今日の記事では、私が考える「スピーキングテストでチェックされる項目」8つについて書いています。
このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」では前回、下の記事を書きました。
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●スピーキングではどんなところがチェックされるだろうか。
スピーキングテストを課する目的は、「英語をどれだけ流ちょうに話せるか」「英語を使ってどれだけ意思の疎通を図れるか」ということだと思います。
「英語を使って自分の意見をどれだけ言えるか」ということももちろん、大切なのですが、「英語」を「研究対象」ではなく「使う言語」として考えた時、それは第二段階のレベルだと思います。弁論大会のような場面。
でも現実的に英語が使われる場面は、「自分の意見を言う」よりもまずは、「相手と意志の疎通を図る(ビジネスで交渉したり、相手と条件をすり合わせたり)」だからです。さらに、「自分の意見を言う」のはともすると一方通行でおわってしまいがち。相手の話をちゃんと聞かずに。だから、ここにばかり焦点を合わせて練習しても、スピーキングの網羅性は低いと思います。
このブログで何度も述べているように「英語を話す」ということは、文法の勉強や長文読解よりも、はるかにやることがたくさんあります。時間もかかります。そのぶん、こつこつと練習していればその努力が成果となって表れやすい。多くのnativeも「流ちょうに」話してますよね。赤ん坊のときから練習したからです。笑
私が考える、チェック項目は次のようなことです。
★沈黙することなく、途切れることなく、英語が話せているか。
★意味の通じる英語が話せているか。
★発音と発声。
★「言葉」としての整合性。
★語彙。
★クリエイティビティ。
★(対面であれば)相手の言うことを理解して相槌をうったり共感する言葉を言えるか。または、質問能力。
★(場合によっては)Plain English.
<私が面接官に対して注文つけたいチェック項目。笑>
★受験者の「英語による雑談能力」。
★彼・彼女の英語は自然か。
⇒ わからなくて考え込んでしまうのではなく、わからなければわからないで、「もっかい言ってください!(Say it again, PLEASE!)」とか「難しい質問ですね (Uhm….it’s a difficult question)」とか「こういうことを言いたいのですが (Actually I wanna say like this but I don’t know how to say it in English)」とか言いながら、なんとかして「意思の疎通を図ろう」とするがむしゃらさだったり、ひたむきさだったり、挑戦心だったりの、「能動的で積極的な姿勢」があるか。
★表情は明るいか、固まってないか。
★独創性。
★ユニークさ。
*こういうところもしっかり、見てほしい!こういうところが高得点な子こそ、ガッツがあって英語での商談やスピーチ、同僚などと、うまくやっていけると思えるから。よく言われる「国際社会で活躍する人間」となりえる可能性を秘めていると思うから。
●日本の人が国内外で「英語を使う場面」
以前このブログですこしだけふれたことがありますが、日本のひとで英語を使う場面に遭遇する大半は、ビジネスだと思います。1億総サラリーマン、と表現されることからも、日本の多くのかたが会社員をされている。研究者や国際機関で働いている職員のかたは少数派だと思います。あるいは日常生活で朝から晩まで英語、というかたもおそらく少数派でしょう。
であれば、日本の人にとっての「使う英語」とは研究所や国際機関で使われる英語というよりも「ビジネス英語が一般的となるはずでは」というのが私の考えです。
ビジネス英語とは次のようなことです。
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★根回し
★交渉能力
★営業
★Win-winの提案
★自分が相手にやってほしいことを上手に伝える英語
★杓子定規でしゃっちょこばった英語よりも、ざっくばらんな英語(呑みにケーションで使われるような日本語の「英語版」)
★ときには丁々発止のやりとり。きったはった。
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●日本の大学はたしかに高等教育機関だけれど、卒業生の多くは研究者になるのではなくビジネスパーソンとなる。
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英語のスピーキングが受験で課されるようになると、面接官が大学教授であれば研究職につく人間を想定した質問だったり、象牙の塔で使われる英語が話せるかどうか、がベンチマークとなってしまう可能性もなきにしもあらずだと思います。
その教授が実業界での深い経験を有していないかぎり。
受験でスピーキングが課される目的は上記のとおり、「学部という教育機関に入学してくる人間が、将来、国内外で英語を流ちょうに話せるのか」「どれだけ意思の疎通を図りつつ実社会で活躍できるのか」を確認するため。そうでなければ、わざわざスピーキングの試験を課す意味はないでしょう。
大学院以上の面接であれば、「研究職につくための英語」が求められるのは当然だと思いますが、学部に入学してくる学生の大半はそのまま研究職につくわけじゃない。
もちろん、学部の授業でも討論の授業が導入されはじめています。あるいは、交換留学生として海外の大学に数か月から1年くらい、留学する学生もいる。それらのカリキュラムに参加する学生は当然、「自分の意見を高度な英語で表現する」ことが求められる。
けれど、学校を卒業したら企業に就職したり、表現者として海外に単身で移り住んだりする人もいるわけです。研究者や研究機関、国際機関の職員となる人よりもそのほうが圧倒的に多いんじゃないかな。
★表現者として海外の製作現場で使える英語。
★上司は本国から来た外国人。その上司と意思の疎通を図るための英語。
★大株主は海外ファンド。その株主たちに自社の経営を株主総会や「Roadshow」で説明する英語(キリンが英国投資会社Independent Franchise Partnersから『株主提案』を受けたり)。
★one-on-one meetingでやりとりする英語。
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