【人生百年計画】歯の根管治療をしました!レポート。長生きするために。

「根管治療 (Root-canal treatment)」って、ご存じですか?私も今回、自分で受けてみて初めて知りました。実は1か月ほど前、歯の中でも最重要の奥歯がなんと、大きく割れてしまいました!(大泣)今日は私が歯科で治療を受けた「根管治療」について、どんなことをするのか、患者側からみた感想、費用と日数などについて書いていきます。

昨日は下の記事を書きました。

●私の人生百年計画。歯の根管治療をしてまいりました!

渋谷の工事現場。
東急による渋谷大開発の工事現場。私の歯も今回、こんな感じではじまりました。笑 Shibuya, Tokyo photo by Kay Koyama

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健康に生きるための大前提は、「歯を大切にすること」。私は昨年に「100までピンころで行く(逝く)」と人生設計(?)したのですが、それ以前から健康のためにかかせない「健康な歯の状態」のために歯科検診は定期的に受けてきました。よい先生に巡り合えたからです。

そら

ブログでも以前ふれたことがありますが、私は子どものころから虫歯が多く、永久歯も前歯以外はすべて治療して何かかぶさっています。調べたところだと、唾液の量などから男性と比べて女性は虫歯になりやすいとのこと。

実はひと月ほどまえ、奥歯がぱっくりと割れてしまいました・・・!私は某食品会社のグラノーラ系お菓子が大好きで、いつもばりばりと食べていました。中にレーズンかベリー系の種がはいっていたのでしょうか、噛んだ瞬間、「がりっ」と大きな音を立ててなんだか固いこまごまとしたものが口の中に広がります。

新宿南口

「えっ」。びっくりして急いで飲み込んだのですが、食べ終わってみると、奥歯に鋭く尖ったような感触があります。「なにこれ」。奥歯の側面が大きく開いているようです。

歯が自尊心の象徴だというのは本当ですね。大切な奥歯がいともあっさりと、こんなにぱっくり欠けてしまって、私は夜も眠れないほどに落ち込みました。「なんでだろう、この大きな穴。詰め物が外れたにしてはやけに大きい・・・」

心が萎えました。日々、楽しいことが考えられない。たった一本の歯。されど歯。

すぐに長年お世話になっている歯科に連絡しました。

静岡葛城

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昔だと抜歯。自分でも抜歯を覚悟していました。割れたところから舌先や指で触ると穴があまりにも大きかったから。

かぶせたところからもどんどん虫歯が進行していたのかもしれない、とのこと。

先生も私を驚かせないためでしょう、恐怖心をあおるような言葉は避けておられましたが、すでに石灰化しているものを除去、「悪いもの、というか、汚れているものを除去」、根のほうまで到達していると治療中に出血する恐れがあること、麻酔をかけることなどが説明され、次回は45分の治療となりました。

箱根

麻酔をかけての治療なんて何十年かぶりです。

しかも45分もの枠が抑えられたのは、大人になってはじめて。

私のような人一倍、想像力がたくましい人間は、どんどん悪いことが映像となって頭をよぎります。でも、自分があーでもないこーでもない、とイメージを膨らませたところで、歯が治るわけではない。初診までできるだけ頭をからっぽにすることに努めました。

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若かりし頃に米国留学した際、詰め物がはずれたために現地で歯科治療を受けました。治療費は1本なんと1万円。しかも、「はずれた詰め物をそのままはめるね」と再利用され。あんのじょう、たのですが、1か月もたたないうちにやっぱり、またはずれたのであります。笑

そのときほど、米国人に悪いとは思いつつ、「やっぱり日本の歯科技術のほうがすごい」と当時学生だった私は感じました。

今回の治療で私が支払った金額は、初診を合わせて、5,000円もしていません(社会保険を利用)。

 

●治療中の「音」や「印象」

渋谷の工事現場

初診を含めると、今回の治療は計4回でした。

「根の治療」なんて初めて聞く治療の説明を受けて、2回目の45分の治療をどきどきしながら受けました。事前に先生から麻酔が大丈夫かどうかも尋ねていただいてましたが、この日も血圧や体調などの質問がありました

おかげさまでアレルギーも花粉症すらもない私です。「まったく問題ありませんのでお願いします」。麻酔の苦い味はほんとにひさしぶりの味です。次第に感覚がなくなっていきます。

沈丁花

感覚がないなかでの治療なので、感じるのは機械で削られている音だけです。ほとんど、虫歯治療をしているときと機械や器具は変わらなかったように思います(患者側の感触)。

なにかを詰めていただいて長時間の治療が終わりました。

「次回は30分の枠で予約をおとりしますね」

舌先で触ってみると、気のせいか、前の歯の形とまったく変わらなく再建していただいたように感じました。

が、これは気のせい。ものを食べるごとに削ったところがどんどん、へこんでいきました。大丈夫かな、と思いつつ3回目の診察で、「では蓋を外しますね」と言われて、蓋がかぶせられていたことを知ります。

なんか、強力なガムみたいな感触の蓋です。でももちろん、簡単には外れません。

 

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さて、3回目の治療。

くちさきに何かがひっかかり、ぴっぴっぴっと電子メトロノームのような音が何度かしました。「なんなんだ、このメトロノームみたいな音は」と私は、学生時代に電子メトロノームを楽器の部活で使っていたので不思議な心地がしました。

顔にタオルがかかっているのでどういう器具なのかさっぱりわかりません。ググってみると、学会や歯科医の先生がたがホームページ上で説明してくれていました。「ああ、この器具をつかっていただいたのだわ」と納得。

手鏡

何も感じないのですが、なんか先生がしゅっしゅっと細いものをよくうごかしてくださっているのがわかりました。強いてたとえると、デンタルフロスをあらゆる角度からきゅっきゅと動かしているかのような感触。このときは、根を徹底的に洗浄してくださっていたのだとあとでわかりました。

「徹底的に」ということは患者側の感覚でもわかります。奥歯の治療だったので、いままでにないほどに診察台の椅子が頭側に低く下げられました。そして30分におよぶ治療です。そのため、とにかく首が痛くなるわ、同時に頭に血が逆流するわで、脂汗が出始めました。

つつじ

あと数分續いていたらきっと、「先生、すみません、ちょっと気分が悪くなってきました」と私は訴えていたかもしれません。かなり限界でした。笑 最初から先生には、「今日は少し長く口を開けていただけれど、がまんしてくださいね」とは言われていましたけれど・・・。

「これで最後のお薬を入れますね」となにか詰め物をしていただきます。ようやく終わったと思ったら最後に、「X線を1枚とります」とのことで、奥歯1枚だけの画像を撮ります。これも懐かしい。子供の時以来です。清涼感のある薬品の味が広がります。

横浜ありあけのカフェ店内

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そして4回目。ぱっくり割れている感触はまったく変わりません。この1週間、食べるのが少々つらかった。痛みはないのですが、割れたところに挟まる。「先生はやく埋めてくれないかな・・・」とは思いつつ、これも健康な100歳長寿のため。先生も徹底的にやってくださってるのだから、と診察台に向かいます。

"Keep out" tape

「中を確認しますね」と、またなにか詰め物を外されます。今回は蓋ではなかったです。「X線の状態、大丈夫だったのかな・・・・」と先生がX線をご覧になっている間、心配でしたが、「では今日は埋めていきます。今後もしかしたら土台を作ってかぶせる、ということもあるかもしれませんが、今回は樹脂で行きましょう」と歯の部分にあたる大きな空洞は樹脂をつめることになりました。

横浜元町のとおり

世界最高峰の日本の歯科技術の発達と、20年近くにわたってお世話になっている歯科医の先生、そして看護師さんたちに、心から感謝しています!そして皆国民健康保険にも。

私の場合は、いずれの回も痛みはほとんどありませんでした。大きな神経を抜いた(?)ようなのですが、感じた痛みは麻酔が切れたあとの1,2時間の鈍痛と、3回目の治療が終わったあとに食事をしたときに感じた痛み(これはあまり噛めなかった)くらいでした。

●100歳、いや120歳までピンコロで生きるために。いち患者が考える「健康な歯を保つために」

歌舞伎座

★よい先生との出会い。

技術力もあって相談しやすい先生との出会いはまさに「一生もの」です。よくテレビドラマなどで「ガイシャの歯を歯科医に確認してもらいました」とか言いますよね。身元を確定するために。ずっと治療をお願いするとそういうことになります。笑

オーラルケア全般に関してなんでも相談できますので、社会人になったらご自身のかかりつけの先生を意識的にさがしてみてください。歯を痛めると、驚くほど生活に支障をきたします。心身ともに、萎えます。

Seattle's Best coffee

★定期的な歯科検診

プロの先生には少しでもおかしいところはすぐにわかってしまいます。「なんか違和感があってへんだな」と思ったところがあると、次回の歯科検診でこちらが症状を訴えなくても、「ここがすこし虫歯になり始めています」とか、「以前かぶせたところが削れている」とか、いつもすぐに指摘されます。さすがだなぁ、と思います。

歯の磨き方とか自分の歯の形にあった歯間ブラシの使い方とかも教えていただけるので、定期的な歯科検診は最低でも半年に一回は受けましょう。

新宿タカシマヤスクエアの椿屋茶房

★どこでも歯磨きタイム。

いまでは多くの日本女性はどこでも歯磨きタイム、ですね。オフィスでもトイレにいくと女性社員のかたがたの歯磨きセットが並んでいたりします。男性も歯磨きセットをお持ちの方が増えてきたように感じます。

★道具をそろえる。

私はいつも、3本の手動歯ブラシを使っています。電動歯ブラシも持っていますが、現在は頻繁には使っていません。そのほかにはデンタルフロス、歯間ブラシ、虫歯予防用の歯磨き粉1つ、歯槽膿漏等の歯茎用歯磨き粉を1つ、夜にコーティングするための歯磨き粉を1つ、予防用の歯磨き粉を1つ、計4つの歯磨き粉を使っています。

歯ブラシは衛生上、ひと月に一回は取り換えたほうがいい、と聞いたのでそのようにしています。

私のように子どものときから虫歯が多かった人間は、少しでも自分の歯を残して一生を終えたい、という思いがものすごく強い。

某歯磨き粉の箱の側面に「大人の虫歯」と描かれています。それはすべて、私が最近なった虫歯でした。笑 本当に「なんじゃこりゃ」です。長寿なかたが増えれば増えるほど、歯科関係のトラブルは多くなるでしょうし、予防も必要になるでしょう。

自分の歯で固いものをばりばりと噛めることのありがたさ。心に自信すら与えてくれます。

 

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北大路欣也さんや余貴美子さんのデントヘルスのコマーシャルがドラッグストアの店内でかかっていて、その場ですぐにデントヘルスを購入したほど、私はオーラルケア商品オタクです。笑

若いころはエナメル質の虫歯だけですんだものが、中年になると一度治療したところが再度虫歯になったり、歯の根元のほうが虫歯になったり、歯が大きく割れたり、治療したところが内部でさらに進行してしまったり。いずれも私の例です。

私はものを食べることが大好きです。しかも、歯ごたえの良いものが大好き。

できるだけ自分の歯で最期まで健康に過ごすために、一本一本の歯に慈しみと愛情と感謝の気持ちを込めて、大切に磨いたり、噛んだりしていこうと思います。今回のぱっくりひび割れの経験をもとに。Thanks God for giving me such a precious experience!

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