今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、「人生ドリルシリーズ」として書いていきます。
<もくじ>
●「Retrospective timingとProspective timing(そのほか)を頭に入れて生きていく」ー小山ケイの人生ドリル154
●”Retrospective timing”と”Prospective timing”とは。
●どういうふうに”Retrospective timing”と”Prospective timing”をはじめとする「心理的な時間の感覚」を人生に生かしてみるか。
●人生が自由自在になる。時間の感覚を自分でコントロールすることで。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●「Retrospective timingとProspective timing(そのほか)を頭に入れて生きていく」ー小山ケイの人生ドリル154
大学入学共通テストの「英語リーディング」第6問A。
参考サイト「朝日新聞デジタル版」
https://www.asahi.com
ここに出てきた「生物としての人間が持つ、時間に対する感覚」について。
受験生や塾の先生、東大生(?)のかたがたはきっと「読んで終わり」だったかもしれない。→ 「東大生」と出したのは、ネットで現役東大生がよく英語リーディングについて解説しているから。
けれど人一倍好奇心旺盛な私は、この記事からとてもインスピレーションを得ました。
シンクロとしてもいい。
というのも、これは私がライフワークとしている、「マインドフルネス」にも通じる時間感覚だったから。この第6問Aを自分で解いたあともずっと、この「時計時間とは違う、人間の時間に対する感覚」について考えをめぐらせているほどです。
大学入学共通テストの問題を私も解いてみた大きな収穫でしたね。感謝。
とにかく興味深い記事です。
今日はそのことについて書いてみようとおもいます。「人生ドリル」として。
●”Retrospective timing”と”Prospective timing”とは。
今回の2024年大学入学共通テスト「英語リーディング」第6問Aで使われていた英文の記事では、「心理的な時間 (psychological time)」としていて、私が理解した”Rtrospective timing”とProspective timing”はそれぞれ「精神的なプロセス」となっています。
a) “Retrospective timing”とは、情報量に対して自分が費やしたエネルギーを時間換算しようとするというもの。複雑な形状を記憶するよう指示された被験者は「時間が長く感じた」といい、単純な形状の場合は「短く感じた」という(出題文の記事による)。
b) Prospective timing”は、集中力の度合いで時間の感覚をつかむというもの。集中力が必要な作業をしていると時間は短く感じる傾向にあり、逆は長く感じやすい。
そのほか、「感情」や「年齢」によっても「心理的な時間」は異なるそう。
●どういうふうに”Retrospective timing”と”Prospective timing”をはじめとする「心理的な時間の感覚」を人生に生かしてみるか。
【人生をじっくり生きたい場合】
1) 日々、新しいことをしていく。小さなことでよいので。
→ なぜなら、「毎日同じこと」ばかりが続くと、あっ!というまに人生が終わってしまうということになるから。笑 この記事を参考にすると。→ 「年齢とともに人は、”Unknown information”に遭遇することも少なくなり、毎日同じことのくり返しのようになって記憶もないままに人生がひゅんひゅん過ぎていく。子どもと違って」というようなことが書かれてあります。
2) ときには複雑なこともしていく。時間をたくさん費やしたように思えるから。本当は短時間でも。
→ 濃密なひと時を過ごしたい、と思ったら、少し自分に負荷をかけてみる。
勉強、習い事、じっくり取り組んでみたいこと、などなど。
【無駄な時間を長く過ごしたい場合】→ 私の願望ではありません。笑
1) 単純作業を繰り返す。それも、「ひまだ」「つまらない」と思いながら。
2) 興味のないこと、心が動かないことをしていく。→ 自分に興味があって、「面白い!」「楽しい!」と思えることは時間の過ぎるのが早い(と錯覚する)、と記事には書いてあります。
同じ80年、90年、100年の人生でも、私は無為な人生より楽しいことだらけの人生を送りたい。
【困難・問題、と思えることに遭遇したとき】
1) 「恐怖心」よりもマインドフルネスで心を落ち着かせる。→ 「恐怖心」は時間をより長く感じさせるとのこと(記事にそう、書いてあります。スカイダイビングの例を引き合いに出して)。
2) 正面から見てみる。冷静に。
3) 究極的には、鼻歌を歌うくらいの精神的な余裕が持てないか、実験してみる。
4) 3)が難しくても、せめて心落ち着かせる訓練はしてみる。よい知恵が降ってくることがあるから。
【私にとって悩ましいこと】
1) 私の理解が間違ってなければ、時間ではなく、目のまえのことに集中すると時間は短いらしい。→楽しいことはあっ!という間にすぎる。ということは、楽しいことばかりしていくと人生はあっ!という間におわってしまう・・・。どっちがいいのか悩ましい。
2) 人生がまだまだ続く、それも楽しいことばかり、となるためには、どーしたらよいか。
a) わりと細かい、難しいこともしていく。→複雑なことをしている人と簡単なことをしている人とでは、複雑なほうが「費やした時間」を長く感じている、と記事には書いてあるので。”Retrospective timing”の感覚を利用しながら。
b) けれど、基本は「楽しいこと」。だから、a)のタスクもできるだけ「楽しく、わくわく:やっていく。笑 →言うは易し、行うは難しだけど・・・。
c)そして、ときどきは「時間の流れ」「どれくらい時計時間は過ぎてるのか」を意識・確認する。→自分の意識を時間そのものにも向けてみる。そうすると、「あっ!という間にすぎていた」は免れそうだから。笑 →大好きなコンサートは「まばたきぐらいの時間」だそうだけれど(出題文の記事にそう、書いてあります)、そういうときもあえて、「時計を確認!」。
●人生が自由自在になる。時間の感覚を自分でコントロールすることで。
記事を読みながら、自分であーでもないこーでもないと思いを楽しくめぐらせていくと、「時間の感覚は自分でコントロールできるのだ」という結論に至ります。
時間の感覚が自分でコントロールできれば、自分は自由になる。
つまり、人生が自由自在になる。
【ゲーム理論をもとにすると】→ 「ゲーム理論 (Game Theory)」とは、数学に根ざした経営学・経済学の分野です。
1) 私にとって高得点なのは、楽しく過ごしつつ、なおかつ時間の流れは遅く感じること。
2) 「囚人のジレンマ」(ゲーム理論で出てくる「ジレンマ」)は、「人生、楽しいことばかり→ あっ!というまに人生が終わる可能性あり」「あんまり楽しくはない単純作業をしたり暇にしている→ 時間が過ぎるのは遅く感じるが、自分は楽しくない」得点はほぼ、同じ。
3) 複雑で大変そうなことをしている。→ 時間を長く費やしたように感じる。得点は1)についで、良い。感覚としては、濃密な感覚かもしれない。
4) シンプルで楽なことをしている。→ 時間は3)よりも費やしたようには思えない。得点は3)よりやや下がる。時間の感覚は濃密ではない分、時間が余るように思われることもある可能性が。
1)が高得点で理想ということは、ほぼ「子どもの感覚に戻る」ということになります(笑い)。いいですねぇ。
いろんなかたが「子どもの感覚を大切にする」というのは真理なんですね。聖書にもあります。
「子どものような人は幸いである。天国はこの人たちのためにある」
子どものような→ Childhood (“Childish”ではない)