「英語が苦手な自分が海外赴任に」。

首都圏の公共交通機関にはたくさんの「英語学校」の広告が掲載されています。今日はビジネスパーソンに向けて、「英語が苦手なのに英語圏へ海外赴任することになった」場合について書いています。

Q) 英語が苦手なのに海外赴任することになりました。いまから不安です。どんなことをしたらよいでしょう。

A) ご栄転ですね。こんなことをされてはどうでしょう。3つご紹介します。
1) 実際に住んだ人たちからたくさん、話を聞く。
2) イメージトレーニングする。
3) 「英語が苦手」であれば、反復練習によって苦手意識を克服する。



昨日は下の記事を書きました。

●「英語が苦手な自分が海外赴任に」。具体策を3つ。

Royal Albert Hall in London

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今日も交通機関に乗っていたら、ベルリッツさんの広告が目に留まりました。モデルさんとおぼしき若くてかっこいいスーツ姿の男性が、金髪の白人女性に向かって顔を引きつらせながらなにやら話している写真。

キャッチコピーは「なんでも言えばいいってものでもないのですよ」というような内容。そこで、「ああ、英語が苦手なビジネスパーソンが英語での商談でとりあえず何か言っておこう、という心境になったという設定なのね」と理解しました。

ビジネス英会話といえばベルリッツという方式が私の中にはあります。おそらく多くのビジネスパーソンにとってもそうじゃないかな、と思います。老舗ですね。

興味深く広告をみさせていただいたので、そこから得たインスピレーションで今日は記事を書こうと思います。

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昨日も書いたように、ビジネスパーソンのなかには英語が苦手、というかたがたくさんおられます。でも、海外赴任を任されるかたというのはそれだけ力量を認められているということだと思います。多くの企業においては、海外赴任は出世コースと聞きます

銀行員であれば、「地方へ転勤」→「本社」→「人事部」→「海外赴任」→「本社内役付き」というような)

大手町のビル群

私のまわりの優秀なビジネスパーソンたちも30代半ばくらいから海外赴任が始まっています。

今日は私から次のような「具体策3つ」をご紹介したいと思います。

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1) 実際に住んだ人たちからたくさん、話を聞く。

2) イメージトレーニングする。

3) 「英語が苦手」であれば、反復練習によって苦手意識を克服する。

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1) 実際に住んだ人たちからたくさん、話を聞く理由は、自分のなかにイメージがわいて、実際に自分が赴任したときのシミュレーションができるからです。

私も海外赴任ではありませんが、米国大学へ学生時代に留学するとき、経験者からたくさん、話を聞いては自分の実際の生活を事前にイメージしていました。

人間は未知のものに対しては不安感をいだくものですが、それが未知のものではない、と感じられるほどに不安が薄れていきます。「不安」は心の防除作用だからです。

会社のかたやご自身の友だちに、ご自身が赴任する予定の国や地域へ在住したことがあるひとがいれば。そのかたたちに積極的にあって話を聞きます。

北アイルランド

2) イメージトレーニングをする効果は絶大です。自分がまだ経験していなことを潜在意識に向かって、「すでに経験したこと」として植え付けて、ご自身の能力を十二分に発揮させるからです。

ただし、やりかたがあります。

腹式呼吸で呼吸を整える。

★呼吸が整ってリラックスした状態を確保する。

★住んでいる場所、赴任先のオフィス、ビルなど、鮮明にイメージ。

★そのなかで、自分が生き生きと、楽しく、仕事をしている姿を思い描く。

★不安感が襲ってきたら、呼吸に意識を向ける。

★意識が乱れるようなら呼吸を「いち、に、さん」とカウントすることに集中。

イメージトレーニングで大切なことは、「深い呼吸」「リラックスした状態」「楽しい、幸せという良い感情」「手に取れるほどに鮮明なイメージ」です。

Belfast

3)「英語が苦手」であれば、反復練習によって苦手意識を克服する理由は、上記の1)2)にも通じることですが、練習することによって「慣れる」ことから自信が生まれるからです。

私のこのブログでもこれまで、反復練習については何度か触れてまいりました。ご自身で1)時間を作って勉強されるのもよいと思います。あるいは前述のベルリッツさんのような、2)ビジネス英語の英会話教室へ通われたり他社のオンライン英会話を利用したり、お時間のないかたは、リクルート社のような3)大手企業が提供しているアプリを利用されてもよいと思います。

語学は「慣れ」です。何度も何度も繰り返えすことで、ご自分のなかに「慣れ」に対する自信が生まれます。

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●「不安」を細かく分解してみる。

London

上記の具体策3つをためしても、まだ不安がのこるようでしたら、いちど時間のあるときに、「不安」そのものを細かく分解してみるのもよいと思います。

不安そのものは「何がなんだからわからない」から不安なのであり、その「正体」がなんであるかわかれば、薄らぐことが多いです。「不安」というもやもやとしたものを事細かに分解する利点はその正体が見えてくることです。

私もこれまで何度も不安に襲われました。そしていまでもときおり襲われます。試行錯誤で自分でやってみた「不安をよりこまかく分解して把握する方法」を書いてみます。海外赴任のことだけではなく、心配性のかたはたくさんいらっしゃると思います。私もそうです。そんなお仲間のかたがたのなにかお役に立てば・・・。

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★「不安」という感情の根元を見る。どういう感情か?

★人に対する不安か?施設に対する不安か?

★その「未知なるもの」はどこまで把握可能か?

★かなり先のことまで「不安材料」に含めていないか?

★物質的なものか?精神的なものか?他人によるか?自分が原因か?

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語学が不安だと思っていたのはじつは表面的なことで、語学ができなくて仕事が失敗したときにまわりから「失格」のレッテルを張られるのがとても怖かった、ということもあるかと思います。

あるいはまったく新しい仕事を現地でするため、そのことに対する不安だったとか、自分以外は全員、現地のネイティブなので、仕事のやりかたや文化の違いがどう影響するか、未知で不安だとか、いろいろあると思います。

場合によっては、かなり先のことまで考えてしまって「不安だ」と感じていることもあります。現地でこどもさんがどんなふうに成長していくのか、教育はどうしたらいいか、とか。

たいていの不安は実は「illusion」です。最大の未知なる世界である「死の感覚」「死後の世界」などは特別な能力をお持ちのかた以外はだれも知りません。なので、私を含めてこれらがなんとなく不安だと感じるのはしょうがないとして、そうではない「不安」なのですから対処可能です。というのも誰かが経験していることが多いからです。

いまはネットという便利な世界が広がっています。それはそれは広大な海のような世界です(「Ghost in the Shell」のMajorが飛び立った世界。笑)。

ここには記名無記名で情報を提供しあう世界的なコミュニティが存在します。オープンソースの価値観、と言ってもいい。Linuxもそう、wikiもそう、そしてWordPressもそう。

自分が分解した不安の正体を手に、それらを検索スペースに打ち込んでいってみてください。ひとつひとつに丁寧に、細かに回答を記してくれている人がいるはずです。

●まとめ

A church in UK

英語が苦手なのに英語圏への海外赴任が決まってしまいどうしたらいいかと考えあぐねているビジネスパーソンはおられると思います。でも海外赴任はたいていは「ご栄転」です。

不安を少しでも経験する具体策として今日は以下の「3つ」をご紹介しました。

1) 実際に住んだ人たちからたくさん、話を聞く。

2) イメージトレーニングする。

3) 「英語が苦手」であれば、反復練習によって苦手意識を克服する。

 

それでも不安が薄れない場合は、「不安」そのものをことこまかに分解していきます。そして、把握可能な次元にまで分解できたら、ネットの検索機能も有効に利用します。

少しでもよりよりお仕事をされますよう、心よりお祈りしております!

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