日本の人も、自己主張はちゃんとしている。(英会話・英語の上達について)

今日の記事では、日本の多くの人にとって英語圏の人が「強く自己主張しているように見える」のは英語の発声のせいでないか、ということについて書いていきます。



このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」では前回、下の記事を書きました。



(我が母校青山学院の駅伝チームOB森田くん、下田くん、一色くん、林くん等々が就職したGMO社です!私がひそかに応援してきた島貫温太くん(帝京大)もGMOチームへの参加が決まりました!やった。実業団からも目が離せなくなります)




●日本の人も、日本語では自己主張をしっかり、している。

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日本の多くの方から見ると、「英語圏の人は自己主張が激しい」。そう見えるかもしれませんね。そして私もこれまで、「英語圏の人は自己主張が激しかったでしょう?」と何度きかれたかわかりません。

けれど、じっさいに英語圏で数年住んだ私からすると、「日本の人と変わらない」というのが正直な印象です。

もちろん、なかには勘違いさんもおられます。そのことについてはこのブログで以前、書きました。

小山ケイ過去記事】【英語】ネイティブや英語の達者な人間にまくしたてられたときの対処法。「4つ」

日本の人の自己主張でいえば。

たとえば、小売などの店先で並んで待っていると、店員に注文や文句、苦情を言うひとを見かけることがあります。行政の窓口もそう。銀行の窓口もそう。聴いているとわりとこまかい。笑 「そんなんいいじゃん」と私は思わないわけじゃないのですが、やっぱり主張したいのでしょうね。自分の好みを。

街頭インタビューなどでマイクを向けられると、いまの政権のここがいやだ、とか、いい、とか、自分の好みや意見を言うひとも多い。「あーわからないですぅ」というひとはいない(もちろん、そういう人はカットされちゃってるとは思いますが・・・)。

知り合いや友人たちと話をしていても、趣味嗜好がはっきりしていて、それが伝えられるときは口頭で伝えています。あるいは私に伝えてくる。それもわりと細かく

イージーゴーイングに「あ~いいですよぉ」なんて人は実際、日本のなかで半分いるかいないか、くらいじゃないかなぁ。英語圏、とくに米国人よりも日本人は自分の主義主張がはっきりしていると私は感じます。

この商品のここが汚れてる。だから返品します。プレゼントのラッピングをお願いしたけど、このやりかたはきにくわない。だからやりなおして。

思うに。英語が最後の単語まで滑舌よく発声しないと通じないことがあるから、日本の人にとって英語圏の人がなんとなく激しく自己主張しているように「響いている」んじゃないかな。もちろん、英語圏の多くは低コンテキスト社会で「言葉が命綱」なので、お互いを理解するために言葉を尽くして意思疎通を図ろうとするところもあるのですが。

たとえば、何度もこのブログで取り上げている“Thank you”という英語を発音するとき、日本の人で「you」の部分が吐息のように空気音になるかたは少なからずおられます。でも英語であれば、「you」までしっかり、音として声帯を使って発声しないとなんか変なのです。

くまの顔をしたクッキーです。

しっかりと最後まで、”Thank you”と大きな声でnativeに言われるとまるで、nativeは自信満々にモノを言ってる、みたいに写ってるのかも。ちがいますか?

nativeの大半の方たちは、「あなたに、感謝を伝えているのよ」という気持ちを込めてくれていたり、言葉をしっかり尽くして意思の疎通を図ろうとしていることが多い。

いっぽうの日本語は、最後の言葉が吐息になったり、行間をつくってもOKの言語。ささやくように「(スイマセンスイマセン)」なんて米つきバッタみたいに頭を下げながら言っても通じますし、質問に直球で回答しなくても行間で答えていたりする。

 

 

この違いはきっと、「長屋の言葉」と「カウボーイの言葉」の違いではないか、と私コヤマは考えております。笑

 

狭い土地で人口密度が高い長屋の、隣近所の生活音も聞こえる空間のなかで、すぐ近くに相手がいるからささやくようにしゃべったり小声で話して近所迷惑にならないようするのが長屋の言葉。

東銀座の歌舞伎座

いっぽう。大きな牧場や牧草地帯の向こうで、豆粒みたいに見える同僚や家族に向かって大声で要件を伝えたり挨拶するのがカウボーイの言葉

そしてそれが子孫たちの「母国語の発声」にも引き継がれた。と、こう解釈しているのです。私は。

自己主張の強さはあくまで印象であって、その印象はおそらく、「言葉の発声の大小」からきてるんじゃないか、と思っています。




●では英語の声の出し方について。

Sizzler in Tokyo

よって、大学受験のスピーキングテストやTOEICの試験、ビジネス英会話などで英語を話すとき、「語尾までしっかり発声する」ということを心がけるようにすると、意味が通じないということや「響きがなんか変」などということが回避できると思います。

発音も大切ですが、発声も大切、ということですね。

Stumptown Coffee Roasters

吐息で発声することもある日本語ですので、多くの方にははじめのうちはなんとなく、違和感があるかもしれません。上記の通り、「自信満々に言ってる」ように聞こえなくもないから。

でも、それが英語なのですからここはしっかり、なりきってしまいましょう。nativeばりに。

試験でチェックされる個所は流ちょうであるかどうか、ということと合わせて、「しっかり英語として言葉を使っているか(発声)」ということも重要な点だと思います。

 

ビジネス会話であればもちろん、英語圏・非英語圏にかかわらず、商談相手にしっかりと「意味をなす英語」で言わなければなりません。そのひとつが「最後の単語までしっかり発声する」ということです。

しっかりと発声することが恥ずかしかったり違和感を感じるときは思い切って、ご自身が「カウボーイ(カウガール)」か遊牧民で、遠くの人にも通じる発声をしているのだ、とイメージしてみてくださいね。

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