情報は母国語だけではなく、外国語で発信されたものからも取ってくる。Collect information not only in your native language but also in other languages.

今年の1月1日、以下の記事を書きました。その中から今日は、「情報は母国語だけではなく、外国語で発信されたものからも取ってくる」ということについて、詳しく書いていきます。






●情報は、母国語以外のものからも収集してみる。

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外国語による情報は、母国語による情報とはまた違う視点を与えてくれます。たとえば、情報を得る先は以下のようなものです。

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1) YouTube

2) ネットラジオ

3) 新聞

4) 人

5) SNS

6) ネットの記事

7) 本、小説、表現物

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以前私はこのブログで、「日本のマスメディアだけが過熱報道していたり、反対に、海外では重要な情報として取り上げられているものが日本ではまったく取り上げられていないことがあります」と書きました。

私が若いときに米国大学へ留学した際も、日本ではとても取り上げられていたものが米国ではスルーされていたり、あるいは反対に、世界の動向として日本では取り上げられていたものが米国ではまったく取り上げられていないことがあります。ウルグアイラウンドなどはそうでした。

マスメディアからの情報は一方通行であることが多いため、母国語で書かれたり放送された情報をうのみにすると、その文化のバイアスに影響を受ける可能性があります。たとえば日本の某新聞は20代30代の記者が書いていることが多いため、彼・彼女に海外赴任の経験でもなければ、「政治=悪の権化」みたいな視点が色濃く見えることがある。笑 勧善懲悪の時代劇じゃないんだからさぁ・・・。

社説も「だれそれ(人・組織・団体)はなになにすべきだ」としょっちゅう書いてるけれど、「そういうおまえさんはなんか行動してるのかい?」と言いたくなることがある。批判はすれど、記者が実際に動いている姿はまったく見えないので。これもアタマ至上主義の文化だと思います。私が社説を読まなくなって久しい。

浜松町

日本は行動する文化 (To take action)じゃないです。行動すると叩かれる。とくに女が行動するとそう。「じっとしとれ」と。

だから、ひとより頭一つは軽く出ようと思うなら、情報はできるだけ母国語以外のものも知るようにして、自分で考えるものさしを増やすこと。そうすると、マスメディアや誰かから一方的に送られる類型的な判断基準ではなく、自文化を超えた世界的な視点で考えられることも多くなります。

●それぞれ長短あります。有機的にかみ合わせる。そして判断するのは、自分。

上記のそれぞれの情報源の例には長短があります。なかにはFake newsがまじることもありますし、伝える人間のバイアスが入ってくることもある。

いくら、「母国語以外の情報源も活用する」といっても、それが万能であろうはずはありません。

私が考える、それぞれの長短は次の通りです。これは、母国語の情報源でも同じです。

青山一丁目

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1) YouTube

:言論の自由が(ある程度)保証されている国・地域のものであれば、個々人が自分の審美眼や感性にもとづいて発信している。技術革新によりどこでも見ることができる。他国のマスメディアの公式動画であれば、日本の過熱報道ぶりが分かったり日本では取り上げられない情報が得られる。

:思いの強い人が作った動画であれば、その人の思いに影響を受ける。「マスメディア」の公式サイトであれば、一方通行に「マス」に向かって放送されている。その点は日本のマスメディアと変わらない。ステレオタイプ、固定観念、「誘導」があることも。事象との時間差がある。

とまれ、の標識

2) ネットラジオ

:速報性。「ながら」で情報収集が可能(耳でとってくる)。時系列で番組が進む。場所を取らない。場所を比較的選ばない。

:「映像」がわからない。レポーターの力に左右される。音楽番組であれば、DJの好みに影響を受ける(自分が好きなミュージシャンの曲がかからない、とか、好きなジャンルがかからないとか)。好むと好まざるとにかかわらず、同じニュースが日に何度も何度も流れる。

新幹線(東京・浜松町駅にて)

3) 新聞

:紙面に載ったそれぞれの記事を見比べることで「見えてくる」ことがある。時代だったり世論だったり文化だったり流行だったり。

:情報源が限られている記事は、どこも同じ。紙媒体の場合は読む場所を確保する必要がある(満員電車の中で小さく折りたたんで読むのは大変です。電子版でないのなら)。記者のバイアスがかかることがある。アタマ至上主義。手に取って感じ取ることはできない(ARを使うかもしれませんね、将来)

横浜元町のとおり

4) 人

:自分の信頼している人であれば、情報の信頼性が自分にとってより高くなる。信頼関係がある人であれば、レアな情報や機密性の高い情報も入手できる。

弱い紐帯からの情報は、強い紐帯が「仲間内の噂話」に終始しやすいことと比べて、有益な情報が得られることがある。

新聞やマスコミのニュースからは分からない、人が感じる「感情」が手に取るようにわかる(すごくおいしかったよ!よかったよ!おもしろかったよ!など)

新橋の空

:自分がかなり影響を受けている人の情報であれば、盲目的に受け入れてしまうことも考えられる。相手の人がFake newsと知らずに信じていることもありうるので。

相手の「誘導」に影響されてしまうことも考えられる。

異文化の人であれば、その文化の影響を当然ながら受けているので、文化的なバイアスがかかることがある。

横浜港

5) SNS

:個々人が発信者となってinteractiveに情報や意見交換のやりとりができる。

:噂話や、情報の価値としては普遍性のないものがやりとりされることもある。人への批判や誹謗中傷に終始することもある(匿名性が高ければ高いほど)

欧林洞

6) ネットの記事

:検索エンジンからであれば、その検索エンジンの基準にかなった記事が上位表示されやすい。「マス」に伝える媒体からは得られない、コアな情報が得られることがある。また、自分の都合のよい時間に読むことができる。

:偏りのある人が書いたものであれば、その影響を受けることがあることと、検索エンジン側から上位表示されなくなることもある。

Seattle's Best coffee

7) 本、小説、表現物

:自分も表現者と一緒になって考えることができる。知的作業を要することもあるので、自分のリテラシーとキャパが上がる。

:表現者の自己満足に付き合わされることもある(笑)。→ だからこそ、このブログで何度も書いているように、「普遍性(universality)という宇宙のソースに感覚を同調している表現者の作品をおすすめしたい」のです。

●母国語以外を理解する。

小さいときからその外国語に触れているのならそれほど労力を要せずとも理解できるかもしれません。けれど、私を含めて多くのかたがたは、母国語以外の言語圏に小さいときに住んだ経験はありません。

横浜元町

それゆえ、労力やときには苦労をともないますが、あらゆるやりかたを用いて、外国語を理解していくことになります。

ありがたいことに、今の時代は技術革新によって、AIによる性能のいい翻訳通訳機があったり、無料のものでも意味を把握できるぐらいのレベルにまでは達しています。

ネイティブに匹敵するぐらいその外国語を理解できるのが一番いいですが、そうではないときは、機械に頼ることも今の時代は可能です。

これからは動画の時代でもありますので、文字ではなく「映像」をみることによっても海外の情報が得られます。

さらに、海外の人と話したりSNSを観たりやりとりすることもできます。

横浜港

せっかくのこの時代。母国語による情報収集ばかりではなく、いろいろな機器やサービス、人の力を利用しながら、「ものさし」を増やしたい、と私自身は思っています。そうすることが幸せで豊かな2020年につながるはずだからです。

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