英作文に限らず、「試験」や「採点を伴う提出物」と聞くと、なんとなく身構えてしまいますよね。
でも、視点を変えることでそれらが楽しい「自己表現手段」となりえます。
ホントですよ。
私はそうやって大学院で学位をとりました。
今日の記事です。
●自分の英文を読む人は、
たとえ採点者であっても「読者」である、と思うこと。
→なぜなら「英作文」は読み物であり、アナタの世界観に採点者を引き込む可能性すら秘めているのだから。
●ようは、Entertainer+Creator+Artistになれれば、最高。
→ 「英作文」は読み物というエンタメ+表現物+作品
●まとめ
それでは、詳細を書いていきます。
昨日は下の記事を書きました。
●自分の英作文を読むひとは「読者」である。たとえ受験校の採点者であっても。
わたしは母校青学のビジネススクールへMBAをとりにいったとき、アナリストの仕事を疑似体験する通年の授業を受講しました。
そのときに、まるで卒論のようにしてアナリストレポートを授業の最後に作成したのですが、私が心に刻んでおいたことは、「読み手がたとえこの授業の講師の先生であっても自分の書き物の『読者』であることに変わりはない。ならば、先生に楽しんでいただけるように、「お、ユークな視点だ」とおもわずうなっていただけるように、自分のあらゆる力を出し切って書いてみよう」ということです。
このことは以前、「働きながらMBA」のカテゴリーで書きました。
結果的にこの思いが先生がたに届いたのか、その授業の私の成績は「AA(「A」よりさらに良い)」でした。
これは大学院の話ですが、大学学部の受験であっても変わりはないと思います。
採点者の先生方が、採点するのも忘れておもわず引き込まれてしまうような魅力的な英作文がかけたらまわりの受験生よりも「あたまひとつ飛び出た存在」といえるでしょう。
作戦大成功です。
採点者に見せると思うと緊張しがちですが、視点を、「自分の世界に相手を引き込む」ところにしてみると、クリエイティビティがあたまをもたげてきませんか?
少なくとも、吟味される自分という緊張からは解き放たれる。
そのためにも大切な点があります。
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1) 文法のケアレスミスには注意する。
「文法」こそ予備校や参考書、ネットでブログ書いてる有名大学現役生の独壇場ですよね。
彼らから直接的・間接的にたくさん教えてもらいましょう。
せっかくのおもしろいアイデアや独創的な文章の構成も少しのミスでふっとんでしまいかねません。
それではあまりにもったいない。
2) データや事実について
自分の意見や分析を論理的に展開できる秀才はたくさんいます。さらに頭一つ飛び出るためには、こんなやりかたがあります。
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★自分の想像力を最大限に駆使すること。
「データや事実ではこうなっている。ここから見えてくるのは、これこれこういう人たちのこういう姿である」
「こういうことができるひとはこれこれこういうことができるのではないか」
「これこれこういう事実は、想像するに、こういう痛みをひとに与えるのではないか」
想像力こそ、秀才が意外にも見落としがちな人間のもつ素晴らしい能力です。
*超有名大学を出て 官僚から政治家になった「秀才」たちが 人を傷つける言葉を放ったとして、 社会から非難される例が後を絶ちません。
★英作文は日本語作文よりインパクトが(うんと)大切である。
昨日も述べました。
あいまいに、誰でも使う口語調の「I think」を使うよりは思い切って
「I would like you to believe that」や
「I would like to emphasize my opinion in this paper because」
「Let me explain this point carefully with my strong belief because」
「I know that it seems hard to believe」
★自分に対して否定的なことは書かない。
これも以前、このブログで指摘しました。
「私は英作文にあまり慣れていません」とか「私の意思や意見が明確に伝わるのか、自信がないのですが」などと英語で前置きしなくてもよい。
いろいろなひとがいる”diversity”のなかで使われることが多いのが英語です。
あなたはどんな人なの?
どんなことを考えているの?
とお互い前向きに膝をつき合わせて話し合うという前提のある英語社会において内向きに否定的なことを言われても、言葉は悪いですが、なんだかとんちんかんで場違いな響きを感じます。
そこも思い切って、なりきりましょう。
自分もdiversityの国際社会に生きる一員として英作文しているのだと。
●ようは、Entertainer + Creator + Artist になれれば最高、ということ。
教育の現場が劇的に変化を遂げているのは、日本がますますフラット化するグローバル社会のなかで生きているからです。
それもときには主要な役割を担うGame-changerとして。
John Lennonであれば、
「SNSやネットの世界は僕の夢が実現しつつある」
とでもいうかもしれない。
「Imagine」のことです。
プログラミングの授業がはじまったり小学校から英会話の授業がはじまったり、「お金」そのものについての教育がはじまったり。
大学受験で英作文や英会話が課せられたりするのも、グローバルなビジネス環境のなかで、事実上の世界基準言語となった英語で意思の疎通を図るさいにまともに渡り合える人材を、という目的もあるのだと私は理解しています。
「英作文」と聞くとつまんない英語の授業の延長線上に考える学生さんは多いのかもしれない。
けれど、先日も書いたように、ものを書くことは本来、表現の一環です。
書くことが好きな人にはぜひ、表現者になったつもりで、英作文を楽しんでほしいし、クリエイティブなことが苦手という人にはぜひ、英作文をいやがらずに、自分の得意な分野やすごく興味のある分野から攻めてほしい。
これまでさんざん、「クリエイティビティ (Creativity)」というものが学校教育で否定されてきたからね。
「英語で文章を書く」ことにも懐疑的な人はいるかもしれないけれど、ダンスとか音楽とおんなじだよ!
自己表現のアウトプット。
自分をどこまで開放させることができるか。
●まとめ
相手が採点者であっても、自分の書いたものを読んでくれるひとは「読者」です。
まずは、読者を自分の書いた世界に引き込んでみましょう。
そのためにも大切な点は下のとおりです。
1) 文法のケアレスミスに注意する。
2) 頭一つ飛び出るために、プラスα
→ ★想像力の駆使
★英作文はインパクトが命
★自分が英作文することについて否定的なことを書かない。
そして、Entertainer+Creator+Artistになりきる、ということ。
ぜひ採点者先生をうならせてみてください。
「こいつはできる。合格」