとした豊かな味わいのおいしいごはんが頂ける。
実った頭とは稲穂の先のお米の部分であり、人間でいえばヘッド、つまりリーダーともいうべき人間です。
人格者で人望も厚く、頭も良くて、まわりからも尊敬されたり頼りにされたりしている存在。文字どおり、「一目置かれる存在」。もちろん、それによって人・モノ・カネもあつまってくるでしょう。
だからこそどんどん実る。そしてその分、まわりも注目します。世間の目も厳しくなる。土の下に隠れた根っこやまわりの雑草はほとんど目も向けられないけれど。
実った頭(こうべ)はまっすぐに突っ立たままではその状態を維持できません。
「いまのじぶんがあるのはまわりのかたがたのおかげです。みなみなさまがたのおかげです」と実った頭(こうべ)を下げて低姿勢で自分を律していなければならない。つまり、「我」をあの世に半分おきつつ、自分を客観視する姿勢と感謝をいつももちつづけていなければならないのです。
●「実る稲穂」になるほどに、自分の行動や立ち居振る舞い、表情など、あらゆることの印象がどう映るのか、ということにすら感覚を研ぎ澄ませる必要がある。
市井の庶民がこの時期に近所の人たち4名と集まって至近距離75センチのこたつで鍋をつついても社会問題にはなりません。当たり前ですが。
けれど、K氏はちがう。
検察庁官僚という国のリーダーです。
裁判官が児童買春した事件もありましたが、軽犯罪といわれるような駐禁してもスピード違反してもにぎりゴルフをしても、法の側のお役人は世間から厳しく問われやすい。
それはリーダー(実った稲穂)だからということなのだと思います。
実った稲穂というリーダーに世間は「己を律する強さと自分への厳しさ」を求める。
自分がなんかうまく行ってるな、人・モノ・カネが集まってきたな、と思ったら「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」でチェックをする。経営学で言うPDCAでもいい。アタマと感覚を両輪として。感謝と頭を下げることを忘れずに。
そしてそんな彼・彼女をまわりはさらに尊敬し、敬愛し、力を貸すことになります。
天が与えてくれた自分の才能を豊かに開花させるも殺すも、自分次第だとつくづく思いましたね。今回の報道を見ていて。
1) 自分を一度徹底的に調べてみる。→ ある企業は自社の従業員たちがしっかり働いているかを調べるために、ミステリーショッパーと呼ばれる調査員を雇うこともあります。あるいは、マーケティング会社に頼んで、自社の印象を消費者から聞いてみたり。
それぐらい徹底させてもいいように思います。国のトップに立つかたは。
マーケ会社にイメージ調査の依頼。帝国データバンクに身辺調査依頼(「自分が自分を調べる」)。
2) スタイリスト、メイクアップアーティスト、ファッションデザイナーなどに外見上の依頼をする。とくに女性のリーダー。こういうプロたちとの世間話も自分の感覚を研ぎ澄ませる勉強になります。
3) 人に頭を下げる。日に何度も「ありがとうございます」と他人に対して言ってみる。子どものように。
4) 庶民の輪の中に入っていく。町内会のボランティア活動、どぶ掃除、介護施設へのボランティア活動、学校への講演会、PTAの集まり、近所のスーパーへの定期的な買い物、切符を自分で買って電車に乗ってみる(コロナ対策以外の時期に)。家のトイレ掃除、風呂掃除、キッチンなどの水回りの掃除をしてみる。
(自分を持ち上げるような人間→K氏の場合は朝日や産経新聞などのブンヤ、とばかりつるむようになると人間、世間の感覚から外れていくのかもしれません)
5) 次のような人間を身の回りに置く。
◆世情を熟知した人間。
◆地頭のいい人間。
◆遊び慣れた人間。
◆アタマと感覚がしっかり両輪で動いている人間。
◆世間のなかでボコボコに揉まれた人間。
◆そして、言うべき時にはちゃんと指摘してくれる人間。
(アタマよりも感覚のすぐれた人間が良いと思います。アタマはご自身がずば抜けて良いでしょうから)
金銭が本当に掛けられていたのか、どれぐらいの年数、行われていたのか、などの刑事問題もありますが、いまのところ私を含めておそらく多くの方が「それは問題だろ」と思っているのは、「コロナ感染対策のため、不要不急の外出は控えてほしい」と緊急事態宣言が出され、飲食店やライブハウスなどが休業せざるをえない状況に追い込まれているなかで、不要不急と思われるマージャンという「遊び」を、社会的な影響力のある検事長と新聞記者(朝日と産経)がそれぞれ密室の近距離でおこなったということだと思います。
明日は「若いうちからうんと遊ぶ」ということを人生ドリルとして書いてみようと思います。
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