母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、2024年大学入学共通テストの「英語リーディング」から取り上げて書いていきます。
<もくじ>
●<英語の勉強>英語圏、とくに米国の歴史は勉強してみる。大まかにでも。ー2024年大学入学共通テストから。
●”Heavily put butter on the bottom””の発音。
このブログは、いくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は、「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。
●<英語の勉強>英語圏、とくに米国の歴史は勉強してみる。大まかにでも。ー2024年大学入学共通テスト「英語リーディング」第1問Bから。
たとえば、“St. Patrick’s Church”という文字。
この文字を見た途端、私の頭には「アイルランド (Ireland)」の一文字が浮かびます。
「ああ、この町にはもともとアイルランド系の人たちが移住してきたのかもしれない」と思いながら。St Patrick、つまり「聖パトリック」はアイルランドの守護聖人だからです。さいきんは、聖パトリックの日に緑を基調にした衣装を身にまとったアイルランド系の人たちのパレードが日本でも開催されるようになりました。
設定は米国。そして教会が建てられたのは1800年代半ばということになっている。アイルランドのいわゆる「ポテト飢饉 (Potato Famine)」がおきたのも1800年半ばです。この時期にアイルランドからたくさんの人が飢餓を逃れて米国に移住してきました。ニューヨーク市のエリス島に上陸して。そして全米に居を移しながら。
「問題文」と「アイルランドからたくさんの移民が米国に移住してきた年代」とが符合します。
おそらく、この町は実在するのだと思います。名称はかえられているかもしれないけれど。あるいは、共通テストの製作者のかたがたが、実在の街をモデルに作ったのかもしれない。「この町”Yentonville”はおもに、アイルランドから移住してきた人たちによって作られtた町」。
そう思いながら問題文を読んでいくと、とても理解が進みます。
頭の中に、”Yentonville”を立体的に形作りながら。想像力を駆使して。
“many demonstrations in the 1960s“もそう。
米国の歴史が頭に入っていれば、この一文を目にした瞬間、公民権運動 (Civil Rights Movement) をはじめとするさまざまな米国の運動がありありと脳裏に浮かび上がるはずです。想像力を駆使して。たとえ自分がこの年代に生まれていないとしても。
公園の名前が物語っています。
“Peace Park”。
大学入学共通テスト、とくに英語問題が従来のものとだいぶ異なる、といわれるゆえんはこんなところにもあるのだと思います。
文法の暗記や過去モンの攻略だけでは答えることができない。
なぜなら解答者は、英語圏、とくに米国の歴史を勉強したり、世界の歴史的な流れを勉強したり、それらをもとに自身のあたまで考えたり判断したり分析したりすることが求められるから。そして、想像力も。
●St. Patrick’s Churchの発音
1) セイン
2) (母音なしで)「T」
3) パ
4) 「T」
5) (舌先を口腔内に軽く巻いて)「Ri」
6) 「S」
7) チャ
8) 「R」
9) 「Ch」
10) セイン + 「T」 + パ + 「T」 + 「Ri」 + 「S」 + チャ + 「R」 + 「Ch」