ホンモノになる。たとえば「ゴルフ」。

「ホンモノ」について昨日は下の記事を書きました。ホンモノに触れたり、ホンモノになったり。今日は「ホンモノになる」ということについて、ゴルフを題材に書いていきます。

●アマチュアゴルフでホンモノになる。どういうことか?説明します。

St. Andrews


昨日からこのブログで書き始めた、ホンモノとは、ということについて、今日はゴルフを題材に書いていきます。

 
ビジネスパーソンはもちろんのこと、芸能人や著名でされるかたの多いゴルフ。私も始めてからすでに10年以上がたちました。
 
ゴルフ、それもアマチュアゴルフにもホンモノがあるのだとわたしはこの10年余りで知りました。
 
 
◆「ホンモノ」。人の場合。
とにかく、国内外数々のコースをまわっている。競技ではなく友人知人とのラウンドでは、ルールは守りつつも、第一目的は、一緒にラウンドしているひとたちとその日一日をともに楽しむ、ということです。
 
これはほんとですよ。これぞ、ゴルフスピリットであり、ゴルフがゴルフたるゆえんです。だから、19番ホール(呑み会)が楽しい。笑 接待ゴルフは目的が根本から違うと思いますが、アマチュアが趣味で仲間とするゴルフはそういうことなのです。断言します。ここでも、ホンモノな人はすぐに、わかります。
 
わたしなどはホンモノの人としか回らなくなってしまいましたが、ゴルフを始めたころはずいぶん、いろいろなかたとお会いしました。一緒に回ってると、そのかたによるレッスンが私に対して始まってしまったり(笑) 理論がすごかったり、グリーン上であとワンパットの距離でも、あーでもないこーでもない、と考えたり。
 
人づてに聞いたところでは、自分以外の人のスコアも厳格にチェックするひとがいるらしい。スゲ・・・
 
 
アマチュアゴルフのホンモノさんは、以下のような人たちです。
 
************************* 
 
★スイングが固まってないダッファー時代は、ひたすら、練習。
 
★ある程度スイングが固まってラウンドできるようになったら、うまい人、ベテラン、シングルさんにくっついて、バンバン、コースを回る。
 
★女性であれば習い始めから、男性でもある程度になったら、ちゃんとプロの先生についてゴルフを習っている。独学でホンモノになったアマを私は見たことがありません。ホンモノは、とにかくスイングが美しい。
 
★思い切りがよい。つまり、ゴルフを楽しんでいる。大リーガーがぶんぶんふるのに似ている。ドライバーもぶんぶん、フィニッシュまでしっかりフェアウエイでもきれいな放物線。失敗しても、結果オーライと言う、あるいは言ってくれる。笑。
 
★コースで、景色、風の匂い、自然の変化を鑑賞できる余裕がある。
 
★アプローチまわりがうまい。ゴルフはアプローチが大切、と知っている。それは経験が豊富だから。
 
★グリーンはカップの向こうを狙っていく。ショートしない。笑
 
★アマの仲間たちであれば、オッケーボールをたくさんあげる。ケチらない。大会じゃあるまいし。
 
★とにかくマナーとルールに詳しい。ショートコースは後続の男性グループに譲ったほうがいいこともある。女性グループの場合。その判断が的確で、スマート。見ていてほれぼれ。
 

 
●ひととなりがすごーくよくわかりますよ。だからホンモノがわかる。ゴルフは。

St. Andrews

 
うまくいかなかったときにゴルフクラブを地面にたたきつけるプロがいますよね。あれはプロだから許されることだと思います。「大金かかってるし、体育会系だし、しょうがないよね」と。でもあれをアマがやると滑稽。
 
クラブに八つ当たりするほど、おたくは上手だったっけ?笑
 
自分の感情をコントロールできない人はゴルフに向いてないんじゃないかな。なにしろメンタルなスポーツだから。
 
「あ、あっちいったら池ぽちゃだ」
「あっちはOBだ」
「あっちはバンカーだ」
 
で嫌がってると、確実に、そっちに球は行きますので。
 
「感情をコントロール」なんていうと偉そうにきこえるかもしれないですね。でも、楽しむためのスポーツがゴルフなのに、プロじゃあるまいし、目的間違ってないかい?と思うことがあるのです。
 
ScotlandのSt. Andrewsへ行った際。現地の責任者のようなかたへスタート直前に「いやぁめちゃくちゃ緊張してます、キャディさんはいないほうがいいかもしれない。いやいたほうがいいのかしら」うんぬんとほざく私に、彼はひとこと、こう言ってくれました。
 
「Enjoy」
 
私より少し年上に見えた笑顔の素敵な紳士でしたね。ゴルフは楽しむためのスポーツ。そう思い出させてくれた一言です。
 
だから、楽しい人としか回りたくない。それがいまの私のいつわらざる気持ちです。
 
 
 
これまでゴルフを通して見てきた「人間の姿」
グリーン上でスコアをつけあうおっちゃんたち。マナー違反(ゴルフは後続のチームにもお日様が出ている間に等しくゴルフが楽しめるチャンスを参加者全員で確保するスポーツです。だから「ファーストプレイ」が奨励される。自分のため、ではなく他者のためのファーストプレイ)
 
St. Andrews
 
バンカーのディボットを直していない(だれがやったかはわかりません。私たちがコースを回っていて見つけました。こういうこと、何度もあります。ルール違反
 
★楽しい例としては、その昔、仲間たちと回っていて。私は下手でもなぜか思い切りは良い。笑 別の友人は上手だけれど、神経がとても細やか。グリーン上にて私はカップをとおりこして何パットも打ち続け、友人はショートショート。「二人足して2で割ればいいね」と笑いあったことがありました。
 
スコットランド・セントアンドリュース
 
ハワイにて。カートを運転してみたいと突然運転し始めた女性。縁石に乗り上げてまわりが大慌て。同乗者が頭をぶつけたらしい。なんと、無免許だったとのこと。カートは免許保持者が運転します。ふつうは。私も相当好奇心旺盛な人間ですが、他人を巻き込んでしまいますのでこういうときはさすがの私でも慎重になります。
 
スコットランド
 
また別の人間は、免許保持者ながら、縁石に乗り上げる。たしかにプレイは豪快だけれど、運転も相当豪快です。カートは車とほぼ同じなので、慎重に運転しましょう!豪快さは華麗なプレイでみせてください。笑
明日は、「ホンモノーゴルフコースの場合」として、国内外の名門ゴルフ場でプレイした私の実体験やゴルフ仲間たちから聞いた話を書いてみますね。