英語で何と言ったらよいかわからないときは、辞書ではなく、自分で「意味が通じる」と思う言葉を使って英文を作ってみよう。

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今日は、私が留学していたときに米国人の友人から教えてもらったアドバイスをもとに書いています。昨日は下の記事を書きました。




●日本語→和英辞書、ではなく、自分で「意味が通じる」と思う英文を、自分で作ってみると、意味が通じることが多い。

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私が米国オレゴン州のオレゴン大学に留学していたとき、米国人の友人には何度か、英作文を見てもらいました。

「これ、意味通じるかな・・・」

「ねぇケイ。ここに書いてある、“detached house”って、なに?(笑)」

「え、意味通じない??『一戸建て』って日本語では言うんだけど」

「ははは。これ、辞書使って作ったでしょ。ときどき辞書にはネイティブからするとハテナ?ってコトバが英訳として載ってたりするんだよ」

「え、そうなの??」

「だから、おすすめなのは、言いたいことの意味をよく考えて、自分の言葉で説明するやりかた

青春の懐かしい思い出です。笑

いまの私であれば、”a house”とシンプルに英訳するか、あるいは「a house called “Ikkodate-building style” in Japanese; the other styles are apartments and complex buildings with more than two stories and rooms for many households.”とでも訳すと思います。

友人のアドバイスはかなり大昔にもらったものですが、それは今でも私の英訳方法みたいなものにつながっています。

巷でも、英訳されたものを読んでみて、「あれ・・・なんとなく意味が通じない気が。きっと日本語をそのまま英語にしたんじゃないかな」と思われる文章を見かけることがあります。

最近だと、公共機関の「女性専用車」が”Women-only car”となっていることを見つけました。「そういう意味なら、“a car exclusively for female”とするほうが意味、通じるんじゃないのかなぁ」と思ったり。

時間も「何時から何時まで」が”from the first car until 9 o’clock”となっていて、なんとなくGoogle翻訳みたいなのです。笑 言いたいことはとてもわかるのだけれど。この英語だと、「9時になるまで、最初の車両から」みたいな不思議な文章。

“The car designed exclusively for female called “Josei Senyo-sha” is available from the first operation to 9 AM. Car No. 7 is generally designated as the car during the time”

このほうがまだ、通じるんじゃないのかなぁ。

もし英訳される場合は、辞書をたよりにジグソーパズルのピースのように英語をはめていくよりも、ご自身で「こういういい方のほうが意味、通じると思う」という、自分が知っている英語を使ってするほうが良いことがあります。

 

●その英文がしっくりくるかどうか、も「感覚」の問題。

昨日の話の続きのようになりますが、語学も「感覚」が大切です。機械的な法則を頼りに英訳しているとGoogle翻訳になる。笑 いまのところ。

どうしても機械的に、AI技術を頼りに語学も解決したい、というかたたちがおられるのもわかります。そして、それが機能する場合もある。たとえば旅行会話のような短い文章とか、微妙なニュアンスが求められないような理数系の文章とか大学院の論文とか。

でも、「一般の人に通じる、簡単だけれどわりと長めの文章」とか文学、詩、字幕、脚本、劇作などは、いまのところ、機械翻訳は追いついていません。

だからこそ、人間側が、自身の「感覚」のなかにたくさんの言葉なり文法なりを落とし込まないといけない。

Tsukizi temple

“women-only car”はおそらく、「~だけ(のみ)」というときに”only”と使うから、それで公共機関の「英訳者」さんもお使いになられたのだと思うのです。でも英語だけ読むと、「女性たちがうじゃうじゃとその車両に『なぜか」乗っている(まるで昔の吉原の遊郭みたいに。つまりそれは、男性のために)」という響きがなくもない。

exclusively for~だと、forのあとにくる人を主体として、「その人たちの利便性を追求した独占的な」、とか「そのかたたち専用の」、というようなニュアンスが生まれます。主役はあくまで、forのあとにくる人たち。

学校で「only ~だけ。~のみ」って習いますもんね。たしか、中学生英語で。でも英語には同じような意味合いで、exclusive(形容詞)という言葉もあるのです。exclusiveの副詞が、exclusively。

これも、理屈じゃないです。感覚で「そういうもんなんだ」と理解する次元の英語。だから、私が米国で留学生だったとき、英作文を添削してくれた大学院生たちは、ニュアンスがおかしいと思うところを指摘する際、”Don’t ask me why. ‘とよく言ったものです。

彼らにとっても言葉は「感覚」に根差したものだからだと思います。文法以外。

また詳しく書いていきますね。だいたい、その土台がないうちは、どれが感覚的にフィットするかすら、わからないですもんね。

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