自分の母国語ではない英語で、しかも英語圏で、ネイティブや英語の流暢な人間になにやらまくしたてられたりすると、一瞬ビビります。そんなご経験はありませんか?
Q) 英語でまくしたてられたらどうしましょう。
A) 私の経験から考えた具体策4つをご紹介します。
1) とにかく冷静になる。
2) 黙って聞いている。
3) なんとなくおかしいと思うことだけ口にする。
4) 相手が収まりそうになければ、日本式に「出るとこ出よや」。
詳細は記事内で書いていきます。
昨日は下の記事を書きました。
(我が母校青山学院の駅伝チームOB森田くん、下田くん、一色くん、林くん等々が就職したGMO社です!)
●英語圏でネイティブや英語の流暢な人間にまくしたてられたらどうするか。対処法は「4つ」。
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「英語圏の人間は自己主張が強い」。
おそらく一般的な日本のかたが抱くイメージはそんなところじゃないかな、と思います。以前私はこのブログで書きましたが、自己主張が強いというよりも、言葉を介在にしないと社会として成立しないようなところがあるので、英語圏、とくに米国人は言葉を尽くしてジェスチャーを尽くして、他者と理解しあおうとします。
でもときには確かに、何か勘違いしている人にお目にかかります。とにかくまくしたてる。これは英語圏の人間に限らないですね。
日本にいて外国語でまくしたてられるのであればひとこと、「日本語で言えよ(Speak in Japanese)」と言えば済むことです(と言っていいんですよ)。でも他人の国で、その国で一番よく話されている言葉で一方的に、攻撃的に、何か言われるとやっぱり最初は、ビビる。
実は私にはまくしたてられた経験があるのです。笑 いやぁ、あれぞハリウッド映画でよく観る「すごいジェスチャーつけて『私は言葉であなたを非難します』」の実物版という感じでしたね。
なに人であっても、自分の感情を爆発させて一方的にまくしたてる行為は知的ではない。でも、言葉を縦横無尽に使い尽くして言ってくるもんだから、なんとなく相手のほうが知的で論理性に長けているかのように感じてしまうのです。
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【4つの具体策】
1) とにかく冷静になる。
2) 黙って聞いている。
3) なんとなくおかしいと思うことだけ口にする。
4) 相手が収まりそうになければ、日本式に「出るとこ出よや」。笑
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米国大学に留学していたとき、私はある校舎に授業へ行こうとしていました。家を出るのが少し遅くなってしまい、いつもはしないのですが、車で行くことにしました。
学校へ到着していざ、Parking lotへ駐車しようとしたときです。米国は右側通行なので道路の右側に駐車スペースがあります(日本は進行方向に向かって左側にありますよね)。いったん停止をして右折しようとしたその瞬間、駐車スペースと私の車との間に、自転車(といっても日本のチャリではなくマウンテンバイクのようなもの)に乗った若い女子学生が進入してきました。
いつもの私はかならず、目視をして右折や左折をするのですが、そのときはすでに停車した状態であり、狭い駐車スペースだったため、「この間に誰かが入ってくることはない」というあまい認識もあったのだと思います。本当に若かったです(反省)。
もちろん私もびっくりしてブレーキを踏みました。それでも通り過ぎていくときに彼女、ものすごい剣幕で「なにやってんのよっ!」と怒声を発して大きなジェスチャーつきで怒って走りすぎていったのです。
あまりの剣幕に、「あぁ、たしかに、事故にでもなってたら大変だった。彼女が怒るのも無理はない・・・」と自己嫌悪に陥りました。
ところが、話はここではおわらなかった。まだドキドキしたまま駐車スペースに車を入れて、扉を開けて降りてみると、なんとそこにはさっきの女子学生が戻ってきて自転車の横で立っているではないですか。ぎょっとしました。
「ねえあなた、私を轢きそうになったのよ!わかる?ことの重大さが!」
かなり大昔の話なので、どんな英語だったかまったく覚えてないのですが(笑)、なんか手をしたからあおるようにしてぶんぶん振り回したり(わかります?よく映画でみる米国人のあのジェスチャーです)、怒っているわりにしっかりと冷静に、言葉を縦横無尽に使い尽くしてまくしたてているのです。「あたしは言葉を使って自己主張ができるのよ!感情的に言ってるんじゃないのよ!」とでもいいたげに。
強烈なカルチャーショックを感じましたね。
日本だと感情的に「てめぇ!」となるか、あるいは「まぁ、出るとこ出よや」と凄みをきかせて言ってきたりしますよね。
私は一瞬、彼女の強烈な威力に押されて、「Oh…I’m so sorry….!」と言いそうになりました。ほんとに申し訳なかったなぁ、とは思ったので。
ところが、私は何を思ったのか、1)とにかく冷静に話を聞いていたのです。「アメリカではやたらにsorryといわないほうがいい」などと誰かから聞いていたからだと思います。びびりつつも、言い返すこともなく、2)黙って話を聞いていました。
すると不思議なことに次の瞬間、自分でも思ってもいなかったことが「疑問」としてふと私の口をついて出てきたのです。
「ここって、自転車通れる道なの?(Is this a bike route?)」
私は仕返しで言い返したわけではありません。だから、感情的なものいいではまったくなく、単純に「ここって自転車通れたっけ?」という質問をしただけです。ちなみに、“bike route“とはOregon州のいたるところに網目のように張り巡らされている、自転車専用道路のことです。
彼女があまりに一方的にまくしたてるので、こちらもなにか一言ぐらい言葉を発してみようか、と無意識に感じたのかもしれません。意図的なものではまったくない。
ところが。言い返してくるかと思われた女子学生は、私の質問に対して突然、顔を引きつらせて、私の質問には答えずに急にやわらかな口調でこう言って立ち去ってしまったのです。
「まぁ、とにかく気を付けてね。危ないから」
私は、精神を落ち着かせて冷静になったときに、3)なんとなくおかしいと思った疑問点だけを口にしたのです。それまでの態度を一転させて突然たちさってしまった彼女の行動を振り返るとおそらく、こういうことだと思います。
★私に指摘されてみて、「ここがbike routeかどうか」確信がもてなくなった。
★自分が正しい、と自信をもってまくしたてたけれど、bike routeでもない道を通っていたとしたら、自分のほうが悪いということになる。
★そうなれば、今度は相手(小山)から攻撃されてしまう。
★急いで退散しよう。
あっけにとられました。なんかやっぱり、文化が違う。日本だとここまで言葉で攻撃してくることは少ないから、こちらが「ここって自転車通れたっけ」なんて質問すれば、「それってどういう意味だよ」となると思うのです。ムっとしながら。
でも彼女は自信まんまんに全身全霊で言葉を尽くして私を攻撃してしまった。ひっこみがつかなくなって急いで退散、という思考になったのだと思います。
だから私は、のっけから100%まくしたてる、というのはあまり知的なやりかたではない、と言ったのです。
というのも、そこはほんとはbike routeだったから。
(あとで確認してわかりました)
彼女はすぐに立ち去ってしまいましたが、もし万が一、いつまでもまくしたて続けるひとがいたら、日本式に4)「出るとこ、出よや」でいいと思います。だってここでまくしたてててもらちがあかないのだから。第三者に入ってもらうのが良策だから。Let’s go to the police stationとでも言って。
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●これがビジネスであれば、わざとまくしたててくることもある。
私の体験談は学生の話ですが、切ったはったのビジネスであれば、わざとまくしたててくることもあります。その理由は、こちらの出方によっては自分たちに有利に事を進めようということだから。まるで「振り込め詐欺」の手口です。
今回お伝えした上記の1)-4)は、ビジネスにもちろん、有効です。
とつぜんなにやら怒り出して、こちらが「I’m sorry」なんて口走ろうものなら、「謝っていただけるなら、こちらが言う条件でビジネスを進めてください」なんてことにもなりかねません。
頭に血を上らせて感情を爆発させてもいいことはほとんどないです。ロックミュージシャンなら「サイコーにかっけー」となるのですが(笑)、残念ながら一般生活者にはそれはない。いや、音楽業界の人であってもたとえば表には出てこないプロデューサーが怒鳴るとすれば、「ダセ・・・」と私は思います。パフォーマンスとしてかっこいいのですよ。ミュージシャンの感情のほとばしりは。ね。
だからつねに、平常心と冷静さを保てるよう、日頃から訓練する必要があるのです。瞑想したりヨガをしたりイメトレしたりして。振り込め詐欺の手口をみていたらわかりますよね。人がパニック状態になる心理状態をうまく利用している。
★冷静で心身のバランスが保てるよう、日頃から訓練する。
★呼吸法は日常生活に取り入れる。
★もし手ごわい人間が商談相手であれば、イメトレ&英語の練習、は、しておく。
これらはビジネスの現場でも効果的ですし、ご自身の心身を健やかに保つためにもとてもすぐれた方法です。私が開発したわけではもちろんなく、仏教やヨガで大昔から取り入れられていることですよね。私も実践者のひとりです。
●まとめ
今日な、英語圏で英語でまくしたてられたときの対処法について、私の経験をもとに書きました。私の話は米国での学生時代のエピソードではありますが、具体策はビジネスにおいても有効です。
とにかく冷静になると、良い方策が「降って」きます。私が体験したように。
冷静になる現実的な方法としては瞑想の呼吸法などがとてもおすすめです。ご自身の心身のバランスを整えるという目的においても優れた方法ですよ。
ぜひパワフルに、楽しく、おたがい「現世」で行動しましょう!(^_-)-☆
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