今日は「基礎練習がどう、最終目的である『最高のパフォーマンス』につながるのか」について書いています。プレゼン、発表会、コンクールなどなどで緊張するかたは多いと思います。本番で十二分の力を発揮するために基礎練習はあります。詳細を書いていきます。
このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」は、下記のページから始まっています。
●すべての土台には「基礎練習」があります。英会話を上達させるコツのひとつでもあります。
以前私はこのブログで、「人生の基本は基礎レンである」ということを書きました。
小山ケイ過去記事】中年だからこそ地味な基礎練習をやってみよう。
小山ケイ過去記事】ゆるぎない「One and only」は地味な一歩からこつこつと。
今日は比喩としての基礎レンではなく、具象としての基礎練習について書いていきますね。
楽器の演奏を神がかった最高のパフォーマンスとして観客に伝える基本は、日々の基礎練習、「基礎レン」にあります。基礎レンがしっかりとできていれば、どのような譜面が来てもすぐに練習に取り掛かれます。
きっと、芝居をされる役者さんや舞台に立つ芸人さんにも言えることだと思います。優れた役者さんや芸人さんは、日々、発声練習や芝居の勉強、基礎体力作り、古典落語の勉強や他人の芸から刺激やヒントを受けたりされているはずです。
だから、ホン(台本)があがってきても、すぐに練習に取り掛かれる。セリフを暗記するところから始めて、役作り、本番でどのようなシチュエーションにあるかをイメトレしたり。そして本番(撮影や収録、公演日)では、十二分にパフォーマンスが発揮される。
これはたとえば英会話の上達方法にも当てはまります。結果から入って、はやりのスラングをネットから探して一生懸命覚えたり、よく使われる言い回しを覚えたりされるかたは多いのかもしれないけれど、そのまえに基礎練習を日々、たっぷりとしておくと、それらは自然と身についたりすぐに覚えたりします。
英会話(外国語)の基礎レンとはなんでしょう。私はつぎのようなことだと思っています。
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1) 日々、一つでもいいから単語を覚える努力。
2) 公式の場でネイティブが話している動画などのチェック。
3) スキマ時間を見つけては、ちょこちょこと英会話の勉強。
4) とにかく音読。
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1) は、単語がすべての会話の基本だからです。慣用句やスラング、熟語、ことわざ、などももちろん、会話を成立させる大切な要因ではありますが、「頻度」と「意思の疎通を図る」という点では効力を発揮しないこともあります。
その点、「単語」は言いたいことや表現したいことを相手に伝えるときに、知っている数だけいくらでも利用することができます。
適切な慣用句やことわざを知らなくても、「日本語でいうこういうことを言いたい」というときに、単語を列挙すれば、ネイティブのほうで「ああ、それはこういうことだね」と言い直してくれたり教えてくれたりするからです。
2)はたとえば、英語圏の政府関係者が発表している動画や、各国のニュース報道などです。スラングのようなくだけた表現よりも、一般的に使われる言葉が多用されるので、どういう言葉がネイティブに理解されやすいかわかるのと同時に、「まともなことが言える外国人」になれます。
こんな人、いませんか?なんかやたらきちゃない日本語は知ってて使うのだけれど、まともな日本語はほとんど使えないし知らない外国人。
こちらもまともに相手をしよう、という気は正直、おきないです。だってまともなひと(一般人)には見えないから。
ご自身が「闇の世界のアウトサイダーとして英語圏で生きていく」、というなら別ですが、一般人として法と秩序をまもりつつ、その社会でひとびととともに生きていきたい、と思われるかたなら、一般的なネイティブが使う英語も基礎レンとして学ぶ必要があります。
3)は、たとえばアプリを開いて勉強するとか、自分が調べてストックした単語帳を開いてみるとか、ということです。大切なことは、「スキマ時間を無駄にしないで英語の勉強に充てる」ということ。少しの時間も惜しんで魂を注ぐと、神様はちゃんと見ててくれますよ。思わぬ能力を発揮する日がやってきます。
4)は、声に出してみるということ。3)をするときは、耳だけ使ってリスニングでもいいのですが、外国語を上達させる基本は、私がこのブログで何度も何度も書いているように、「反復練習の音読」です。
自分ひとりだけのときなどとくにそう。大げさなくらい、感情をこめて、その英会話をしっかりと声に出して読んでみます。文字を見ながら、ゆっくりと。そして何度も。
1)から4)を日々、「英会話の基礎レン」として行っておくと、気に入った言い回しを覚えるときや、ネットで知ったスラングを覚えるとき、仕事で使うプレゼンの英文原稿を覚えるときなどにも、しっかり威力を発揮してくれます。英会話の回路がすでに、ご自身の脳の中にできているからです。
●英会話の回路をつくる。基礎レンで。
つまるところ、基礎レンの目的は、「英会話の回路をつくる」ことだと思います。英会話の回路ができていれば、次の段階の「英語の練習」や「スラングの暗記」「好きな言い回しの暗記」もより効果的に、短期間で習得することができるからです。
楽器の基礎レンで言えば、基礎レンがちゃんとしていれば譜面をなんなく読めるようになったり、難しい超絶技巧と言われるような演奏形態の曲にもしっかり対応できます。
「英会話の回路」が脳みそのなかにできていない状態で、いきなりネイティブ張りのスラングを覚えようとしたり、ネイティブ張りの発音で英会話をしようとしたり、ネイティブの速度についていけるだけの会話力を身につけようとしても大変です。
「英会話の回路」を脳みそに作っておけば、ネイティブの発音にもついていけたり、非英語圏の外国人の言うことも理解できるときがあったり、自分の表現したいことをすらすらと言えたりします。
打楽器奏者(Percussionist)である私の場合でいえば、私の両腕は基礎レンによって一般女性にはないような筋肉がついています。だから、電車などで吊革にクっとつかまると、クニッと筋肉の筋が浮き出たりします。笑 この筋肉の筋が、英会話にあてはめれば「英語の回路」といえます。
バレリーナとかアスリート、ボディビルダーみたいですよ。私の両腕。
●英会話で「本番」とはどういう状況か?
考えられる状況は次のようなものだと思います。ご自身の場合にも当てはめてイメトレ、してみてくださいね!
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1) ビジネスで英語のプレゼン
2) 英語圏に留学
3) ビジネスで英語の会議
4) ネイティブと英会話
5) 国際会議で英語で発表
6) 英語圏のラジオ局やテレビに出演
(BBE Radio 4を聴いていると、大学教授の石倉洋子先生や起業家でコメンテーターの佐々木かをりさんが出演されます。もともとプロの通訳者であったこともあり、お二方とももちろん、流暢な英語でお話されます。私などはド緊張でしどろもどろになりそうですが、お二方も事前に練習されてるのでしょうか・・・それはないかぁ)
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●まとめ
「基礎練習」はあらゆることにおいて有効であり、そしておろそかにしてはいけない練習です。そしてこれは、英会話の上達にもあてはまります。
私があげた英会話の基礎レンは下の4つです。
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1) 日々、一つでもいいから単語を覚える努力。
2) 公式の場でネイティブが話している動画などのチェック。
3) スキマ時間を見つけては、ちょこちょこと英会話の勉強。
4) とにかく音読。
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基礎レンは地味な作業です。なので、どうしてもおろそかにしがちですが、やった人にはやっただけの効果が表れます。すぐれた結果を出している人の大半は、基礎レンを地道にやっています。
英会話という語学も同じです。
だからあきらめないで。
ご自身がイメージしたとおりの、「神がかった最高のパフォーマンス」が発揮されるその日を楽しみに、上記の4つをぜひくりかえしてくださいね。
“すべての土台には「基礎レン(基礎練習)」。英会話を上達させるコツのひとつです。” への7件の返信
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