今日の記事では、「現金」について書いています。
<もくじ>
●現金は、今もらえるから、価値がある。
●だからこそ、払いっぷりのいい人間になる。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで書いた前回の記事は下からご覧になれます。
●現金は、今もらえるから、価値がある。
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このブログで先日、「現金は実際に手元にはいってくるまでに時間がかかる。それは、多くの人の手を介しているから」と書きました。
小山ケイ過去記事】予期せぬことが起こることをつねに頭のすみに入れておく。
今回のコロナ禍による特別給付金にしてもそうです。
登録してから即日で給付されたり、どこかの窓口へ行ったらそこで換金されたり、というものではない。
「現金」として受け取れたかたはおそらく、申請してから少なくとも数日以上たってから受け取られたと思います。
私が母校青山学院のビジネススクールにかよっていたとき、ファイナンス基礎という必修科目がありました。そこで私は現在価値の算出法を習ったのですが、そのときにつくづく感じたことは「やっぱり現金とはいまもらえるからこそ価値があるのだ」ということ。
数学的な論理性に基づいて算出されますので私が長年会社経営をしてきたなかでの実感として抱いた感想は「数字」として表現されました。
現金をもらえる時期が遠ざかれば遠ざかるほど、その価値が「数字」としてどんどん下がっていくのです(って意味、分かります?笑)。
私も難しい計算式は得意なほうではありませんが、こういえば理解していただけるかたも多いんじゃやないかな。
「いまの500円玉と岩倉具視が描かれた500円札が一般市場に出回っていたときの500円という金額の価値を比較すると、岩倉具視の時代のほうがワンコインの時代よりも500円と言う額面の価値が重い。」
小学生のお年玉で岩倉具視が入っていればかなりの駄菓子と漫画がかえました。笑
現金は、いま、手元にあるから価値がある。
いま、なければ、その価値はどんどん下がっていく。
だからこそ、多くの人(組織も企業も含めて)は現金を手元に置いておこうとする。それゆえ、自分のところにはますます「現金」はすぐには入ってこないのだと思います。
会社員のかただって、おおくのかたは日払いではなく月給制ですよね。そうなると、その日に働いた分のお給料は30日後にご自身の銀行口座に振り込まれる、ということもおきます。
もうひとつの現金の性質として、現金には威力があります。
すぐに入ってこない性質のものだからこそ、目の前に巨額の札束が出されれば、商売人は「はい、お売りします」となる。
現金は平常時は日本国内であればどこでも使えます。商品の購入だけではなく、人にお小遣いをあげたり寄付をしたり納税したりできる。
政治家の陣中見舞いなる札束が入った封筒も、現金が入っているから威力があるのかもしれませんね。Quoカードや図書カード、ましてやテレフォンカードなど入っていてもいまや、使えるところは限られます。笑
株主優待のクーポン券など有効期限があります。ポイントもそう。でも現金には有効期限はない。額面の価値は下がっても使えることは使えます。夏目漱石の1000円札はいまでも使えます。もちろん、紫式部の2000円札など昔のお札じゃないですよ~!いまも造幣されています。
コロナウイルスが蔓延してウイルスが付着している可能性があるお札や硬貨を使わずにキャッシュレス化でいきましょう、という流れが世の中にできつつあります。
けれど、まだ現金が出回っているであろうしばらくの間は、「現金の性質」について頭の隅に入れておいたほうが人生ドリルとして正解が得られることも多いはずです。
たくさん売り上げたのに現金がはいってこなかったばかりに資金が底をつく「黒字倒産」という現象もありますので。
現金が入ってくるのにはタイムラグがあるのです。そしても威力も。
●だからこそ払いっぷりのいい人間になる。
1) 人(組織・取引先・フリーランサー)へ支払いがあるときは、前倒しするくらいのつもりで支払う。
手元に現金が早めに入ってくることのありがたさ。コロナウイルスのニュースをごらんになっていて、個人事業主さんや小規模・中小企業の経営者さんたちにとっての「現金」がどんなものかお分かりになられた方も多いと思います。
だからこそ支払うべきものは早めに支払う。相手のモチベーションを高めるため。良好な信頼関係を築いていくため。相手に喜んでもらうため。相手に安心感を感じてもらうため。
小学生くらいの子どもに与えるお小遣いだって工夫できます。値上げはそれほどできなくても、あげる間隔をどんどんこまぎれにしていく。
もらう側としてはモチベーションが断然違います。「現金はいま、手元にある」から価値があることを小学生でもなんとなく感じているのだと思います。
1年後に一気にもらえる10万円と、半月毎にもらえる3,000円。
「おりこうさんにしてたら・学校の成績があがったら・庭掃除を毎日してくれたら」あげる、と言われた小学生がほしいと思って俄然やる気を出すのはどちらだろう。
2) けちらない。
食べ物の恨みはおそろしい、という言葉がありますが、現金のうらみもおそろしいと思います。笑
私なども「端数分はいらないから全員1,000円で」と場を仕切る年長者(社会的な地位もある)から言われて、税込980円のシーフードカレーを自分が食べたことをその場で言い出せなかったことは10年たったいまでも金額を含めて忘れません。「20円損したよ」と。
「端数分は僕が払うから」とかっこよく決めようとされている方を前に「いえ、私の分は1000円未満です」、と水は差せなかったです・・・。
自分が社会的な地位もあってまわりとくらべてかなりの年長者であるなら、けちらずに現金をおしげもなく使ったほうがいい、ということを私はこの時しみじみと感じました。彼を反面教師に。
現金にはそれだけ威力があるからです。
20円という小額でもこちらにとってマイナスであればいつまでも強く覚えている。それとは反対に、支払いっぷりの良さは「ごちそうしていただけた・負担してくださった」と記憶するけれど、プラス分の大きさに比例する。
それだけ現金に対する要求度が大きいということなのだと思います。
(あれ、私だけ??笑 いやいや、相手が学者だの大物政治家だの大企業のじーさん経営者だのであったりしたら、それだけで期待しちゃいますよ)
3) 税金や年金であっても、できるだけ早めに払ってみる。
世の中にお金を回していくためです。
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