イージーゴーインング(Easy-going)でいこう。良さは万国共通です。

銀座ウエストのウインナーコーヒー

今日は、生きていくうえで「イージーゴーイング」であることの利点について書いていきます。

昨日は下の記事を書きました。

●イージーゴーイング (easy-going)であることの良さ。万国共通ですよ。

横浜元町

 

私が米国大学へ留学していたとき、日本語を勉強しているアメリカ人の友人から「ケイはイージーゴーイングだから日本語についての相談もしやすい」と言われた話は以前、このブログで書きました。

  小山ケイ過去記事】会話を続ける。それも英語で。

また、先日ラグビーワールドカップでScotland vs. Irelandの試合の直前、どちらかのサポーターと思われる男性二人の通訳(?)を買って出たとき、お二人がイージーゴーイングだったので助かった、という話もこのブログで書きました。

  小山ケイ過去記事】英会話のコツ。自分の知ってる英語でシンプルに、簡単に。

「イージーゴーイング」は日本語にもなっているので知っているかたも多いと思います。でも、どこか「てきとーな人という意味」と誤解されているような気がします。

イージーゴーイングは身を助けてくれまよ!

現に私はその友人から慕われ、そして先日のScottish/Irish supportersは日本語のわかる人間(私)から助けてもらえたわけです。

彼らがもし、へんにこだわりのある窮屈で頑固な人間であったら、もしかしたら私は半分てきとーに対応してたかもしれません。それこそイージーゴーイングで。笑 「好意で手伝ってんのにさ」なんて思いながら。

Seattle's Best coffee

イージーゴーイングの特徴は以下のようにあらわせると思います。

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1) 流れに身を任せられる。

2) 相手がいれば、まずは相手の話を聴く。

3) 何事もわりと楽しめる。

4) 相手との接点を探ることが第一。

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1)の「流れに身を任せられる」はテレサテンさんのように時の流れ、に加えて(笑)、状況、空気、話、などの流れを意味しています。

これらの流れに身を任せられる人間はつまり、「空気読める人間」、「話が分かる人間」、「柔軟性がある」ということ。

そら

easyにgoingするのですからまさに文字通り、「楽に、簡単に、流れに乗って進んでいく」というイメージです。

横浜港

上記のサポーターの例でいえば、状況からすると、言葉もわからず注文方法もよくわからない日本のレストランで、あのときの彼らの優先順位は「とにかく早く座って、ゆっくりおなかを満たして、夜のワールドカップの応援に備えること」のはずです。長いwaiting listができている混雑している店の外で、窓際の席がいいとか、ラウンジがいいとか、テラスがいいとか、静かな席がいいとか、そんなことを言ってる場合じゃない。それではへたをすると試合に間に合うかどうかもわからなくなる。

川越

だから彼らの行動は正解だったのです。そして、それはもちろん、彼らもよく理解していた。「(手伝ってくれて)ありがとう!」と心からお礼を言ってくれたのは、そういう彼らの適切な判断を表していたといえます。

くまの顔をしたクッキーです。

2)の「相手がいれば相手の話を聴く」は、へんなこだわりがないので、「自分、自分」ではなく、相手の話に耳を固けることから人間関係が始まる、ということを知っているということです。

銀座カフェパウリスタ(Ginza Cafe Paulista)photo by Kay Koyama

3) は1)2)に通じますが、ハプニングに思えることでも楽しもうとすると、心の余裕が生まれます。それが、良いことを引き寄せたり、人に助けてもら足りする。

上記の私の米国大学での経験でいえば、私は彼から英語を教えてもらい、彼は私から日本語を教えてもらうという「trade」でした。「ケイ、tradeしようよ」と彼が言ってくれなかったら、私はいろいろなことを相談できるアメリカ人に出会うことはできなかった。

「trade」と聞いたとき、ものすごくわくわくしたのを覚えています。「うわぁ、めっちゃ楽しそう!」と思った瞬間、二つ返事で「いつから始める?」と言ってました。

多くのかたがたがお感じのように、この世の中は自分の思い通りにいかないことが多い。そしてつらいことが本当に多い。けれど、楽しめそうな状況が訪れた時は渡りに船のような素早さで「楽しむ」と決める。つらいことが多いからこそ。

St. Andrewsの空
Scotlandの空。

それが、「なんかわからないけど楽しめるかもしれない」と思えることをできるだけとらえようとする、イージーゴーイングの特徴です。

渋谷の交差点

4)の「相手との接点を探ることが第一」は、たとえば相手がなんとなく自分と毛色が違う人間だなぁと思っても、とにかく接点を探る。そして、ひとつでも共通の高みにお互いに到達することを目指すような姿勢です。

●あなたはeasy going派ですか?それとも?

St. Andrews Old Course

私も中年になりました。これまで本当にたくさんの人たちを見てまいりました。

学校の友人たちや教師はもちろん、米国に留学したときは米国人や外国人、大学関係者、ぺーぺーの銀行員だったときは社内の人間、社外のビジネスパーソン、フリーランスのときは取引先やフリーランス仲間、ビジネススクールに通っていたときは同級生や教授、他学年の人間など。

そのほかにも、ボランティアや趣味の集まりで多くの人とかかわってきました。もちろん、町中の見知らぬ人たちも。ネットに潜っていた時期もあります。そのときもネットを通して「人間たち」とやりとりしていました。そしておおざっぱに分けるとこんなパターンがあることに気づきました。

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a) イージーゴーイング派

b) 頑固(自分、にとらわれている)派

c) (頭がいいがゆえの)理詰派

d) 「計算高い」派

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ひとりの人の中にすべてが入っていることももちろんあります。でもたいていは、上記の4つのグループのうちのいずれかがとても強く表れやすい。

私などはあきらかにa)グループです。d)が強い時もありますが、楽しいことがだいすきなので、基本はa)です。はたから見ると「てきとー」と思われているようなところもあるようです(銀行員時代に上司からなんど指摘されたことか)。

そら

b) 頑固、とは高齢者の形容詞みたいにおもわれそうですが、年齢に関係なく、「あの人のこういうところがいやだ」とか「ここだけはゆずれない」みたいな思いがわりと強い人はこのグループに入ります。

同じ組織の人間に対して、自分が譲歩して相手に合わせるよりも、自分の要求をとにかく伝えるような人。悪気はないとしても、相手によっては悪意を持って受け止められたりする。

箱根

私も「この人にはしっかりと自分の思いを伝えても大丈夫」と思える人には伝えます。相手とさらに深くかかわりたいから。でもそうではない人間を相手にするときは、相手に合わせるようにしています。これも手で転がす訓練、と割り切って。

残念ながら理解力のあるいい人ばかりではないですから。世の中。

Andaz Toranomon

c) は私の友人のなかにもいますが、理系の博士号を取得したり、「書いた文字(テキストです。eメールやLINEのメッセージ、掲示板の書き込みなど)」からとにかく理詰めで論破しようとするような人です。

私にとって「書いた文字」は限界のある表現であり、だからこそ小説家やエッセイストなどはその限定された世界の境界線をいかに広げて読み手に伝えるか、試行錯誤しているのだと思います。

たとえば「山手線」と書いた場合。あるひとはJR山手線の緑色の線が入った電車の車体を多い浮かべるであろうし、ある人は山手線の丸い路線図を思い浮かべるであろうし、ある人は山手線の駅付近にある自分が勤務する会社を思い浮かべるであろうし。

書いた本人は「山手線」という飲み屋のことを意味しているのかもしれない。極端な例ですが。山手線、と書いただけでは限界がある。相手の中にその言葉のもつエネルギーを含めて完璧な形で発生させようとしても、数少ない言葉だけにそれをゆだねても、言葉は計算式ではないです。

1+1=2 

と言われれば、たいていの人は、「ひとつのものとひとつのものを足せばふたつになる」と理解します。算数・数学をみんなで勉強していると仮定した場合。

でも言葉はそうはいかない。ここが、数字に強くて理詰めで考えたがる人の多くが腑に落ちないと感じるところだと思います。言葉は人の感性や感覚、記憶など、数字で表せないものと直結してるから。

だから、自分のなかにある限定された「山手線」で話を進めて、「それはこれこれこういう理由でおかしい」みたいに論争(?)をふっかけても、言葉の限界を無視しているように私には見えます。

ネットの「板」やSNSなどで見かける光景です。

私がいつも書くように、そしてそう信じているように、言葉はたしかに剣より強し (The pen is mightier than the sward)、だけれど、限界があることも知っておかなければならない。言葉が好きで言葉の可能性を探ることをなりわいとするならなおさら。

 

d) の計算高い派とは、人間関係も自分の発言も、すべて計算づくめで人生を送るようなかた。

Shinjuku Nishiguchi station

ご自身はどのグループに入りそうですか?そしてどういうときに、どの特徴が出やすいですか?

明日は、海外移住を考えておられたり、長期滞在を検討されているかたであれば、easy goingが基本であるほうがいい、ということについて書いていきます。

お楽しみに!