今日の記事では
母校の青学から米国オレゴン大学へ編入学して卒業した私・小山ケイが、大学構内に常駐する警察について記してみたいと思います。
●Police Station in University of Oregon
●私の体験
●米国において犯罪はつねに身近にあると思うこと。
●オレゴン大学の校内で常駐する銃を携帯した警官ーPolice Station in University of Oregon
University of Oregon(オレゴン大学)では、
パトカーが定期的に校内を巡回しています。
詰所、とでもいうのか、
日本の交番のような感じで
校内には銃を携帯した警官が常駐するオフィスも存在していました。
Campus Crime Alert 2018-11-30: https://t.co/MD3eQtyIGU pic.twitter.com/wkzuCJBsyO
— UOPolice (@UOPolice) 2018年11月30日
★★★★★オレゴン大学警察の公式Twitterサイトより引用。Quoting from the official twitter site of University of Oregon Police (UO Police)★★★★★
このかたたちに直接お世話になったことはありませんが
(いや、アメリカの警官には留学中、
他所でなんどかお世話になったのですが、この話もまたいずれ・・・)
日本に帰ってきてこの話をすると、
たいていの日本人には驚かれます。
「日本の大学の守衛さんとは違うんだね」
と片手をくるくる回して、
「手に持った鍵をじゃらじゃら回す」しぐさをした
女性もいました。
うーん。たしかに、私の母校青学であれば守衛さんは警察OBが多いらしいのですが、
米国の校内に駐在する警官は、
「守衛さん」とは役割がちょっと違うような・・・。
日中ももちろん、校内をパトカーでパトロールしています。
でもおそらく、警官がいちばん活動しているのは
夜ではないでしょうか。
まるで、オレゴンの森の中に存在しているような
オレゴン大学は、
夕方ともなると校内はすっかり暗くなります。
暗い場所で犯罪が起きやすいのはいずこも同じです。
さらに、米国の大学生は良くも悪くも、
「自分の感情」を率直に表現しようとするので、
夜ともなると、奇声・怒声・大音響etcetcが
寮(Dome)のあちこちから聞こえてきます。
金曜夜はパーリーピーポーも騒ぎますし。その鎮静化にも出動するでしょう。
●オレゴンでの私の体験談
いちど、
オレゴン大学から車で10分ほどのところにある、
Lane郡のLane Community Collegeへ夜に行ったことがあります。
私はDouble-major one-minorにしている関係で、
1つか2つの科目を、Lane Community Collegeで取ったのです。
UOにその単位を移し替えることができたので。
そのときになにかの提出物を夜に
出しに行ったのだと思います。
Once upon a time (1976 to be exact), this is what registration at Lane looked like!#TBT pic.twitter.com/l3bU4CDsFQ
— Lane CC (@LaneTitans) 2019年1月10日
人っ子ひとりいないLane Community Collegeの
だだっぴろい駐車場では、私の車だけが駐車してあります。
すこし高台にある駐車場はWillamette山脈の風が
心地よく吹き抜けていました。
Lane county (レーン郡) の気候はさらっとして
気持ちよい。
なんとなく、ひろい駐車場を、
「lot」の白い線など無視して、
走り抜けたい衝動に私はかられました。
Assignmentsの多い大学生活のストレスが
少したまっていたこともあるでしょう。
あいかわらず、私の車のなかには
no music no lifeで音楽がかかっています。
私が運転するときは安定走行にはいったらたいてい、
自分の両方の人差し指をスティックがわりにして
ハンドル(wheel)部分をスネアドラムにみたてて叩きます。
大声で歌いながら。
蛇行してみました。
ぐにゃぐにゃーと。
少ししたころでしょうか。どこからともなく、
パトカーが並走しているのです。駐車場で。
ギョッとしました。
どこから現れたのか、
いつからついてきたのか、
まったくわかりません。
中にいる白髪交じりの警官が
不審な顔つきでこちらになにか言いたそうにしています。
これはいけない。
職務尋問。
挙動不審者だから。
私は速やかに出口へ車を向けながら
とびきりのかっとんだ笑顔を作って
言い放ちました。
“Oh, hi!”
Oh,hiはないだろう、と
我ながら思いますが、
丸顔で童顔の日本人が
ちっちゃな車を運転していたからか、
それ以上追われることはありませんでした。
若気の至りです。
夜に行動するということがどういうことか、
法と秩序 (Law and order)にのっとって
社会生活を送ることが大人である
ということがまだどこか
他人ごとだった年齢です。
こうして夜も
米国内の大学に駐在する警官たちは
校内をパトロールしています。
学生といえども
犯罪と無縁ではないからです。
●米国において、犯罪はつねに身近にあると思うこと
このLane Community College で教鞭をとっていた
ひとりの講師も、
いたましい事件でなくなりました。
私が帰国して数年後のことです。
日本でも大きく報道されたことで
私も事件を知りました。
息子に銃殺されたのです。
当時、高校生だった息子に。
息子は両親を銃殺したのちに、
自分が通う高校へ銃を持って向かい、生徒数名も銃殺しました。
1999年、
(Columbine High School massacre)」
の起きる、数年前のできごとです。
このこともまたいずれ、カテゴリーを改めて書いてみようと思っています。