今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、2023年度大学入学共通テストの「英語」リスニング試験第5問の問33について書いていきます。。
<もくじ>
●2023年度大学入学共通テスト「英語」リスニング試験第5問「問33」 (17)
●”Let’s look at that.”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます
●2023年度大学入学共通テスト「英語」リスニング試験第5問「問33」 (17)
今日は第5問の最後の問題、「問33」について書いていきます。
(福井新聞のサイトに2023年度分の大学入学共通テスト問題が掲載されています。)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1702701
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問33の問題文に目を通すだけでも、前問にあった“Deaths“という選択肢はきっと一度は利用するであろうことが推測できます。折れ線グラフが人間とアジアゾウ、どちらの「死」についても表しているからです。
表を見ているだけでも、つぎのようなことが分かります。
1) 2015年と2017年はいずれの死も前年より減少している。
2) 人間よりもアジアゾウのほうがより多く死亡している。
3) 2018年は両者ともに死亡数が過去最多であった。
さらに、選択肢から分かることもたくさんあります。
【4つの選択肢から分かること】
1) データはスリランカのもの。
2) 「4」が正解であれば、図表の数字はそれを物語っていると言える。
3) そして、皮肉でもある。残念ではあるけれど・・・。
4) 「3」は図表とは反対。音声でそれについてなにか補足があるのかどうか・・・。
では、実際に音声を聴いてみましょう!
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人の努力、人の死者数、アジアゾウの死亡数、それぞれの相関関係はさすがに提示されていませんし数字や具体的なアクションもわかりませんが、高校生が受験者の大半を占める英語リスニング問題としてはとても興味深く感じました。
何度もこのブログで書いているように、語学は内容を把握するところがスタート地点。
問題文や英会話の文法や構文をこねくり回しても英語は上達しません。
私はこんなことを考えました。
あなたはどうですか?
私の考えたことや正解を得られたやりかたは次の通りです。
1) インドで人のほうがアジアゾウより死亡者数が多いのはなぜか。
→ 【仮説1】人口が圧倒的に多いから。
→ 【仮説2】そして大家族が多い。あるいは集落として大勢で生活している。
核家族でそれぞれの世帯があちこちに点在して生活していたら、各家庭にとってアジアゾウとの”Encounter”の機会もまれになるはずです。
→ 【仮説2】インドでは保護活動が効果を上げた。
たとえば、違法業者の摘発や厳しい刑罰を科すことにしたとか。
問32までの音声ではもうひとつのやりかたである「フェンスを設ける」に触れていたけれど、それは人に対しても効果をあげるはずなのにインドでは人の死亡者数はアジアゾウよりも多いのだから、アジアゾウの保護活動のほうに効果があったといえる。
2) いっぽう、スリランカは1)と逆。
→ 音声では「努力している」と触れている。
→ しかしながら、上記のようにグラフでは増加傾向。
よって、ここで正解が分かる。
3) 選択肢1については音声ではまったく触れられていない。
→ 消去法で1は却下。2もしかり。
4) 音声では「3」についてはやはり補足なし。
→ よって、「3」も却下。
2)のように自分で正解の選択肢を選ぶこともできますが、消去法で正解を導くこともできる問題です。
●”Let’s look at that.”の発音。
1) 「Le」
2) (母音なしで)「Tz」
3) 「Lu」
4) (3)のあとに息を飲んでから連結発音で)「Ka」→ 日本語で小さな「つ」を入れる感覚です。
5) (おなじく、息を飲んでから舌先を軽く噛んで「ザ」と言いながら)「Tha」
6) 「Le」 + 「Tz」 + 「Lu」 + 「Ka」 + 「Tha」
3)4)5)
27から32までの音声が北米系男性、33が女性のnativeです。