「明日から社内の公用語は英語」。日系企業であっても、楽●や●産のように英語が社内で普及している企業が増えてきました。英語が流暢な人はよいでしょうが、学生時代から苦手というビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
Q) どんな準備をしたらいいだろうか?
A) 具体策として次の「5つ」、をご紹介しますね。
1) 事前に入手可能なら資料を入手。
2) 根回し。笑
3) わからない場合は、あとでもよいので頭をさげて聞く。
4) 発言者になったら、徹底的に原稿の練習。
5) 本格的に英語の勉強を再開する。
昨日は下の記事を書きました。
●「明日から社内会議はすべて英語」となったときの対策。5つ。
日本のビジネスパーソンで英語を流暢に話せるかたはたくさんおられます。数年前に亡くなった私の叔父もいわゆる「5大商社」のひとつに勤務していたので、何度か海外駐在員を経験して英語が流暢でした(私が叔父さんちの子だったら帰国子女です!笑)
でも、青学ビジネススクールの私の学友のように、「英語が大の苦手」というビジネスパーソンもなかにはおられます。
得意不得意はあって当然です。そこで今日は、私の経験+想像力も働かせて、「明日から社内会議はすべて英語」という、ともするとシュールな可能性について考えてみます。
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「会議」ということは、資料はもちろんですが、発表発言も英語だということ。発表者でなければ発表者の英語を聞き取ったり、発表者となる場合は伝える力(発音、発声、ときには会話力)ももとめられるでしょう。
ところで、「会議はすべて英語」となる場合は、どんな理由があってそうなるのでしょう。
私は以下の3つを考えました。
★国外との取引が多く、会議に外国人がたくさん出席する。
★国外に支店がたくさんある。現地で雇った人間もテレビ会議に出席する。
★日系企業でありながら多国籍企業。日本本社にも外国籍社員がたくさん。Sonyのように。
上記3つは実際に多数の企業が当てはまります。それゆえあながち、「会議はすべて英語」もシュールなSF物語ではないと思います。
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【具体策の詳細】
1)から3)は実は対処療法的です。4)と5)は、長期的な視点で「英語を習得する」ことにつながっていきます。
1) 事前に入手可能なら資料を入手。
激しく議論を戦わせることが前提の国会ですら、事前に各党が質疑を確認しますよね。社内の会議なら発表者の資料を事前に入手することは可能な企業も多いことでしょう。クラウドやメールでデータ化されたものを利用するといいですね。
長文読解のコツについてはこのブログでも書いています。
わからない言葉や言い回しなどはまわりの人に尋ねずにご自身で調べると、内容がより自分のなかに落とし込まれます。作成者が間違っているということもありますので(笑)、なんとなくおかしい、と思える点はしっかり質問しておきます。仕事は仕事ですから。
発表者になられた場合は4)をします。
私などもそうですが、転んでもただでは起きません。しっかりなにかをつかむ。英語嫌いなかたには会議が英語になるのは大変かもしれませんが、お金をもらいながら英語の勉強をしている。そう自己暗示をかけてください。
2) 根回し。「横ぐし」の最大利用。
ビジネスパーソンの奥の手ですね。笑 伝家の宝刀ともいう。発表者にいろいろ聞けることは事前に聞いておく。そのほか、質問したほうがいい状況のときは事前に質問を作っておく。
できる人間の力も最大限に利用しましょう。部下にすごいのがいればもちあげておだてて使いますよ。できるビジネスパーソンは人にいくらでも頭を下げられる人です。次の3)もそう。社内の川上であぐらかいてたらつきあげられて追い越されます。
部署内だけではなく、「横ぐし」の根回しもよく利きます。「弱い紐帯の利点」もあります。横ぐしからおもわぬ情報がが入ってくることも。
小山ケイ過去記事】「強い紐帯(Strong ties)」と「弱い紐帯(Weak ties)」
発表者になられた場合も、根回しが有効です。以前このブログで「ビジネスパーソンに捧ぐ、英語でプレゼンする」という記事を書いたので、よろしければご参照ください。
3) わからない場合は、あとでもよいので発表者に頭をさげて聞く。
仕事ですからそんなビジネスパーソンは少ないと思いたいですが、よくきくのが、「英語が苦手なので、英語圏に旅行で行ったとき、すべて笑ってごまかした」みたいな話です。ビジネスでこれはない、ですよね。
わからなければ、本人に直接聞く。それをきっかけに、他部署でつながりができたり、苦手だと思っていた人と打ち解けることができたり、という、Humanisticな側面で利点があります。
4) 発言者になったら、徹底的に原稿の練習。
英語が苦手だ、と思っているかたが発言者をしなければならなくなった場合、原稿を徹底的に練習します。社内にネイティブや英語に強いかたがいらっしゃれば、練習につきあってもらいます。発音や、「発声」も確認してみてください。
5) 本格的に英語の勉強を再開する。
1)から3)は対処療法的なやりかたですが、「本格的に英語の勉強」はすこし時間がかかります。それゆえ、「明日英語で会議」となったときは即効力を発揮できないですが、長い目でみたときには確実に底力となってくれます。
●ちなみに、「明日から会社の公用語は英語」となった場合は?
そうとうの多国籍企業ですよね。きっと。完全にフラット化していて、社員もノマドばりにリモートワークしていたりする。これぞ未来の仕事風景だと思います。
こうなると、付け焼刃ではなかなか対処できなくなってきます。会議だけなら、会議以外は日本語でもいいのですから「会議」を乗り切ることに集中すればよいですが、毎日出勤すれば社内はすべて英語、となると、外国にある企業とほぼ同じです。
英語に対する苦手意識をおもちでらしたビジネスパーソンにささげる「具体策」は以下のとおりです。
1) はらぐくりしましょう。笑
この会社を辞めない限り、英語が毎日つきまとってくるということです。お金を払っているのではなく、もらいながら英語を日々勉強している。
実は「明日から社内公用語は英語」とトップが言う企業って、魅力ある企業じゃないですか?ちらっと聞いただけではそう打ち出したとされるあの企業もこの企業も、トップがまず魅力的で、そして提供するサービスや商品が魅力的で、そして「日本を代表する企業」として世界に紹介したいほどに魅力的です。
そんな魅力的な日本を代表する企業に勤務されているビジネスパーソンなのですから、日本を代表する人としてぜひ、はらぐくりして英語と格闘してみてください。
「日本を代表する企業」だからこそ、国際言語のデファクトスタンダードである英語が会社の公用語になったのでしょうし。
2) 社内で勉強仲間をつくっちゃいましょう!
これこそ、「横ぐし」の威力を発揮するかもしれませんよ。こういういっけんプライベートな関係のようなつきあいから、信頼関係が生まれて、大きなプロジェクトを実現する仲間に発展することもありえます。
集まりがまだないようでしたら、おもいいきっていいだしっぺとなるのも面白いと思います。天は行動するものに力を授けてくれます。
仕事も縁も情報も、人のなかにあります。人を大切に。
3) 英語ができると幾重にも利点が!笑
私はビジネスパーソンから何度、「どうしたら英語を話せますか?」「どうしたら英語ができるようになりますか?」と尋ねられたかわかりません。できるかたがおられるいっぽうで、「どうしたらできるんだろう」と悩んでいるかたもたくさんいらっしゃるということ。
私自身が感じた利点についてはこのブログで以前書きました。
ぜひ、ご自身でも利点をお考えになって、書き出してみてください。そしてこの利点を毎日、会社の行き帰りにでも眺めてください。モチベーションのアップにつながります。
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