今日の記事では、母校の青学から単位を持って米国大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG投資・気候変動・地球温暖化・環境CSR」などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、「不正報告」の英語について書いていきます。
<もくじ>
●【サステナビリティ英語】”Fraud”「検査不正報告」
●”Inappropriate conduct(不適切な検査実施)”という英語表現の”Inappropriateness(不適切さ)”
●”Fraud”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「Sustainability(持続可能性/サステナビリティ)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●【サステナビリティ英語】”Fraud” 「検査不正報告」
[the_ad id=”11588″]
東証一部上場のブレーキ会社が不正報告をしたとして昨日大きく報道されましたよね。
https://www.akebono-brake.com/notice/news/2021/00/16/notice_210216.html
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6385283
「ああやっぱり」
が私が瞬間的に思ったことでした。
不正報告の件数は14万件とのこと。
このA会社、私がフリーランサーとしてサステナビリティや環境CSRに関わり始めた20年もまえから、こうした勉強会に出席すると、かならず担当者が出席していたものです。
環境報告書の勉強会
環境CSRの勉強会
サステナビリティの勉強会
数年前も、IRの勉強会に出席すると、やっぱり、おられました。
グループディスカッションやワークショップなどのさいに名刺交換をすると、この会社の名刺を持った人が参加している。
どこに行っても。
それぞれの担当者は違えど。
どこの会社の人かなと名刺を見ると、青文字で”A”から始まる英語の社名が左上に書かれている。
特徴的なレタリングで。
私のような車に関係のない仕事をしている人間には耳慣れない会社名でした。
不正検査を開始し始めたのが2001年からと報道されています。
であれば、私がこうした勉強会に出席し始めて、同じく当該企業からも担当者が来ていたときと重なります。
来れられていたのは本部のかたばかり。
「上のかた」だったのだと思いますね。
今回の報道を見ていると、地方に存在する当該企業の工場で行われたとのこと。
「車のブレーキ会社がどうしてサステナビリティ、環境CSRの勉強会に出てるんだろう・・・???」
そういう会の主催者や協賛にはたいてい、環境省とかなになに学会、財団、のような大きなバックがついたものばかりでした。
そのほかの出席者も、たいてい東証一部上場企業。
ゼネコンの●●
繊維会社の●●
損保の●●
クレカの●●
日系銀行の●●
そして、どの会社も「どうサステナビリティや環境CSRに関わってるんだろう???」と首をかしげるような企業ばかり。
風力発電とか洋上発電、再生可能エネルギーに関わっているわけでもなく、環境保護技術に関わっているわけでもなく、子どもの教育や地域社会への慈善活動を大々的にしているわけでもなく。
たまにこういうことに対して、「いや、それを公表する姿勢が素晴らしい」とか「わざわざ披歴するところを評価したい」とかいう話をするかたにお目にかかります。
20年近くに渡って環境CSRやサステナビリティ、SRI/ESG投資に専門翻訳会社として関わってきた私が思うに、市場やステークホルダーが当該企業にそう行動するよう、促したのだと思います。
間接的であれ。
だから、この時期に公表せざるを得なくなった。
ガバナンスの順守、株主からの圧力、機関投資家からの質問(詰問)などによって。
あるいは内部告発があったのかもしれませんね。
実際にああした勉強会に出席されていたご担当様が不正にかかわっていた、とは思いたくないですが、今回のような不正が発覚すると、A会社もごたぼうにもれず、Excuseで会社の人間を出席させていただけなんじゃないのか、と疑ってしまいます。
社会へのポーズ。
機関運用家へのアピール。
ESG投資銘柄に組み込んでほしいとか?
欧州や米国の株主からの圧力とか?
「上のかたがた」である本社の担当部署の担当者のかたがたがこうした勉強会に出席されているのですから、企業の毛細血管のような部分にも「勉強会の成果」そのものが行き渡るシステムがその企業のなかにできることが、これからの日本企業のサステナビリティ経営やESG投資の拡大へとつながるはずです。
Aブレーキの今回の報道を見ていてそう強く思いましたね。
●”Inappropriate conduct(不適切な検査実施)”という英語表現の”Inappropriateness(不適切さ)”。
今回の不正行為を”Inappropriate conduct”と表現しているサイトがいくつかありました。
“inappropriate”と耳にするとなんとなく、上品に聞こえます。笑
オブラートに包んだ表現だからです。
新聞やテレビの報道で使われるような言葉。
「すんげぇひでぇこと」
「スケベなこと」
「エッチ丸出し」
口語であればこう表現されるようなことも、こうした報道では”inapproirpate”と表現されやすい。
“iappropriate”は「適切ではない」という意味です。
「故意ではなかったけれど、結果的には適切ではありませんでした」
と表現するときも、”inappropriate”が使えます。
そうじゃないですよね。
「不適切」ではなく「不正」。今回の14万件数の「不適切な検査」は「不正」とのこと。
検査にかかわった人間の「意図」が明らかに含まれている。
「不正行為」なのであれば、以下のような英語が使われます。
fraud
cheating (カンニングや人をだましたりすることにも使えます)
doing illegal conducts intentionally
●”Fraud”の発音
1) (上前歯で下唇の内側を冠で)「F」(母音なし)
2) (舌先を口腔内に軽く巻いて)「Ro」
3) (母音なしで)「D」
4) 「F」 + 「Ro」 + 「D」
[the_ad id=”11588″]
“【サステナビリティ英語】”Fraud”「検査不正報告」” への9件の返信
コメントは受け付けていません。