英語をはじめとする外国語をしゃべれるようになる方法について、ネイティブの言うことに耳を傾けることについて書いています。
昨日は下の記事を書きました。
●私にとってすごく効果のあったこと - 米国大学の授業をテープ起こしした経験。
母国・青山学院から単位をもって、青学が交換留学制度を有している米国オレゴン大学(University of Oregon)に私が留学したさい、私は授業を「テープ起こし」しました。
テープ起こしとは文字通り、テープに録音したものを文字にする作業です。
いまならデジタルな方法がたくさん、あるのでしょうが、当時コンピュータなんて持っていなかった私は安価で売られている小型テープレコーダーを日本から持参して授業を録音し、家に帰ってからそれをノートにほぼすべて、走り書きしました。
授業中も走り書きしていたので、それをさらに丁寧になぞるような作業です。
1時間の授業であればたしか、3時間から4時間はかかっていたように記憶しています。
とにかく、1日のすべてがその日の授業の復習に費やされていました。
ネイティブばりに英語力のあるひとなら授業中にノートをとるだけで事足りたのでしょうが、私のようなたいして語学力のない学生は授業が終わってからも自力で復習せざるをえませんでした。
何度も何度もテープを巻き戻してはカメの歩みでノートに丁寧に書きつけたり、知らない言葉であれば辞書で調べてスペルもできるだけ正確に書きつけたり。
結果的にこの作業が私の英会話力を飛躍的に伸ばしました。だから、私の経験から言えることは、その言語のネイティブの言っていることに全意識を集中させると、しだいに自分もその言語が話せるようになるというものです。
以前もこのブログで書きましたが、「その外国語が話せるようになりたければその言語圏のボーイフレンド・ガールフレンドを作るといい」とよくいわれるゆえんは、ここにあるのだと思います。
自分のすべての意識を、相手の言っていることに集中させますよね。
夢心地になりながら。笑
「ネイティブ」のなかでもできれば、ネイティブに話すのと同じ感覚で話してくる人を選ぶとよいです。
こっちが外国人だからと、手加減してくれないひと。
もちろん、性格がわるい、という意味ではなく(笑)、話しやすい雰囲気があっても発音がまちがってれば指摘してくれたりわざわざ違う言い回しをつかったりせずネイティブが使う言葉で話してくれたりするひとです。
語学学校の先生を否定するつもりはありませんが、先生方はその言語のネイティブではない私たちに手加減して話してくれます。
ゆっくり、活舌よく話しつつ、「うんうん」言いながらこっちの言うことも聞いてくれる。
手加減してくれない人の言うことはさいしょは難しい反面、こっちも必死になるのでやっぱり身につく速度が速いです。
●たとえば、こんな状況を利用するとどうでしょう。
ビジネス雑誌はあいかわらず、「英語を話そう!」というタイトルが年に何回も掲載されます。英語だけではなく何語でもそうですが、ネイティブの言うことをしっかり、必死に、聞いていると語学は格段と上達します。
私が思いつく場面を列挙してみますね。ご参考になりましたらさいわいです。
★重要な取引先と外国語で会議したり交渉するとき。
★大切な契約についてとりきめする際。
★その言語圏で制作された、大好きなテレビドラマを観ているとき。
★留学する。あるいは、その言語での授業を提供している教育機関で授業を受ける。
それも、単位として取得しないと卒業できないような、必死にならざるをえないもの。
★ボーイフレンド・ガールフレンドをつくる。
★その言語圏で住む。
衣食住は現地で調達しなければならないので、生きていくために必死になります。
★その言語圏の人と結婚する。
そうすると、舅・姑・小姑はその言語圏の人、ということになります。
結婚相手が日本語を話してくれることはあるかもしれませんが、舅・姑・小姑が日本語を話せる割合はそれほど多くはないと思います。会話を成立させるために必死になります。
●外国語会話の基本である、発音や相槌が身に付きます。ネイティブと話していると。
外国語を話すのに発音はあまり関係ない、と主張するひともいます。けれど、あまりにもかけ離れた発音でも意味が通じなくなってしまいます。自分の母国語のなまりが入ってしまうのはしょうがないとして、ある程度の通じる発音を身につけることは外国語会話の基本だと思います。
相槌のうちかたもそう。たとえぺらぺらと喋れなくても、しっかり話を聞いていることを表すのが的確な相槌です。ネイティブと話していると、それらが次第に身についていきます。
ぜひネイティブの人を先生にして、会話を上達させてくださいね。