日本の現場はどんどん若返っている(実感)。

今日の記事は、以前も少し触れましたが、「日本のビジネス現場はどんどん若返っている」ということについて書いています。昨日は下の記事を書きました。

●日本の現場はどんどん若返っている、というのが私の実感です。

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ここ10年ぐらいの間に、とにかく「現場」、とくにエンドユーザーである私を含めた一般消費者が接する機会の多い「商売」がどんどん若返っている、とつくづく感じます。それも、上場しているような大手企業の「現場」です。

★若者の感性を生かしてほしい。

★若者に雇用を。時代の流れ。

表向きはそういうことなんだろうな、とは思いつつ、「裏向き(という言葉があるとすれば)」は以下のようなことが大いにあると思います。

★固定費=人件費、を抑えたい。

★S財閥系のように、「8人いたら10人分働かせて9人分の給与を支払」えるのは体力もあって頭もよく働く若者世代。中高年より上は8人いたら若者の5,6人分くらいしか働けない可能性がある。

店長、というかたたちにあうと、一昔前はかなりのおっちゃ(ん)、というかご年配の男性が出てきました。最近は、30歳になるかならないかぐらいのかたが大手小売の店長ということは多いです。

年功序列制や終身雇用制はどんどん「過去のもの」になりつつあるのは時代の流れでもあり良い方向でもあるとは思いますが、その分、中高年はどんな仕事をしているのか。

★本社の役職者になって現場をリモコンを使うように仕切っている。

★早期退職して投資家となっている。あるいは年金受給者になっている。

★本社にひっしにしがみついている。

なんか、くちばっかり動かして体は動かさない人間が今後、うじゃうじゃ増えそうですね。大笑

でもそれも、大手企業の一面です。若者に、「チャンスがあるね!」とでも言いたいところですが、現場が大変だからこそ若者の体力と知力が利用されつつある、ともいえる。だから私は安易に「よかったね」とも言えないです。若者にも。

●私が実際に見ていて感じる、「現実的な問題」。

浜松町のビル

最近、とても驚いたことがあります。こういう奇遇もあるのだ、というエピソードです。

私はある駅で飲み物を買おうと小さなコンビニの店内に足を踏み入れました。踏み入れた瞬間からなんとな、私の「直感」のような無意識の領域に、デジャブのような不思議な感覚が流れてきました。「ここの店員さん、知ってる」というような。でも私は初めて利用する店舗です。

でもそのときは飲み物のことで頭がいっぱいだったので店員さんの顔は見ていません。レジには二人、立っていることが声がけからわかります。一人は若い女性、もう一人は還暦前後の男性です。

その時の私は「どれにしようか」とかなり迷っていたのですが、店内にいればいるほど、「男性」のほうにとても懐かしさを感じるのです。「還暦前後の男性ってみんな、似たような雰囲気を漂わせているのかも」とも思いましたが、声の感じとか声がけの雰囲気などで私はその人とそっくりなかたを思い出していました。

「まさかね・・・」

あまり詳しく書いてしまうと周囲のかたにはわかってしまう可能性があるのでぼかしますが、「よし、これにしよう」とレジに向かったそのとき。

「えっ・・・」

私は声を上げそうになりました。いまレジに立っている目の前の還暦前後の男性は以前、私がよく利用していた飲食店の店長その人だったからです。

「ありがとうございます。またおこしくださいませ」

レシートの渡し方なども以前とまったく同じです。顔見知りではないのでもちろん声はかけませんでしたが、以前の場所からは駅で数えるといくつも離れています。東京の駅で表現すれば、東京駅と渋谷駅くらいのはなれぐあい。

首都圏に住んでいて、こういう奇遇(不思議なご縁)もあるんだ、としばらく私は茫然としました。「ああやっぱり、あの店では大変だったのかな」と勝手な想像をしながら。以前いらした店を私が利用していたときも、「この職場で中年男性が店長をするのは大変だろうな」と思っていたからです。

会社の定年退職の時期が一般より早いのかもしれないですしご事情がどうなのか分からないので勝手なことはもちろん言えませんが、大手企業が運営する飲食店です。それゆえ、顧客にアンケートを依頼するなどで顧客の声を大切にしてくれるのはありがたいのですが、従業員側は顧客側のこまかい要求に対応することになるうえにアルバイトが主体ということもあり定着率も低く、いつも少ない人数でひとつひとつの店をまわしていかざるを得ない状況でした。

「若い子なら社会経験としてよいだろうけど、50歳以上の中年男性がこういう現場でちゃかちゃかと秒刻みで接客して、こまかい要求に応えたり、頭をさげたり、従業員に目配りしたりは正直、体力的にもきついんじゃないだろうか」とひとりの顧客として私は感じていました。

なので、某コンビニでその男性を再度みかけたとき、「やっぱり大変で転職されたのかな」と思ってしまったのです。胸元には「社員証」。社員として再就職されたのだと思いますが、以前とくらべれば動き回ることも少なく、顧客もレジに来て支払いを済ませるぐらいです。とくになにかを細かく要求するわけではありません(だいたい、出勤時に利用するような忙しい人たちがお客ですので、お客の側に時間がありません)。

以前も少し肝臓がお悪いのかな、と思われるような顔色だったのですが(と私はこういうことまで想像してしまうのです・・・・これも、神様からのGift!)、やはり顔色は変わらず、「ご家族はどう思われたのだろうか」とか「まだ働きたい、と思っておられるということは、子供さんの学費がかかるのだろうか」とか、いろいろと考えました。

私にとっては驚きとともに軽いショックでもありましたね。

青山一丁目

いまの日本の現場は、中高年、老年の人間には、かなりきついです。店長がどんどん若返るのは無理ないです。

 

★覚えることがとにかくたくさん。

★動きは機械のごとくに秒速で。無駄なく。

★お客のがわの要求が細かい。

★本社のがわの要求が細かい。

★収納代行、電子マネー、宅配便、モーバイル決済、クーポン券の利用、機械を使った発注作業、品出し、接客など。

★仕事量が多い。

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