●私が記憶のひきだしからどんなふうに言葉をとりだしているか(Listening)。
[the_ad id=”11588″]
私が英語を習い始めたのは中学生になってからです。
そのときはもちろん、「This」だの「That」だの「He」だの「She」だのははじめて聞く単語でした。よって、しばらくはそれらの単語を覚えるのに四苦八苦していた記憶があります。
もちろん、ほぼすべての英単語が初めて耳にするようなものばかり。クラスメートと「ABBAの曲を日本語訳したら、相当な英語力がつくだろうね!」なんて話していたのは懐かしい思い出です。
さすがにいまではThis,That, He Sheは無意識の領域で聞き取っています。それでも、ときおり一瞬、考える単語も実はあります。
それほど頻度が高くなくて、専門用語だったり珍しい言葉だったりするもの。
それは日本語でも同じです。
けれど、耳にして一瞬考えてからの流れはだいたい、以下のようなものであることに最近、気づきました。それはこんな感じです。
その言葉を聞いた瞬間。
1) 脳内のシナプス(たぶん)がぱちぱちと信号を送りだす。
2) 1秒たつかたたかにかのうちに、スペルが思い浮かぶ。
3) スペルが浮かんだ瞬間、それを「言っていた(使っていた)」nativesの顔や声が思い浮かぶ。
4) ここでようやく、言葉の意味とスペルが自分のなかで理解できる。
1)から4)は私の場合、平均して1秒ぐらいですね。
3)のときはほとんど、「自分の感情が動いたnatives」です。行儀よく聞いた学校の講義や新聞などよりも、友達をはじめ、音楽や映画、DJの言葉、動画、などのnativesがいったことです。このことについては何度も何度もこのブログで書いています。
記憶に定着させるには、自分の感情をうまくつかうことが大切だと実体験からつくづく思います。
私の場合は聴いているときにわりと一瞬立ち止まりやすいのが、もともとLatin語だったような言葉です。音節が長くてmore, most, better, bestなどで表現されるもの。
接頭語や接尾語が同じだけれど、他の部分が違うとか、やたら長いものとか。
con-
-neously
-tive
inter-
extra-
などなど。
ふっと立ち止まってから1)2)と無意識のうちにながれていき、そして3)の人が思い浮かぶ。
3)の人に対する私の思いは、「この人大好き」「気に入っている人」「尊敬している」などのpositiveなものが多いことに気づきます。
もちろん、感情には悪いものも含まれるので、「この人いやだ」「きらいだ」とかnegativeなものもあるはずなのですが、不思議と思い浮かびません。
人にもよるのかわかりませんが、私の場合はpositiveな感情が大きな原動力(driving force、と敢えて言いたい)となって、その英単語なり言い回しなりを私の記憶にとどめてくれているようです。
感情をあなどっちゃいかん。笑
学校の勉強だとどうしても、「机の上でしっかり座って覚える」ということを先生も塾の講師の先生もおっしゃると思うのですが、私の実体験からシークレットとしてお伝えしたいのは、「自分の良い感情が動くことも英語の勉強には積極的にとりいれる」ということです。
日本のこれまでの英語教育では「まじめに、机に向かって勉強」がよしとされていたと思います。楽しく、わくわくと、なんていうとふざけているか遊んでいるかのように受け取られかねなかったような気がします。
けれど、私は体験者です。
私はこれまで長年、英語でしゃべるDJのラジオを聴いたり、音楽を聴いたり、映画をみたりしてきましたが、無意識とはいえ、そのなかで私の気に入ったDJや俳優さん、ミュージシャンが使った言葉を「へぇ~おもしろい!」「いいね」「なるほど」などとさまざまに良い感情を抱きながら、自分の記憶の引き出しにしまっていたのです。
●具体的な方法。「シークレット」として。
幸か不幸か(?)、私は机にじっと座ってする勉強が子どものときからあまり好きではありません。塾すら通ったことはありません。
そのぶん、自分がむちゃくちゃ興味や好奇心を感じることは大切にしてきました。それが英語の勉強にはよかったのだと思います。
もちろん、机に座って覚えられる人もいるでしょう。電車の中でも勉強できますよね。私もよくやりました。電車のなかで勉強する学生さんにエールを込めて書いた過去記事もあります。
小山ケイ過去記事】電車のなかで「英語の出る単語」を覚えるコツ。3つ。
今日は私から、そうしたこれまでのやりかたに+アルファとして、つぎのことをお勧めしたいと思います。
私はそれで本当に効果がありました。
もし「英語が聞き取れるようになりたいな」とか「1秒で無意識の記憶の引き出しから単語を引き出したい」とおもうかたがいらしたらぜひ、参考にしてみてください。
もちろん、英語以外の語学でも有効です!
1) できるだけ動く。文字通り、移動します。街へ出かけたり旅行に出かけたりして、さまざまな風景のなかで自分の感情を動かします。
2) 自分の興味のあること、好きなことを常日頃から大切にする。
3) 意識的に覚えるのは机の上や電車の中で。無意識に覚えるのは自分の感情が動いたときなので、自分の無意識の領域も大切にする。
1)から3)のなかで「英語」をはじめとする語学はつねに関わります。
ゆるーくでもいいので。こつこつと、毎日。
[the_ad id=”11588″]
“【英語のリスニング】私が記憶の引き出しからどんなふうに取り出しているか(詳しく説明)。” への3件の返信
コメントは受け付けていません。