今日は、潜在意識の不思議な側面である、「否定形が通じない」ことについて書いています
昨日は下の記事を書きました。
●ピンクの象について考えない。白いユニコーンについて考えない。
潜在意識の特徴としてよくいわれることの一つに、「潜在意識に否定形は通じない」というものがあります。
たとえば、上のタイトル。「ピンクの象について考えない」「白いユニコーンについて考えない」といわれたとたん、ピンクの象と白いユニコーンが頭に浮かぶ人がほとんどだと思います。笑
「~ない」が通じないのが潜在意識。だから、潜在意識の力を使って何かを達成したりかなえたりするときは否定形ではなく肯定形を使うとうまくいきます。
「ダイエットするからモノを食べない」よりも「今月末までに2キロ、やせる」とか「和食中心、野菜中心の食事にする」とか否定形がどこにも使われていないことを目標にするといいです。
具体的な私の例をお話します。
先日、某所で、ある試験があったのですが、そのときに出てきた選択肢は「~ない」と「~である」のそれぞれに対する私の気持ちを数値化するというものでした。
でも私はそれをみたとき、「~ない」のほうの選択肢が理解に時間を費やすことに気づきました。たとえば「寒くない」と「寒い」「冷たくない」と「冷たい」では、「~ない」の選択肢を読むほうが一瞬、立ちどまってしまうのです。
「寒い」「冷たい」のほうの選択肢をパッとみると、「たしかに寒い」「少し寒い」「いや、そんなに寒くない」とすぐに考えることができます。
なので、途中から「~ない」の選択肢は読まずに、「~である」となっているほうの選択肢をよんで、それが自分の感覚とどのくらいマッチするかを考え、数値化(目盛りに印をつけていく)していくと、短時間で回答することができました。
なにか目標やかなえたいことも同じで、「~ない」という否定形よりも、それが肯定形になる文章を考えると自然な形で意識に定着してそれがうまくいきやすいです。
★夜10時以降はものを食べない。
⇒ 夜10時以降は綺麗に歯磨きをする。
夜10時以降は、 自分がスリムで健康な姿を瞑想する。
★試験でびびらない。
⇒試験では、これまで頑張ってきた自分の姿をイメージする。
試験では、自分がリラックスしながら回答する姿を持ちつづける。
★だれそれとケンカをしない。
⇒ だれそれのいいところを一日に最低ひとつは見つける。
●ダイエットをこころみたときの私の体験です。潜在意識は私の願いを良くも悪くもかなえてくれました。笑
潜在意識になぜ、否定形が通じないのかは学者先生がたにも解明されていません。だからもちろん、私なんかがわかるわけがありません。笑 でも体験として、「~ない」ではなく「~である」を選ぶとうまく行く、というのは私でもわかっています。
私も10代のころは、ダイエットにあけくれていました。「食べない」「太らない」と強く思いながら。
でもそう思えば思うほど、私の体重は増加の一途をたどるのです。
いまおもうと、潜在意識に否定形は通じないのですから、「食べない」と思えば思うほど、食べることを強く意識することになります。「太らない」と思えば思うほど、太ることを強く意識することになります。
153センチの私は20歳ごろには体重が55キロぐらいまで増えてしまいました。
潜在意識は私の願いを忠実に叶えてくれたのです。「食べる」ことと「太る」ことを無意識に促しながら。
けっきょく、どのダイエットもうまくいかなくて私はダイエットを完全に諦めました。もう、いいやと。すると、不思議なことが起こったのです。
時を同じくするぐらいに、健康に良いとされる食べ物のことが気になり始めました。これまでは、「太らない」食べ物について考えていたので、反動でそれらが無性に食べたくなって、そして本当にむちゃぐいしていました。でも不思議なくらいにそうしよう、と思わなくなったのです。
食べ方も、そのときそのときで、自分の体が欲するものに忠実に食べるようにしはじめました。もうダイエットを考える必要もないのですし。
さらに、簡単な筋トレやストレッチがおもしろく感じだしました。
さらにその数年後には、マクロビオテックとの出逢いがあって、より和食と野菜中心の食生活になりました。ウォーキングもはじめました。
すると、気づけば私の体重は私の身長の標準体重と言われる46キロ付近をずっとキープしはじめたのです。それは約20年たついまでも変わりありません。
三度三度、おなかが空いて、その都度、食べたいものを食べています。たいした制限はしていません。
年齢的に、塩分・糖質・脂質に気を付けなくてはなりませんが、「~は食べない」だと、上記のとおり、「~」の部分が強烈にインプットされてかえってそれらを摂取しやくなってしまいますので、「糖質・脂質・塩分には注意と意識を払う」と思って食事の管理をしています。
いまのところ、うまくいっているようです。
潜在意識は今回も、私の願いをかなえてくれました。
「代謝を高めるために、質の良い筋力をほどよくつける」
「健康によい食べ物を積極的にとる」
「自分の体がいちばんよく知っている。
だから、そのときどきでほしい、
と感じるものを感覚の赴くままに食べる」
(それはほどよく塩分の入ったみそ汁だったり、玄米だったり、味付けのさっぱりしたお惣菜だったり。夏は体が冷えるなすや葉っぱ類のサラダ、トマトがすごく欲しくなります。冬場は体を温めるといわれる根菜類がとてもほしくなります。理にかなってておもしろい)
「適度なストレッチをする(そして、〆られるところは〆る。笑)」など。
潜在意識を利用して、自分の目標を達成したり叶えたりするために、「~ない」ではなく「~である」を利用されると良いですよ。
潜在意識を敵に回さない、のではなく、潜在意識を味方にするために。
“潜在意識に否定形は通じない。「~ない」より「~である」を選ぶと、思わぬ力を発揮します。” への6件の返信
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