⚫️「耳を鍛える」by 小山ケイ vol. 3 ーチューニングする。”Train your ears” by Kay Koyama Vol. 3

チューニングとは、ある音を音叉や機械を使って合わせること。ミュージシャン、とくにクラシック音楽に関わる人には大切な作業です。
ブラスバンドでも、曲の練習を始めるまえにみんなでまずはチューニングしますよね。たいていは”B”、つまり「ラ」の音です。
私はパーカッショニストでドラマーですが、曲の合間にもチューニングをして音を変えなければならない時があります。自分のチューニングがおかしいと、曲全体にダメージを与えかねません。
どれだけ正確な音がとれるか。
どれだけ正確な音と自分の音の違いを聞き分けられるか。そして修正できるか。
これがまったくわからない人が「音痴」と言われるのだと思います。
⚫️耳の鍛え方。チューニング編。

正確なチューニングはたぶん、一朝一夕では出来ないはずです。私が母校の青学でオーケストラ部に所属していた時、バイオリンを弾いていた仲間たちはたいてい、3歳くらいからバイオリンを習っていました。10年以上にわたる訓練で、正確な音取りができるようになったのだと思います。彼ら彼女らの音が正確だと私が知ったのは、習いたての人のバイオリンの音を聴く機会があってからです。明らかに違う音でした。
1 年月をかける覚悟でチューニングを始める。
2 調律されたピアノ、またはチューナーを用意。
3 基本の”B”(ラ)をとって、自分も声を出してみる。歌うように。あるいは、楽器をチューニングする。
4 可能であれば、それを人に聞いてもらう。あってるか?外れてるか?外れていれば、何度も何度も練習する。
「完璧にあっていれば、音はまるで、一つの楽器で演奏されているかのように聞こえるはずです。完璧に重なってるのだから。
5 なれてきたら、他の音程でも試してみる。