今日の記事では、
米国大学の授業の様子について書いてみたいと思います。
実際に留学を考えているかた向けです。
●授業の雰囲気
●課題として課されるもの
前回の記事は、以下のリンクからごらんになれます。
●授業の雰囲気
大学の規模や
その大学が地域・州において
どのような位置づけにあるのか
によって
かなり違ってくるかとは
思いますが
オレゴン大学は
特殊な学校ではなかったので、
おそらく一般的な例と言えます。
授業は教授による座学と、
教授を補佐している大学院生
(オレゴン大学ではGTF)などに
よってファシリテートされる
ディスカッションクラス
の2つのクラスから主に
構成されています。
それぞれ別の曜日、時間に
行われます。
座学だけの授業もありますが、
そのときも教授が学生たちに
発言を促したり、
質問したりするので
受け身で無言でいると、
「授業に参加していない」
と教授から指摘されることもあります。
“Class participation”と呼ばれるものです。
青学のビジネススクールでも
Class participationは重要でした。
私が思う
「発言が求められる理由とその有益性」
は次の点です。
1)それぞれの意見を
音声による言語化にすることで、
それぞれの立ち位置を明確にする。
自分の意見に対して責任を持つ
ということ。黙りこくっていると
責任を持たなくてよくなるので
いくらでも逃げられます。
当事者意識を持つ、ということ。
2)他者の意見を聞いて、
違う角度からの視点の可能性と
それを客観視する姿勢を養うこと。
3)クラス参加者全員による
「知の深化」
青山ビジネススクールの授業例ですが、
記事にして書いたものもあるので、
そちらのリンク先も張り付けておきます。
●課題として課されるもの
能動的に授業にかかわっていく
座学とディスカッションのクラスに加えて、
さらに以下のような課題があります。
1)授業毎にある事前テキストの読み込み
2)Paper(レポートのこと)
3)Quiz(小テスト)
4)Mid-term
5)Final-term
6)Field work(私は受講したことは
ありません。大学院生用のクラスに
多かったです)
授業やディスカッションはもちろんですが、
これらの課題をこなすうえで
不明点や相談事があれば
教授、あるいはサポート担当の
大学院生等の「Office hour」内に
話に行きます。
Paperや卒論(Thesis)の
文法や言い回しについては
専門に担当している大学院生が
オレゴン大学にはいたので、そのかたたちにおしえてもらえました。
●私の場合
授業の内容を再度、
復習したくて、
授業はすべて録音していましたね。
聞きながらノートに書きつけて
(いまなら、「ノートに入力して」)
いましたがどうしてもところどころ、
聞き取れなかったり、
よく理解できないところがあったからです。
この「テープ起こし」のような
作業が結局、
私のListening能力とスペルの暗記を
飛躍的に伸ばしました。
分からない言葉はその場では
カタカナで走り書きしたり
聞き取れたとおりの音で
スペリングしてから、
家に帰って辞書でしっかりと
正確なスペルを調べました。
余談ですが、
いまでもときおり、
ネイティブの英語で
聞き取れないときがあります。
そういうときはたいてい、
人名や地名、固有名詞だったり、
自分がしらない「モノ」や
「サービス」だったりします。
一瞬「なんだろう?」、と
思うのですが、
自分が聞き取れなくて当然、
というものが多いので、
そういうときは前後の意味から
把握したり、
会話のなかでのことであれば
もちろん、
“What’s ●●●?”と
「聴こえた通りの音」で
聞き返します。
そうすると、それが人名だったり
地名だったり、あるいは
はやりの言葉や略だったり、
なんてことはしょっちゅうです。
ご参考までに!
(先日も、あるトニー賞受賞劇作家の
昔のインタビューを観ていたら、
聴こえる音は「オナガタ」と聞こえるのです。
オナガタってなんだろう、
と文脈から考えてみたら、
彼は歌舞伎の「女形(Onnagata)」と
言ってました!(#^^#))
“オレゴン大学の実際の授業の雰囲気や、課題として課されるもの(オレゴン大学卒業生による記事)” への1件の返信
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