小山ケイの人生ドリル 112 ー「組織を利用してみる。巨大な力、としてもいい」Take advantage of some organizational dynamism.

今日の記事では、新卒で銀行員となり、その後も15年以上に渡って「サステナビリティ・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR」に特化した専門翻訳会社を経営する私・小山ケイが、「組織を利用してみる」ということについて書いています。

<もくじ>
●小山ケイの人生ドリル 112 ー「組織を利用してみる。巨大な力、としてもいい」Take advantage of some organizational dynamism.
●組織力を利用するとなぜいいのか?

 

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで書いた前回の記事は下からご覧になれます。

●小山ケイの人生ドリル 112 ー「組織を利用してみる。巨大な力、としてもいい」Take advantage of some organizational dynamism

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私はこのブログで何度か、「組織を抜けて、個として動いてみる」と書いたことがあります。

とくに日本は、組織の力学が相対的な価値観として人の人生にすら影響を与えることがある。

自分が個として生きていることを見失わないためにも、あるいは、サステナビリティ・環境保護等を地球規模で機動性をもって行動していくためにも、個としての自覚は重要になっています。

けれど、組織は組織としての利点がある。

私も銀行員時代を含めて、組織として動くことの利点や魅力を何度か経験しています。

今日は、そのことを書いてみようと思います。

人生ドリルとして、「組織の力学や利点を利用する」。

自分のために。

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日本のテレビを観てみると、組織の力学や利点が十二分に発揮されている、とつくづく感じます(と言っても、私はプロフィールランにも記載のように、2012年からテレビを保有していない生活を送っていますが。笑)。

★大手芸能プロの所属タレントやアイドルが出演しやすい。

★ドラマの主役や準主役は大手芸能プロの所属タレントやアイドル。

★バラエティ番組の出演者は大手芸能プロ所属。

★テレビコマーシャルに起用されるのは大手芸能プロの所属タレントやアイドル。

★テレビ局に所属するアナウンサー(会社員)が著名となる。

★選挙に出てくるときも、テレビ局に所属していた元アナウンサーだったりする。

★テレビ局を退職後も、いちど出来た知名度はほぼ一生、消えない。

★大手芸能プロを若いうちに退職して独立すると、とたんに仕事がなくなる。→ 組織力によってテレビに出られていただけ。

なかには個人事務所を立ち上げて活躍しているかたもおられます。でも、そういうかたたちはたいて、若いうちから芸能界で活躍してこの世界を知り尽くしたベテランです。まさに「タレント (talent)」があるからそれを長年の知名度とともに利用してテレビや映画等で活躍されている。

若いので活躍しているのはたいてい、大手芸能プロの所属者。

そして、「知名度がある」とされて政界にでてきたりタレントに転身して活躍したりしているかたは、キー局のテレアナ。

こういうのを見ていると、「組織の力ってつくづく大きいわぁ」と実感しますね。

無名の個人事務所の若いのが免許制のテレビ局で放送されるテレビ番組で活躍するには、そうとうの高いハードルを乗り越えなければならない。

あるいは、ほとんど不可能。

無名で大手芸能プロに所属していなくて活躍している若いかたもおられます。

けれど、こういうかたがたはたいてい、共通する「組織の力」を利用しておられる。

本を出版している(日本の出版業界の巨大な流通網に乗せた = 組織力を利用した)。→ 本を出版する→ 本屋に平積みになる。→ ネットで話題となる。→ テレビや雑誌などのマスメディアで取り上げられる。→ ご本人が登場。→ 知名度が上がる。→ タレントとなる。笑

◆YouTubersとして活躍する。→ 巨大な米国IT企業Google傘下のYouTubeの力を利用した。→ 無名でもうんと若いうちから動画をアップし続けた。→ 国内外で人気があがる(もちろん、内容もおもしろいし、ご本人に才能があるから)。→ 新しい形のタレントさん登場。

場所や学校で知名度のあるもの、世間のステレオタイプを利用してテレビに出てくる。→ わが母校「英語の青山」の駅伝チーム(陸上部長距離部門)の「原晉監督」笑。(これまた当然ながら、「実績があるから」。激戦の箱根駅伝を制することは、学生さんにも並々ならぬ忍耐と努力、精神力を求めるんじゃないのかな)。

青山学院の正門
わが母校「英語の青山」。笑 Photo by Kay Koyama at my alma mater, Aoyama Gakuin, Shibuya, Tokyo.

青山学院の正門

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●組織力を利用するとなぜいいのか?

渋谷の夜景

上記のように、ポッと出の無名アイドルが自分の個人事務所を立ち上げてテレビで活躍しようにも、道はほとんどありません。

本をだしたり、地道にライブ活動をしてYouTubeやInstagramなどの巨大米国T企業を利用したり、なんらかの「組織の力学」を利用すれば話は別ですが。

組織を利用する利点は、「自分が豊かになるから」。

そして利用する理由は「自分が幸せになるため」。

これらがすっこ抜けていながら利用したりすると、かえって組織の食い物にされる。

東証一部上場の銀行に勤務していたとき、私はそれを経験しました。

芸能界を見ていても、ときどきそうしたトラブルやタレントさんのいち個人としての悩みが見え隠れすることがありますよね。

もし、あたなが組織の力学を利用しようとするのであれば、主体はあくまで、自分。

自分のために、組織の力学を利用する。

【組織を利用する利点】

1) より効率的に豊かになる(著名になるから。安定が得られるから)

2) 自分の目的が達成されやすい。

3) 個人よりも組織のほうが大きなことがしやすい。

4) 組織が安全弁となりやすい。

5) 国が守ってくれることがある(銀行はそうやって倒産を免れました)。

6) 「レバレッジ」となってくれる。→ 個人よりも少ない労力と時間で目的が達成されやすい。

【組織を利用する理由】

1) 自分が幸せになるため。

2) 自分が望む社会的で大きな活動のため(組織は大きな影響力と資金力があるので)

3) 組織が肩代わりしてくれる(日本の厚生年金もそう。介護保険もそう。生命保険もそう。巨大組織に所属すると、「ゆりかごから墓場まで」を実感しますよね。「組織によって守られている自分」)