今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、長年のなりわいである「翻訳」をとりあげて、「これからの翻訳者には、「地頭」が求められると思う」ということについて書いています。
<もくじ>
●「地頭の良さ」。これからの翻訳者に求められるもの。「翻訳者の能力」その2
●これから「翻訳者になりたい」と思っている人が地頭力を習得・発揮するには。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままに、ひぐらし。」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●「地頭の良さ」。これからの翻訳者に求められるもの。「翻訳者の能力」その2
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「地頭」については私はこのブログで何度も触れました。
「翻訳者が持っている能力」というよりも、「これからのGoogle/AI翻訳の時代を生き抜くために、翻訳者が持っていると良い能力」が「地頭の良さ」だと思います。
地頭は機械で形式知的に表現することがいまのところ、難しいからです。
ディープラーニングでもおそらく、不可能。
【私・小山ケイが考える、「地頭のいい翻訳者」とは】
1) エージェント・依頼者にとって「かゆいところに手が届く」人間。
2) 今日あったばっかりなのに「あうんの呼吸」。笑
3) トップ営業マンに通じる「人間力」→ 依頼することがないのに、「この翻訳者さんと一緒に仕事したいからなんか案件つくる」とすら思わせてしまう能力(それが結果的には不可能だったとしても)。
4) 「小賢しさ(こざかしさ)」をおくびにも出さない。→ ともすると「地頭の良さ」を、ひとより10歩も20歩も先回りして何かをすることだと勘違いする人がいますが、地頭の良さとは、自分ではなく、相手に「俺・あたしって地頭いいかも」と思わせるぐらいの転がし上手のことです。西遊記のお釈迦様みたいなもんですから。地頭いい人は。
あまりにも先回りしてしまうと、本人にはそのつもりがないのに、「魂胆が見え見え」と思われてしまいやすいのです、なぜか。私がこれまで見てきた人たちを振り返ると。
5) 役者。笑→ ときには芝居上手に。
6) 表現力がばつぐん。→ プロの翻訳者に専門性や技術力があるのは基本中の基本ですし、これからのGoogle/AI翻訳時代、それらはいくらでもとってかわられます。
機械にできて人間にできないものは、臨機応変に微妙な表現を理解する力。
そして、それを表現する力。
(Siriの返答がおもしろいのは、人間がしないようなとんちんかんな返答をするからです。笑 ときにはKY)
これはいまのところ、人間しかできません。
ディープラーニングさせるにも、世界中の何千万人、何億人、いや、もしかしたら地球人全員の感情表現や文化、生活環境、くせ、病歴、育ちかた、職歴、学歴等、もろもろをデータとして把握する必要があると思う。だいたいそれを「地頭良く」表現するには、世界中の「地頭良い人」をピックアップしてAIやGoogleにディープラーニングさせなければならないよね。
地頭がいいと、昨日の記事でいう「マーキング」もできますし、依頼主の急な依頼や変更、微妙なニュアンスにも対応できます。
納期も守れる。
レスポンスもいい。
スケジュール管理も上手。
そして、体調管理も。
もちろん、人間関係も上手に構築できる。
●これから「翻訳者になりたい」と思っている人が地頭力を習得・発揮するには。
1) 回り道に見えても、つねひごろから、「人とつきあう」。
→ 地頭力を向上させるには、まずは人間関係でもみくちゃにされることが必須。笑
小さい時から遊びもせずに塾に通ってひたすら机に向かって勉強して超有名大学に入学して社会に出た人に多いのが「アタマはいいけど、なんかハテナ」なかた。アタマと地頭はまったく別物です。
2) 自分が興味を少しでも感じたことは取り組んでみる。
→ Steve Jobs氏がおっしゃった言葉を借りれば、それがいずれ”Connect dots”で線となって結ばれていきます。
3) 自分の表現に意識を向ける。そして、それに対する人の反応も。
→ 1)に通じます。
4) いろんな人からお話を聞く。
→ すべての人が図書館みたいなものです。これも、1)に通じます。
セミナーや講演会も含まれます。
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