今日の記事では、「予期せぬことが起こることを頭のすみに入れておく」ということについて書いています。
<もくじ>
●自分が予期せぬことが起こることを頭のすみに入れておく。
●私を含めて一般人が一般生活を送るうえで考えること。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで書いた前回の記事は下からご覧になれます。
●自分が予期せぬことが起こることをいつも頭のすみにおいておく。なんとなく。
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シルク・ドゥ・ソレイユが破産申請したそうです。
シクル・ドゥ・ソレイユは「イノベーション」の好例としてビジネススクールなどでもよく取り上げられました。才能ある大勢の団員さんたちの技量と、AIでは不可能な人が作り出すアートをたっぷりと魅せてくれていました。
今日の人生ドリルシリーズは「自分が予期せぬことが起こることをいつも頭のすみにいれておく」です。
記事を読みながらいろいろ考えたことを書いていきたいと思います。
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シルク・ドゥ・ソレイユは大掛かりな仕掛けも多く、団員さんたちの人件費も合わせて月々の出費も大きかったのだと思います。
大企業にも言えることですが、右肩上がりでフローの大きな売り上げが立っている状況では固定費やそのほかの経費を支払っても営業利益として残ります。
けれど今回のコロナウイルスの世界的な蔓延が起きると、売上が文字通りゼロになる業種が出てくる。
シルク・ドゥ・ソレイユのような人が集まる会場で公演活動をする業種や飲食店など。
大きな経費が掛かる業種や企業は売上が途絶えてしまうと、あっという間に倒産することになります。
だからこそ、私を含めて経営者は資金繰りを常に考えざるをえない。
黒字倒産もある。「大きな買い物」をするときはその支払いを考えたり。私が会社を興したばかりのころ、知り合いの先輩社長は大掛かりな設備投資をする際に、「すぐにでも買いたいけれど、支払いと他の売上が現金で入ってくる日をじっくり計算してから行動するつもり」だと教えてくれました。
けれど、今回のコロナウイルス禍は多くの人にとってほぼ予測不可能な事態です。ソダーバーグ監督のように入念な取材を行ってコロナ禍を予見したような映画「コンテイジョン」を2011年に公開したようなかたでもなければ。
日本は自然災害も多い国です。予測不可能な大規模災害がとつぜん起こることから逃れることはできません。
私たちにできることは、「自分が思いもしなかったような災害等がつねにおこる、ということを頭にいれて行動する」ということだと思います。
会社経営であれば、固定費はできるだけ小さくしておく(もちろん、その分投資も加減しながらとなります)、「体力」をつけておく(会社経営にはそれぞれ「体力」と呼ばれているものがあります)、大規模な災害や感染症の拡大が起こったときにとれる次善の策をつねにシミュレーションしておく、などの対策が必要になってきます。
●私を含めて一般人が一般生活を送るうえで考えること。
コロナウイルスのような世界規模で被害が広がる感染症が起こりえることを予測できたのは一握りの人であったと思います。もちろん、私も予測などできませんでした。
けれど、今回のいわゆるコロナ禍の状況や上記のシルク・ドゥ・ソレイユの破産申請の例、あるいは東北震災を含めて日本の災害被害からたくさん学ぶことはあります。
1) 自然災害を考えるときは「大規模」であることを考える。自分が想定する以上のものが起こりえる可能性。
2) 1)のためのそなえとして物質・精神・経済経営に対する行動をとる。
3) 大きな売上が立つ会社経営がある一方、その固定費が大きい場合に今回のような世界的な感染症が起こったときに破産する可能性があることを頭に入れておく。
固定費をどうするか(フリーランサー・契約社員として契約を結ぶ・災害時に他業種で一時的に働いてもらえる可能性について考える・大がかりな設備はリースにする・公演をつねにソフト化デジタル化して動画配信を含めて販路を広げられるようにする、等)。
リスクヘッジを考える。どのような業種であっても。
4) 大きな金額が動くときはとにかく注意する(黒字倒産等)。
大きく動くことはたしかに華やかなので一気に行きたがる経営者もおられますが、慎重さも持ち合わせなければならない。ときには「ちまちま考える」ことも大切です。緩急を大切にしながら。
5) 「現ナマ」はすぐに手元に入ってくる性質のものではないことを頭に入れておく。
会社員のかたは分からないと思いますが、会社経営者にとって「現金」は「現ナマ」と表現したくなるシロモノです(真面目に言ってます)。
今回の特別給付金にしたって、申し込んで即日に口座へ入金されたという一般市民のかたはまったくおられなかったはずです。たったいま10万円の現金があれば助かる、と思われた方も多かったと思うのですが。特別給付金に限らず現金とはそういう性質がある。いろいろな人の手を渡ってくるシロモノだからです。
6) 中国の故事「杞憂」になる必要はないけれど、あの話が大げさではないと思えるくらいのことが起こりえる。
杞憂は「無駄な心配」を表す漢字として使われますが、「備えあれば患いなし」で備えられることは備えておく。
物質の準備(避難用品・保存食・データのクラウド保存・特定のPCやスマホからの脱却)
備えられることの「範囲」(いま現在、準備できること。生活、避難場所、会社経営、仕事)
心の準備(「空」が落ちてきたらもう、何もしようがありません。覚悟としてもいい。つねに覚悟はしておく。自分が思いもしなかった災害や感染症。それが「予測不可能」と呼ばれる事態なのだから。)
今日は「自分が思いもしなかったような災害や感染症が起こりえることについてつねに考えておく」ということについて書きました。シルク・ドゥ・ソレイユの復活を願いながら。
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“小山ケイの人生ドリル63-「予期せぬことが起こることを頭のすみにつねに入れておく」Life is full of unexpected things.” への5件の返信
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