⚫︎【ラップやR&Bを歌う】〈その8〉英語の発音は「標準」で行く。さいしょは。by 小山ケイ -Rap and R & B Vol. 8
私もネイティブではないので、「なんとなく」なのですが、米国ラッパー、とくにアフリカ系の人の発音を聞いていると、「ああ、このラッパーはアフリカ系だ」とわかります。標準的な米国英語の発音ではないからです。そしてアフリカけいの人たちの発音。
なにがそう思えるのか、言語学者あたりならアカデミックな説明ができるのでしょうが、私はそうではありません。
私が大好きなアフリカ系の英国女優CCHパウンダーが、「自分は英国英語を話しているだけなのに、アフリカ系アメリカ人からは「きどってる」と受け取られることがある、と米国の雑誌インタビューで話していたことがあります。そういうものなのか、と驚きました。
日本語を母語とする人が、アフリカ系アメリカ人のラッパーの発音をそのまま真似て歌う。そのラッパーを好きで好きでたまらない、ということはあるかもしれない。けれど、「ミュージシャン」として自分で歌うのであれば、私はできるだけ標準の英語でまずは歌うことをおすすめしたい。なぜなら、それがいずれ、自分のクリエイティビディや”one and only”につながっていくと思うから。
それはもしかしたら、「日本語なまりのラップ」になるかもしれない。ネイティブが聞いたら、「外国人の英語」になるかもしれない。でも、表現者として、」だれかのマネをしている」は免れる。
「標準とはつまり、「基本ということ。私がこのブログで書くように。
⚫︎どんなふうにやってみようか。
1 歌詞を音楽なしで読みあげる。できるだけ標準の米国英語で。
2 Googleなどの音声を聞いてみる。歌詞を入力して。
3 できれば、ラッパー本人の声と、音声を聴き比べる。何度も何度も。しだいにその違いが分かってくることがあるから。