ノマドな生活のすすめ。Would you join in “nomad life?”

St. Andrews

今日は、5G爆速時代の幕開けを前に、爆増するであろう(?)ノマドな生活について、ノマドの私が実体験をもとに書いていきます。

昨日は下の記事を書きました。

●ノマドな生活のすすめ。

そら

もう20年近く、私はノマド生活を送っています。私が自分の事務所を法人化したのは15年以上もまえ。そのときから「無意識」とはいえ、ノマドな生活が送れるようなビジネスモデルを作りあげました。

海外企業とはネットでやりとりしています。時差を利用して、自分が寝る前に「お願いします」と送信し、翌日の午前中からお昼ごろまでにはすでに向こうから出来上がってくることもあります。

渋谷Scramble Square Building
渋谷スクランブルスクエアビル (Shibya Scramble Square Building in Tokyo)

Thomas Friedman氏の「フラット化する世界」が10年まえにベストセラーになったとき、「コヤマさんのとこってもしかして、まさにこの世界なんじゃないの?」と指摘したかたがおられます。するどい。まさにそのとおりです。

フリードマン氏のあの本に書かれている世界は、ほぼ私の仕事形態を表しています。

フリードマン氏の言葉をお借りすると、世界はフラット化しています。ひとつの製品・サービスを取り上げても、昔のように「どこどこ製」「どこどこの国が提供するサービス」とは言えなくなった。それぞれの部品は世界各国で作られ、米国企業のコールセンターがインドにあったりする。

時差を利用して、ネットを利用して、通信機器を利用して、英語が話せる人間を利用して、「小さくなった地球」を利用して。

渋谷のビル

ノマドライフということで考えれば、ネットと、ネットにつながる機器があれば仕事ができる人が増えています。それゆえに世界はどんどんフラット化している。「地球は丸い」のではなく地球はやっぱり『たいら』、だった。

会社員、個人事業主、経営者・創業者という職業携帯の違いにかかわらず、ノマド生活は、可能です。

それは、以下の要因があとおしするから。

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1) ネット・通信環境の充実

2) 通信速度の爆速化

3) 「地球がフラット化」

4) 「社会」「世界」

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3)の「地球がフラット化」とは、仕事の取引先や同僚が国内外にいることになるため、たとえば会議はテレビ電話会議で夜の10時過ぎに自宅で、ということになるということです。実際に私の知り合いが勤める外資系企業などではすでに以前から行われています。

そら

4)の「社会」「世界」とは、社会があとおしして通勤を減らす流れができたり、世界的にノマドで仕事をする流れができたりするから、ということです。在宅ワークを後押しする制度やサービス、ガジェットの充実も含まれます。

渋谷Scramble Square Building
渋谷スクランブルスクエアビル (Shibya Scramble Square Building in Tokyo)

おなじく10年ほど前、電車の中で観られるテレビだか動画めがね?だかの話をある大学教授から聞いたことがあります。

その教授のクラスでは学生が「そういうものを利用して通勤電車のなかでテレビを観る時代が近い将来やってきます!」と意気揚々と言ったそうですが、教授はこう突っ込みをいれたそうな。

「おまえ、その時代にまだ、『通勤』なんてしてんのかよ!」

たしかに、とそのとき納得しました。そしてあらためて、ノマドライフについて考えてみました。

銀座ウエストの青山ガーデン

ネットにつながる環境だけではなく、通信機器や通信環境の充実も上げられます。私などはPCとスマホ携帯で海外でも仕事をしたりもしますが、そういう人間ばかりがノマドではありません。

私の知り合いたちと一緒にハワイへゴルフに行った数年前。70歳を超えている大先輩は携帯電話だけで日本と仕事のやりとりをしてました。一緒に会社を経営しているご兄弟が日本にいて、そのかたと密に連絡をとりあっているとのこと。

さらに、得意先にも向こうが仕事を始める午前中にハワイから何食わぬ顔で電話していましたね。ハワイにいながら仕事をしている。これもりっぱな(?)ノマドです。

浜松町のビル

大企業の会社員であればあるほど、よほど柔軟性があって機動力のある企業でなければ簡単には「ノマドライフ」は送れないと思います。でも、昨今続いた大規模な自然災害のさいには在宅勤務が奨励された大企業もありました。不可能なことではない。

ノマドになると、良い点はたくさんあります。

★通勤時間が無くなる。

★通勤ラッシュによる都市部の渋滞が軽減される。

★人としての精神の安定性が得られやすい(通勤のストレスがなくなる)。

★自分のパーソナルな生活を送りながら仕事ができる(子育て、介護、地域コミュニティでのボランティア活動、あるいは療養など)。

★心のゆとり

上島のコーヒー

状況にもよりますが、私などはおおむね、好きな音楽を聴いたりBBCのネットラジオを聴きながら仕事をしています。「音楽をききながら」なにかをする生活は、米国留学中に身につけてしまった生活習慣ですのでいまさらやめることができないのです。

(米国の大学生は、音楽を聴きながら勉強している人がすごく多い)


●(まいどのことですが)できれば、英語はできたほうがいいです。ノマドライフにおいては。

日本国内だけで日本企業のかたたちが「在宅ワーク」をすることは、自宅待機での仕事を奨励した企業があったことを見ても実現すると思います。

けれど、もし国内外で仕事をする、ということであれば、英語はできるにこしたことはない、と経験上、私は感じます。

海外の取引先と英語でやりとりする、ということもそうですが、自分自身が海外の旅先でネットや通信環境を利用して仕事をすることもあります。ノマドライフは自分で情報をとってくる能動性が求められるので、世界中の情報を自分のものさしで取ってきて、なおかつ咀嚼しなければならない。

簡単なやりとりであればAIの通訳翻訳機やグーグル翻訳でも使えば事足りるでしょうが、一つの物事を体系的に、多面的にとらえる際、日本語だけではなく英語をはじめとする外国語ができるとそれが可能になります。さまざまな「軸」でその情報を貫けますので。

ノマドライフやremote workについてはまた、これからも書いていきます。