【おすすめ映画】セックスと嘘とビデオテープ

この記事では独立系映画として公開されながら、口コミで広がっていった1989年の全米ヒット作「セックスと嘘とビデオテープ」について取り上げています。

●セックスと嘘とビデオテープ
●あらすじ
●現在のジェームズ・スペーダーのかわりよう
そのほかのおすすめ映画については、以下のサイトからもごらんいただけます。


●セックスと嘘とビデオテープ(Sex, Lies, and Videotape)

渋谷の空

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タイトルは刺激的(?)ですが、濡れ場はまったくなく(no nudity at all, lol)、カンヌでパルムドールを取った1989年作品です。

監督はのちに、「オーシャン」シリーズ「トラフィック」を手掛けることになる、スティーブン・ソダーバーグ監督 (Steven Soderberg)。

私が約30年間(!!)、敬愛する監督です。

私はほぼ同時代でこの映画の興行的ヒットやソダーバーグ監督のその後の活動も見ていたので、いまや商業的にもヒット作品を生み出す監督としてのブランドと地位を築かれたことにいちファンとしてちょっとした誇りも感じます。

(ソダーバーグ監督の不遇時代も知ってるもんね、みたいな。笑)

この映画がとても気に入ったので、その次の監督作「KAFKA/迷宮の悪夢」も私は劇場に観に行きましたね。

 

「Sex, Lies, and Videotape」は米国ではもともと、低予算の独立系として封切られたのですが、口コミが口コミを呼んで商業的にヒットしました。

いつも真っ黒なシャツを着て芸術家のような神秘性を漂わせたグレアム(James Spader)、

彼の大学時代の友人であり現在弁護士をしているジョン(Peter Gallagher)、

その妻であるアン(Andy MacDowell)、

そしてアンの妹でありジョンの愛人であるシンシア(Laura San Giacomo)

による4人の群像劇です。

前述のように濡れ場はなく、不倫最中のシーンもジョンとシンシアが二人でベッドに並んだ顔のアップや、「鑑賞用植物」を使った意味深な会話で表現するなど、映像表現としても独特でおもしろく、そこが映画関係者やart freak なかたがた、私のようなコアなmoviegoersにとても受け入れられたのだと思います。

初めは単館で上映されていただけだったようですが、口コミで全米はもちろん、国際的にも人気が広がり、ついには商業的にも大きな収益をあげたうえにカンヌでみごと受賞となりました。

 

のちの映画Trafficでも見られた、ハンディカムによるドキュメンタリータッチの演出もジョンがグレアムの家に乗り込むシーンですでに見られます。

俳優として矯正されたようですが、それでも感じるAndy MacDowellの若干の南部なまり(ほんとに少しね)も私には主人公「アン」の特異性がかえって表現されているように思えました。

「グレアム (Graham)」というファーストネームがアメリカでも珍しいのだということを知ったのもこの映画です。 

この映画の影響で、タイトルの3つのものをどこかはずして表現する言い回しが英語の雑誌や新聞のタイトルなどにときどき踊ります。

“Sex, Lies, and Accusation”

“Arrest, Lies, and Videotape”

“Sex, iPhone, and YouTube Video”

などのように。大笑 lol

●あらすじ 
Abbey Road

米国郊外で暮らす専業主婦のアンと弁護士ジョンのカップル。

いっけん、何不自由なく暮らす米国の理想の夫婦のように見えるのは表面上だけで、じつはアンはゴミ捨てや掃除に病的なまでにこだわるなどの症状を持つ患者としてセラピストのカウンセリングを受けています。

(それゆえ、映画はアンの「Garbage.」という一言から始まるのです)

いっぽうのジョンは、アンの妹でありアンとは正反対に外交的で華やかな雰囲気のあるシンシアと不倫中。

嘘 (Lies)で固められた、危うい三角関係のなかにある日、グレアムというジョンの大学時代の友人が訪ねてきます。

バリキャリなジョンとは対照的な黒いシャツにジーンズという不思議な雰囲気を漂わせたグレアムにアンはひそかな興味を覚えます。

表面的には均衡が保たれていたような三者はグレアムの登場によって、しだいにその危うさを露呈することになります。

そのきっかけが、グレアムの部屋にあった大量のビデオテープ。

アンは好奇心を抑えることができずにグレアムの部屋を訪ねたさいにその背表紙のタイトルの数々を見てしまいます。

そこには、アンがとうてい理解することのできない、これまで直視を拒み続けてきた「性 (Sex)」に関することが書いてあり・・・・。




●現在のジェームズ・スペーダーの変わりよう・・・

このあたりはワイドショー的(女の週刊誌的)であまり英語に訳したくない部分でもありますが(笑)、いやぁ、2019年現在には、あんな小太りで頭つるつるのおっちゃん(Blacklistに出演中)になってしまうとは・・・唖然。

ジョン役のピーター・ギャラガーのほうが少し白髪が目立ちながらも体型も変わらず、髪もフサフサの落ち着いた紳士然とした雰囲気であるのと比べると、役者としてのジェームズスペーダーは役も限られそうで正直、My-jaw-is-dropping-down状態。

「Pretty in Pink」のときから「太りやすい体質なのかしら」とは思っていたのですが、ああやっぱり。

“Star Gate”や”Crash”で観られた、Jamesのシャープなあごの線はどこかへ消え去り・・・。( ;∀;)

Rizapみたいなとこに頑張って通ってSix-pack abs浮き出る、みたいにしたら、Whiplash(邦題は「セッション」)のJKシモンズみたいになって、軍の高官とか政府の要人、企業の重役みたいな役ができる役者になって、そしてそして・・・。嗚呼。

ファンのためいきはしばらく続きそうです。笑

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