今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、大学入学共通テストの「英語リーディング試験第1問B(第1日程分)」について書いた、自身の過去記事からさらに詳細を取り上げて書いていきます。「神は細部に宿る (God is in the detail)」と題して。
<もくじ>
●【英語の上達ー神は細部に宿る】”A promising future”という英語について考えてみる。 表現として。ー小山ケイの過去記事から。
●”A promising future”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●”A promising future”を考える。
[the_ad id=”11588″]
2021年大学入学共通テストの「英語リーディング試験第2問」から。
問3の選択肢のひとつに、”A promising future”とあります。
毎日新聞サイト「大学入学共通テスト・問題と回答」他 (URL) https://mainichi.jp/exam/kyotsu-2021
“Promise”で「約束する」という動詞。
それにingがついている。
豊かで、さまざまなことが保障された、輝かしい未来。
“Promise”自体に「将来性ある」という意味がいがあるので、”A promising future”と聞けば、その瞬間、安泰で頼もしい未来が待っているかのような印象を受けます。
でも、”Promising”かどうかは主観的ですよね。
よって、文学的な表現といえなくもない。
かなり、ぐっとくる表現ではありますが、使う場所や人、TPOが求められることもあると思います。
聞かされたほう(目にしたほう)は、そう表現した人に対して押しつけがましさを感じたり大仰に感じたりすることもあるかもしれない。
★”You have a promising future!” (How come you know it??”)
(「前途有望ですね!って、こんなに毎日大変なのに、あんたに言われたかない」笑)
★”I have a promising future!”
(手前みそ。自慢に聞こえる。場合によっては)
さらに。
“Future”そのものが「輝かしい、ポジティブな未来」ととらえることもできる。
暗い未来ではなく、未来そのものは良いことしか起きない。
楽観主義うんぬん、というよりも、「自分の考え方そのもので未来は変わる。未来を創るのは自分自身でしかない」ということ。
自分が、「良いことしか起きない」と信じていればそうなる。
細い平均台を華麗に渡るように。
「大丈夫。私は渡れる。それも優雅に」
私もその考えの持ち主です。
いっけん悪いことのように思えることも、長い目で見ると良いこと。あるいは、良いことにしてしまう。自分の意志の力で。
そうなると、”promising”という装飾は重複的な表現となってしまいます。
“A future”だけで、未来は私たちに「良いことしか起きない」と約束して (promising) くれている、ともいえる。
そこをあえて言っている。
“A promising future”.
Futureそのものがすでに、「私(たち)に約束してくれている」ととらえるか、使う人や場所を考えて表現してみるか。
表現者の立場や目線が変わるだけで、いろいろに考えることができる、奥の深い言葉だと思います。
(ジョージ・オーウェルのエッセイ「Politics and the English language」にも、それを示唆するような箇所があって、私はかなりインスパイアーされました)
●”A promising future”の発音。
1) ア
2) プ
3) (舌先を口腔内に軽く巻いて)「Ro」
4) ミッシン
5) (母音なしで)「G」
6) (上前歯で下唇を軽く噛んで)「Fu」
7) チャー
8) (舌先を口腔内に軽く巻いて)「R」(米国英語)
9) ア + プ + 「Ro」 + ミッシン + 「G」 + 「Fu」 + チャー + 「R」
[the_ad id=”11588″]