英会話を習得した人に共通する【5つの特徴】(語学のコツ)

青山一丁目の伊藤忠のあたり。

)自分で勉強して英会話がしゃべれるようになった人の特徴を教えてください。

A)私の経験から、「5つ」、共通点を見つけました。

1) 好奇心が旺盛、あるいは深い興味の対象を持っている。

2) 人に頭を下げられる。

3) 物事を深く探求する性分である。

4) 自分とは違うもの、目新しいものへの受容度が高く、早い。

5) 若い時に1年以上の留学経験がある(交換留学・正規留学)。

 

昨日は、私の長年のビジネスパーソン人生から得たことを書きました。

●物心が(とっくに)ついてから英会話を習得した人の「5つの特徴」。

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私は、ものごころついたときに英会話を習得しました。帰国子女でもなければアメリカンスクールに通ったわけでもなく、高校までは多くの日本の人たちと同じく、国語や古典(源氏物語、枕草子、鴨長明etcetc)を勉強しました。英語は中学1年のときから始まった授業のいち科目でした。

そんな私でも、英語圏のネイティブと不自由なく意思の疎通をはかれるぐらいのレベルにはなりました。もちろん、このブログを読んでくださっているかたならお分かりのように、「なにもしなくても習得した天才」ではまったくないですが。

その私が長年、自分のまわりの人たちやビジネスの現場で人を見ていて、英会話(あるいは語学)ができる人には共通する特徴が5つ、あることに気づきました。

今日はそのことについて詳しく見ていきます。

小山ケイが自分で書いた手書きの英文

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1) 好奇心が旺盛、あるいは深い興味の対象を持っている。

2) 人に頭を下げられる。

3) 物事を深く探求する性分である。

4) 自分とは違うもの、目新しいものへの受容度が高く、早い。

5) 若い時に1年以上の留学経験、あるいは海外在住経験がある(交換留学・正規留学、海外赴任など)。

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1) は、好奇心が旺盛で、見るものすべて吸収してやろう、という態度の人か、あるいは研究者タイプの人で深く研究したいと思う対象がある人のことです。

2) は、英語をはじめとする外国語の習得には、いろいろな人に教えを請わないと身につかないからです。

3) は、わからないところがあれば自分で調べたり人に聴いたりする人です。あるいは、意識を対象に向けていて、あらゆることから吸収しようと無意識に探究精神を発揮させている人。

4) は、言葉は文化を反映させるため、英会話を習する過程で自分とは違う文化や慣習に向き合うことになるからです。需要度が高いほうが、素直に習得していきます。

5) は、私のまわりを見ていて気付いたことです。留学経験もなく、独学でネイティブばりの流暢な英語を話している人はほんのひとにぎり。それは、ものすごい努力家で、頭がよくて、学校の成績も英語でいう“straight A”(日本語の「オールA」)のような人です。

では、つぎのパートからさらにじっくりと見ていきましょう。

●「好奇心が旺盛」「深い興味の対象を持っている人」は英会話を習得しやすい。

青山どおり。国連大学。

いっけん異なる性格の人たちのようですが、好奇心が旺盛な人と研究者タイプの人は英会話を習得しやすいです。私などはもちろん前者ですが、私の友人知人たちを見ていると、博士号を有している人間やいくつも修士号を有しているような人間は、流暢な英語を話しています。

英語を目的ではなく手段にして、自分の好奇心のおもむくままにその世界に飛び込んだり、あるいは自分が確固とした興味を抱いている研究対象を英語圏や海外で研究したりすると、英語はその過程で次第に身についていきます。

私も中学生のころから「英語の科目がいちばん好き」と思って授業を受けていましたが、よくよく考えるとそれは、英語を介在にして、大好きな映画に触れたり音楽に触れたり、あるいは海外のペンフレンドと文通して意思の疎通を図ったりすることにとても楽しさを感じていたからだと気づきました。

性格は生まれ持ったものもありますし、無理に後付けできるものでもありませんが、もしご自身がどちらかの性格を有している、という自覚をお持ちで、なおかつ英会話を習得したい、とお考えであれば、そのご自身の性格に焦点を当てていかれると結果がついてくると思います。



●人に「教えてください」と言える人は語学の習得も早い。

青山学院 正門

人に頭を下げられる、というのはとても尊いことです。英会話の習得だけではなく、あらゆる場面でご自身を救ってくれます。

若い人でも自己完結してしまっていて人に頭を下げられない人を見かけることがあります。もったいないな、と思いますね。地球には未知なる偉大な世界がたくさんたくさん、広がっているのに、それを人から教えてもらえる可能性を自ら締め出している。今の時代なら、宇宙にすらその可能性は広がっていますよね。

なんどもいいますが、人から教えてもらうこと=ショートカット、です。なになに道、という習い事や武術であれば、先生がいます。その先生から教えていただくことは、先人・先達が長い年月をかけて得た真理や道理を、一瞬にして「仕込むこと」にほかなりません。だから「守・破・離(しゅはり)」で最初は徹底的に真似するのがいいのです。

先日もこのブログで書きましたが、英会話だけではなく語学の習得は、まずは「ネイティブが神(Native is King)」です。nativeに通じるようになるところが最初のベンチマークになります。

だから、英会話を習得していくうえで、わからないことがあったらnativeに頭を下げて聞く。nativeの会話の速さは想像を絶します(笑)。これはなにも、英会話にかぎったことではありません。

私が米国で大学生だったとき、日本語を勉強しているアメリカ人の友人と一緒に、授業で日本の映画を観たことがあります。そのとき、映画を見終わったとたん彼は、「あんなに早口だと何言ってるかぜんぜんわからなかった。落ち込んだ・・・!」と言ってましたよ。もちろん、私にはふつうの速度でしたが。

頭を下げて、「教えてください」と何度も言い続けることで、英会話をはじめとする語学は上達していきます。高みの見物や知ったかぶりをしていては、いつまでたっても習得なんてできませんので。

 

●物事を深く探求していこうとする人もよし。

1)で「研究者タイプ」の人を取り上げました。学位の取得を目指して研究するだけではなく、たとえば有志の勉強会に参加したりご自身の仕事の専門性を深く探求したりしていくような人も、喋れる語学の習得は早いです。

きっと、英語であれば英語の会話の成り立ちやよく使われる言葉の頻度、nativeが好む言葉、発音、などを、無意識の領域で研究しているからだと思います。

私などもどちらかと言うとそんな側面があります。

つまり、平たい言葉で「凝り性」なのです。笑

凝り性は決して悪いことではないです。とくに喋れる語学の習得においては。とことん練習したりnativeに質問したり英語や音楽から言い回しや発音を徹底的に確認したり。すべて、私が本当にやってきたことです。といっても無意識の領域でですが。それも楽しく。

●目新しいもの、異文化への受容度を高めましょう。語学の習得のために。

北アイルランド
Northen Ireland (photo by Kay Koyama)

英語圏の文化は日本の文化とはかなり違います。イギリスへ行ったときは、米国よりも親近感を感じる側面もありましたが、それでも言葉そのものに反映される文化は違います。「英語脳」ってやつです。どこまでも個人vs.個人。主語が相手によって変わったりしない。会話に「行間」があまり存在しない。

でも、言葉を介して知る異文化はやっぱり、とても興味と好奇心をそそられます。「へぇ、どうして違うんだろう」「どんな歴史があってそんなふうになったんだろう」などなど、その言語を話す文化圏への興味がとても促されて、結果、それを知ろうとする過程でその言語を習得していくのです。

自分とは違うからいやだ、ではなく、自分とは違ってるからおもしろい、と思える人は外国語の習得も早いです。私の経験から断言します。

 

保守主義が世界的に台頭しています。もしどこかの研究機関で、「保守派を支持している有権者」と「そうではない有権者」の特徴を調べたりしたら、おそらく「そうではない有権者」のほうが、ひとつ以上の外国語が流暢に話せる人の割合が圧倒的に大きいんじゃないかな。

この「仮説」、どなたか研究してみてくださいませ。笑 実証・定量いずれでも。

●国内にいるだけで英会話を習得できる人は、相当の努力家で頭のいいひとです。

以前もすこしだけ、このブログで触れたことがありますが、私の高校時代の友人には、高校生のときに流暢な英語を習得した子がいます。彼女は相当な努力家で(といっても、「私は努力家です」と彼女自身は表明したりはもちろんしませんでしたが)、そしてすごく頭がよかったです。学年でトップの成績でした。

私は彼女を見ながら「私には独学は無理」と思ったので、米国大学に留学しました。

私のまわりでも、流暢な英語が話せる人はたいてい、大学時代に1年以上の交換留学を経験してたり、海外の大学院を卒業していたり、数年間の海外赴任を経験しています。

若い人が海外留学や海外赴任を嫌がるようになったと聞くようになって久しいですが、若いうちこそぜひ、「外」の世界を見てほしい。

「頭」で考えることと、実際に体験することは、まったく違うから。

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