今日の記事では、「頭のねじを一本はずしてみる」ということをテーマに書いていきます。
<目次>
●頭のねじを一本、意図的にはずしてみる。
●なぜはずしたほうがいいのか?理由。
●頭のねじのはずし方。能ある鷹は爪隠す。”A clever hawk hides its nails (Japanese saying).” Do not rush into showing your talent or ability to others. Sometimes you must pretend as if you were less talented with air-head as Marilyn Monroe was forced to do that in films.
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事はカテゴリー「徒然なるままにひぐらし。」です。前回の分は下の記事です。
●頭のねじを1本、意図的に外してみる。
以前私はこのブログで、英語を話すときはわざわざ頭のねじを外す必要はない、と書きました。けれど、日本語で日本社会で話す場合は、別です。今日は私が東証一部上場の銀行員を経て会社経営者となった、私自身の長年の経験から導き出した人生ドリルについて書いていきます。
小山ケイ過去記事】青山ビジネススクール(青学MBA)やビジネスの現場で使う効果的かつ高度な英文作成のコツ
「出る杭は打たれる」「能ある鷹は爪隠す」「年功序列」の文化のためか、小生意気に言っているわけではないのに、よく通る声で滑舌よく、自分の考えを言葉を使って表現したり感想を述べたりすると、徹底的に攻撃されたり、陰湿ないじめの対象になってしまうことがあります。とくに女性がその被害にあいやすい。脅威なんでしょうね。「女のくせに生意気だ」と。
言っている本人はそのつもりはまったくない。けれど、相手はなぜか、「鼻持ちならない」と手を変え品を変えネガティブなエネルギーをぶつけてくる。
もしかしたら同性の女性からも攻撃される人もいるのかもしれません。私に限ってはさばさばとさっぱりとした性格の女性が好きなので、「え~あたしぃよくぅわかりませ~ん」と甘ったるく媚び売られてもなんだか物足りなくは感じます。
聞いたところでは、地方の奥深いところではなんと、いまだに男尊女卑があり、地域の要職につけるのも男性のみ、会食も男性陣が終わってからようやく女性たちが箸をつけられるそうです。いやぁ・・・いつの時代の話なんでしょう(アムネスティがだまっちゃいないと思うんですが)。
だから、そのあたりをよく理解している小賢しい若手女性タレントさんなんかは、意図的に頭のねじを外して、甘ったるい声でとんちんかんなことを言ってみたり珍回答をしてみたりしますよね。そして会場では下っ端のADがやたらわざとらしい笑い声を出して効果音係を受け持つ。
「わっははー」と。
そんなこともあって、「頭のねじを1本はずしてみる」ことについて長年、いろいろと考えてきました。
はたからみていて、「あーこのかた、正論を言ってるのだけれど、小生意気に見えるだろうな」というかたはたしかにおられます。私でもわかります。
★性別に影響を受ける。
★序列に影響を受ける(年齢、位)。
★出身校にも影響を受ける?(●●出身の分際でと。●●は自分の学校よりも偏差値が低いとか?)
だから、意図的に頭のねじをはずしたほうがいい場合もあるのです。
それによって上の人間にかわいがられたり昇進がかなったりすることもあるからです。就活の面接がうまくいったりすることもあるからです。相手のつまらないエネルギーに振り回されなくなったりすることもあるからです。
たとえば就活中の新卒学生さん。「どんなことを聞かれるか、ではなく、どんなことを尋ねるかが重要だ」と就活応援会社の宣伝キャッチコピーで書かれていたからと、大学の弁論大会優勝者のような滑舌のよさで企業の面接担当者に堂々となんでも質問してもいいかといったらそうではない。残念ながら。
なかにはひねくれた面接官もいるからです。かれらは聖人君主でも学校の先生でもない。
「女のくせに生意気だ」
「年下のくせに生意気だ」
「新参者のくせに生意気だ」
「学生のくせに生意気だ」
「貴社の将来?貴社じゃねぇだろ。御社だろが、ばーろー」
「こっちも知らねぇうちんとこの将来、おまえがわかるってのかよ。け」
強い負のエネルギーをまき散らす人間と関わらなくてはならないときほど、頭のねじは意図的に外してみる。用心に用心をかさねて。腹探りをしながら。大人の世界はそういうものです。良くも悪くも。
そうしてそうしなくていいときは、相手ができた人の場合や一流の人の場合。一流を見分けて一流とだけつきあっていく。そうすれば生きやすくなります。
「一流」についてはこのブログで以前、何度か触れました。過去記事もみてみてくださいね。
小山ケイ過去記事】一流の年上友だちをどう見つけるか。まずはお金をしっかりかける。
小山ケイ過去記事】転職して一流のコンサルになるなら、傘は忘れるな。
小山ケイ過去記事】若い子へ。自分の器を広げてくれる一流の年上友だちの見分け方。
●なぜはずしたほうがいいのか?理由。
日本は極端だとは思いますが、私が思うにはきはきとしてかしこそうに見える人が攻撃されたりいじめられたりするのは人間の心理なのだと思います。
スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」を見ていて。あのなかで、とても賢そうではきはきとした女性が収容所に収容されたユダヤ人として登場します。彼女はドイツ人将校役であるリーフ・ファインズに向かって「私は今日はこれこれのことをしました!」というような報告をします。まるで学校の級長(あくまで、イメージです)。
私が観たのはかなり大昔なので正確にはおぼえてないのですが、とにかくしっかりものという印象でした。
「おう分かった」というような合図をファインズがおくったっと思った次の瞬間、彼女はファインズによって銃殺されてしまいます。一瞬のできごとです。
このシーンを見た時、私は出る杭は打たれるは万国共通なのだということを強烈に感じましたね。彼女の場合は上記のいろいろな「影響要素」を抱えていたといえます。
◆女性(一部の男性から見た下の立場)
◆ユダヤ人(ドイツ人将校から見た下の立場)
◆ファインズよりも背がうんと低い(文字通り、目線が下になる。見下ろせる立場)
◆美人でスタイルがいい、というかんじではなく、チビでずんぐりむっくり、という印象でした。「ぶさいくな存在は自分より下」(という価値観。ファインズの役柄は。すみません、ファインズの役柄の名前をど忘れしてしまいました・・・大好きな役者さんなんですが。汗)
★頭のねじがぎゅうぎゅうにしまっている人は相手との関係性によっては攻撃の対象とされやすい(相手が年上の場合、相手が位の高い場合、相手が男性の場合)。
★完全無欠にみえる。
★こっちが攻撃されているように感じる(コンプレックスのかたまりであれば)
●頭のねじのはずし方。能ある鷹は爪隠す。”A clever hawk hides its nails (Japanese saying).” Do not rush into showing your talent or ability to others. Sometimes you must pretend as if you were less talented with air-head as Marilyn Monroe was forced to do that in films.
実生活では一流の男たちに愛されたマリリン・モンロー。一流の作家や一流の野球選手、一流の政治家に愛され、そしてその数名とは実際に結婚生活を送ります。
素顔はまじめで繊細で家庭的だったんじゃないかな、と想像します。すでに知名度がありながら一流のアクティングスクールへ「役者」として修業をしに行ったり、一流の男性たちから「一緒に生活を送りたい」と求婚されたり(一夜ではありませんよ。結婚ですからとりあえず一生のはずですよね。“Till death do us part”と誓うのですから)、そして素顔とイメージ(虚像)とのギャップに病的なまでに苦しめられたり。
マリリン・モンローの映画のイメージがまさに、男性をはじめとする多くの人たちが脅威を感じない姿(虚像ではあっても)なのだと思います。
「頭のねじが一本たりない人」(dumb)
映画のなかのマリリンモンローってこういうイメージで描かれやすいと思います。
◆とにかく、相手の話を聞く。相手が目上、男性(それもおっちゃん)、上位の人間であればあるほど。
◆そうして、相手の様子をつぶさに観察する。自分の「我」をいったん、自分の奥の奥に隠して。
◆用心深くなる。
◆観察してみて、一流のできた人間ではなく、それでいて相手はあなたに影響力のある立場であれば、頭のねじを外してみる。本音はいわない。笑顔をふりまく。語尾を柔らかく。あたりさわりのない意見、返答をする。ごまをする。相手をたてる。「そうなんですかぁ。すごい。さすが」を連発する。
◆逃げたほうがいい場合は逃げる。関わらないほうがいい場合は関わらない。→ハリウッドのプロデューサーでいましたよね。#MeToo運動のきっかけになった馬●野郎。あんなおやじに関わってると人生、めちゃめちゃにされてしまいます。