今日の記事では、人生に彩を与えてくれる(?)「毒気」について書いています。人生ドリルシリーズとして前回は下の記事を書きました。
●猛毒を有する毒舌家たち。そして人気者です。
私は「毒気」が大好きです。笑。「毒気」は奥が深いですし一筋縄ではいきません。もちろん、いろいろな毒がありますので、取り扱い注意であり、使うときは加減や「勘」も求められる。
毒を利用するときは「愛」が必要なときもあります。いっけん、誰かを傷つけているかのようにまわりは感じるのですが、よく考えると毒を持っていじられているのは、人間の甘える心であったり、社会の偏見や固定概念であったり、ことなかれ主義だったり、弱者いじめをする強者であったりするわけです。
テレビに出てくる有名なかたやよく本が売れるような著名な方って、たいていものすごい「猛毒」を持ってますよね。かれらが毒を盛る先は以下のようなところです(どなたが言ったとはあえて言いません・・・だいたい、ご本人たちはご自分が毒を盛ってるとは思ってないでしょうし)
■健康管理をしたり運動したり腹八分をこころがけたりせずに、好きなものを貪欲に食べつくして体重オーバーした人に対する毒気。
■常に笑顔を絶やさないように表情をよくしたりメイクの勉強をしたり自分を鏡でよくチェックしたり自分に似合うものを着ようともせずに、きゃぁきゃあアイドルなどに言う女の子に対する毒気。
■どろどろの不倫のすえに逃げて出家して宗教家となった著名人を(「人生の達人」のようにして)頼るのはおかしいだろ、と指摘する毒気(ああなるほど、そういう考えもあるのか、と思いましたね)。
■男性表現者たちがセクシャルな表現をしても受け入れられるのに、女性表現者が同じことをすると「女のくせにこのやろう(whore)」と言われる。だが「私は後悔していない (I have no regret)(これからもやりつづける)」と明言する毒気。
奥歯にものが挟まったような言い方、という表現が日本語にはあります。当たり障りのないことを言う人はいい人に見えるけれど印象は薄い、と私は以前、このブログで書きました。文字通り、「毒にも薬にもならない」からじゃないかな。どっちつかずの風見鶏みたいな。どう思います?
もちろん、毒舌家の毒は猛毒です。だからまわりの人間はその人間に対して好き嫌いがはっきりしやすい。嫌いな人間はほぼ完全に、その人を拒絶することもあります。けれど、毒を使う人たちは立ち位置がはっきりしてますし、世の中の少なくない人たちが「なんだかおかしい、理不尽だ、甘ったれてる」などと思っていることを代弁してくれたりするもんですから、熱狂的なファンも多い。そしてかなりの好感を持って受け入れられたりする。
その人の持つ毒気が広く好感を持って受け入れられている人は、正直者とみられているのかもしれませんね。体と人生張ってモノ言ってますってスタンスが見えるから。そして奥歯にものが挟まったような曖昧で当たり障りのない「いい人」はどこかで、「自分が可愛いと思ってる人」「保身の人」とまわりに受け取られているような気がします。
●毒の利用方法
毒にはいろいろあります。でも、人間が営む一般的な生活のなかでは大きく分けて次の2つではないでしょうか。
★いわゆる「毒舌家」の毒
★修正が必要な毒
[the_ad id=”11973″]
毒舌家の毒についてはさきほど書きました。「修正が必要な毒」とは次のようなことです。
■怒りっぽい。
■怒気はきやすい。
■気性が荒い。
■ねちっこい。
■ひとくせある。
■がんこ。
いいたい放題ですね。笑
まるで、麻酔薬としても使えるけしの実か漢方薬として使われる動植物の毒のように、上手に使うと有効成分が働いてくれることもあるのです。
利用例は下に書きます。こういう「難しい人」に出会ったら拒絶して終わり、ではあまりにもったいない。人生ドリルとしてこういうかたたちの「毒」は利用次第で自分の身を守ってくれることもあるのです。
●毒を持って毒を制す。
これは私がときどき実際に利用するやりかたです。
たとえば。
☆自分に悪意を持って近づいてきたり、あるいはその人がいると仕事の邪魔になったり(おしゃべりばかりしてくる人とか愚痴を延々と言ってきたり小言を言ってきたり)、なにかとふりまわす人間に対して、「修正が必要な毒」を持っていてその人が苦手とする人間の毒を借りる。虎の威を借る狐をする。
⇒ 例としてはこんなことを考えてみました。
◆何かと小言を言う上司に対して、ワンマンで人に対する好き嫌いが激しくてくせのある社長にとりいって、小言上司をシメてもらう。
◆わがままな客に対して、他のわがままな客を目の前でわざと持ち上げてよいしょしてたくさん買い物してもらう。そして競わせる。「いつもありがとうございます。これこれこれだけのサービスで●●様にはご奉仕させていただきます」といいながら。たとえば高級ホテルや百貨店の化粧品接客など。そうしてわがままな客にも「金を使わせる」。
◆ビジネススクールで知り合ったクセのある同級生がなにかと小難しいことを言ってくる場合。気性のあらい他の同級生もグループワークに誘って、二人に意見をがちで戦わせる。容赦しない。
ほんの一例です。
映画をはじめとする表現物にみる「毒気」などもありますよね。毒気についてはまたこれからも書いていきたいと思います。猛毒まんさいで。笑
“小山ケイの人生ドリル11ー「毒気」” への7件の返信
コメントは受け付けていません。