今日は、「英語をはじめとする語学の会話の上達速度」について書いています。このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」は、最初の記事はこちらです。↓↓↓
●【英語上達のコツ】「私、短期間で英語が流ちょうに話せるようになりました~!(#^^#)」はありません。笑 英語は短期間ではぺらぺらにならない、とさいしょに頭にいれておく。
「短期間で英語がぺらぺらになりました~!」
なんて言っている芸能人のかたのことが最近ネットのニュースにながれていたのでどれどれ、とYouTubeを観てみました。
うーん・・・。
英会話スクールの初歩クラスの域を出てない、やっぱり。
このレベルでは、残念ながら「流ちょうな英語」とは言えません。「えっと・・・ワタシの名前は●●●です。英語を勉強してます」と頭で考えて、「たしか、こう言うんだったよね」のレベルでは、ネイティブの会話にはついていくことはできないです。
しかもそのかた、自信なさげで自分に対して否定的なことも言っていたのですが、これは英語圏、とくに米国では致命的です。「プレゼンテーションを学んだことがないんだわ」とすぐにわかります。
「えっと・・・私の英語はおかしいです」
「私は英語がしゃべれません」
「私はまともな英語が話せないので恥ずかしいです」。
こういう後ろ向きなことを大勢のまえで話すときは言わなくていい、と私は米国大学に留学していたときに受講したプレゼンテーションのクラスで習いました。
アメリカの場合だと、プレゼンテーションの場で自分のことを「悪く」いう人、自信なさげな人は、なぜか否定的な目で見られます。公の場で発表するときはとくに。良くも悪くも。日本人の感覚からすると反対だと思うのですが、でも、アメリカに限っては違いました。
プレゼンテーションの授業でさんざん教えられたことは、「否定的なことは言わなくていい」「自信を持って、Audienceとアイコンタクトしろ」など。「Un…とかなんとか挟む必要はない」、とも教えられました。
どうして、「短期間で外国語が話せるようになった!」と言いたがる(言わせたがる)人が多いのでしょうか。語学、とくに「話せる語学」の習得が大変だということが多くの人にとってわかっているからこそ、「短時間で取得しました~!とアピールすることで自分をカッコよく見せたい、ということなのでしょうか。
●さらに私が疑問に思うこと。
マスコミの態度としてすごく気になるのは、日本で生まれ育ってアメリカンスクール、インターナショナルスクールに通った人が偉くて、日本の学校に小学校から高校まで通った人間が劣っている、とでも言いたげな記事やコメントがときおりあることです。
「でも住んだことないじゃん、この人アメリカに(海外に)」と私などは毒舌吐いてます。
異文化のなかで長期間、生活したことのないひとをやれアメリカンスクールに行った、やれインターナショナルスクールに行った、やれブリティッシュスクールに行ったと言ってはもちあげるなんて。
日本の学校で、日本の国語、歴史、古典をしっかりと学んだかたたちが、英語をはじめとした外国語がまともに使えるようになれば、このアイデンティティこそが強力な武器になります。
敬語の使い方や目上の人を二人称代名詞で呼ばないことなど、日本語の使い方を含めた「日本のことを知っている」、というアイデンティティを日本人自身が否定してはいけない。
自分(自分の文化)を大切にできる人が、異文化の人も大切にできるのだと私は信じています。
「短期間ですぐに話せるようになるはずなのに、あたしは/俺は、話せない・・・」とんでもない、短期間なんかでまともな外国語は話せるようにはなりませんよ。時間をかけて丁寧に、潜在意識に落とし込む作業をしなくてはならないのですから。
そのことについて、これからこのブログで書いていきます。