スコットランドのセントアンドリュースで提出するハンディキャップ証明書やバロット参加方法、他(ゴルフ)(4)

St. Andrews セントアンドリュース スコットランド

今日の記事では、
Ballot(抽選)とハンディキャップ(HD)について書いています。
●抽選について
●”Public spirit of St. Andrews Links”
いちばんはじめの記事は、以下のサイトから始まります。↓↓↓↓↓

Photo by Kay Koyama in St. Andrews, Scotland

●バロットへの参加方法について

St. Andrews Linksの公式webサイトを再確認してみると、プレイヤーたちが思うほどOld Courseでプレイできる確率はけっして低くはありません、と書かれてあります。

Public courseゆえ、でしょう。

なかでもBallotにはやはり、約半分の枠が振り分けられているそう。

詳しい方法を記載しますね。

1)プレイを希望する日の2日前(10日希望であれば、8日)のBallotに14:00(2:00 pm)までに参加すること。

2)Ballotへの参加方法は、St. Andrews Linksへ直接、メールまたは電話で連絡するか、いずれかのクラブハウスに依頼。

4)予約は2人から4人まで。

5)予約をする際は、名前、所属クラブ、ハンディキャップを告げる。

6)ただし、日曜日とトーナメントのある日は除外日となります。

★★★★★St. Andrews LinksのOfficial blogがあるそうで、「ぜひFollowしてください!」とありました。リンク先は上記のofficial Twitterサイトからご覧になれます。★★★★★

●”Public spirit of St. Andews Links”

公式webサイトを読むと、「Old Courseはpublic courseですので世界中から大変な人気を頂戴してはおりますが、”all golf lovers (quoting from what the Links said on its official website)”が利用可能であるよう努めております」というような内容のことを、より気さくな文体(英文)で表現しています。

私が実際にSt. Andrewsを訪問してみて感じたのも、そのspiritです。

男性のHDは24、と女性よりも少なめではありますが、女性の場合は「max 36のHDまでは大夫ですよ」とおっしゃってくださっている。

女性のHD36は、何年かこつこつと日々、うちっぱなしにいったり家のパター練習マットで練習したり、プロの先生に就いて定期的にレッスンを受けながら、ときどきはゴルフコースも上手な人たちにくっついて回れるような、(私を含めた)一般女性ゴルファーであればいただけるぐらいのHDだと思います。

平均スコアは100より上だとしても、それぞれのホールで「大きなけが」をせず、シングルプレーヤーやベテランプレーヤーなどとも一緒に回れて、ホールでスコアをまとめられるぐらいの女性であれば、Old Courseは門戸を開いてくれているということだと私も理解しました。

 

さらに、実際にOld Courseでプレイしてみて私が体感として理由がわかったことがあります。

それは、「fast playの意味」です。

St. Andrews

 日本でも「スロープレイは禁止されています。ファーストプレイで」と口を酸っぱくして言われるものですが、では「なぜ?」と理由を問われると、 「そう決まってるから」と答える人が多いような気がします。

だから、後ろから打ち込んでくるような人間が現れる。「おせーだろう」「スロープレーじゃねぇか」と。

「オレさまがたがおとおりだっつーの」と言わんばかりに。

(私はまだそんな目にあったことはありませんが、ベテランゴルファーである友人たちからそんな話を聞きました)

Old Courseは私に、fast playの意味はこういうことだよ、と言っていました。

「どのような人でも等しく、その日のうちにコースを回れるように。

その日、プレイすることが叶った最初のグループから最後のグループまで、 等しい条件のもとで、その日のうちに回れるように。

最初の組から最後の組まで、白い球のゆくえがちゃんと見えるぐらいお日様がでているうちに、ホールアウトできるように。

貴族であろうと、平民であろうと。

ようやくコースを回れるようになったアマチュアであろうと。

Golf Loversでありさえすれば。これこそがPublic spiritなのだから」

St. Andrews

だから、最初の組はもちろんのこと、それぞれの組が前後、さらにその後ろの組のことも配慮しながら1分1秒を無駄にすることなくスマートにプレイをする。

猛ダッシュする必要はないけれど、後方の組を無視して無駄にグリーン上でスコアを付けあったり(日本の某ゴルフ場でおじさんがたがしているのをインストラクターの先生と一緒に目撃してしまったことがあります。先生カンカン)、いつまでもあきらめずにボールを探したりせず。

これって、「駅伝Spirit」に似てませんか?笑

駅伝は世界で理解されない、だからいまだに広まらない、とおっしゃるかたがわりと多いのですが、でもゴルフもその一日を通してみると、駅伝みたいなもんじゃん、と私はOld Courseから教えてもらいました。

最初の組から最後の組まで、ひとつの駅伝チームとして一緒に試合をしている。

その1秒を削り出せ(東洋大駅伝チームのスローガン)

「(40秒近く前と差が開いてはいたものの)自分が少し詰めれば、後の走者もしっかり少しづつ詰めてくれると思ってた(青学駅伝チーム林圭介くんのインタビューのことば)」

あとから続くグループのために。最後のグループまで、ちゃんとホールアウトできるように。日がとっぷりと暮れるまえに。

自己チューのための「fast play」ではなく、他者のための「fast play」をこころがけとして。 

なにしろOld Courseは「神が作りたもうたコース」なのだから。