Google updated its core algorithm in Sept. 2019 (E-A-TやSearch Engineのゆくえなど)

今日はめずらしく(? 笑)IT企業の雄、Googleのゆくえやテクノロジー、SEO、そしてAI vs.マンパワーなどについて、自身の仕事を絡めて書いていきます。昨日は下の記事を書きました。

●Googleが9月にUpdateした件。

渋谷のビル

この9月にGoogleがコアアルゴリズムをアップデートしました。SEO対策コンサルや検索上位を狙うひとや企業でもなければ、あまり関係ないと思われそうですが、このアップデートはたとえば一般会社員のかたや学生さん、主婦の方がGoogleを使って検索するときの表示結果に影響する、といえば理解いただけるでしょうか。

以前、私はこのブログで「日経新聞に載っていた面白い記事として、「Googleや百度をはじめとする検索離れが世界的な動きとして、一般ユーザーの間で起きている」を9月10日に取り上げました。

  小山ケイ過去記事】検索エンジンは「プロダクトアウト」の発想だと思う。

 

守秘義務があるので詳しくは書けないのですが、海外取引先とのやりとりなどからも総合的に考えて、このアップデートは、日経記事にも触れられていた一般ユーザーによる「検索離れ」を食い止める目的でも行われたのであろうことが一目瞭然です。

そら

検索離れとはつまり、表示結果に不満を抱くユーザーが増加していることや、上記表示されているサイトからの情報不足などです。日経新聞には、中国人のかたの不満として、「おすすめの恋愛映画を知りたくて検索して上位表示されたサイトを訪れたら、動画サイトの宣伝ばかりで、肝心の映画についてはほとんど情報が得られなかった」というようなことが書かれてありました。

渋谷のビル

記事には、検索離れした彼らが向かう先は「SNSなどからの情報」となっていて、私自身はいまのところ、SNSにおいてのE-A-Tも検索エンジンとかわらず低い場合がある、ととらえています。SNSの利用者がスマホユーザーの一般化と比例してますます一般化しているためです。

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E-A-Tは日本語で「専門性」「権威性」「信頼性」

これらを判断することに、現在のIT技術では上記のような限界が露呈しはじめたがゆえの「コアアルゴリズム・アップデート」だといえます。すみません、上記の通り守秘義務の関係上、「ここにきてますます、マンパワーが必要とされている」とだけ、申し述べておきます。

 

●では、「専門性」「権威性」「信頼性」とはどんなことだろう。

St. Andrewsの空
Scotlandの空。

Google自体も例示しているようですが、それも参考にしつつ、私がいちユーザーとして考えるE-A-Tとは次のようなことです。

【専門性】

専門的なことを知りたいというユーザーのニーズにこたえることが目的。

例1)専門家によるwebsite。

*専門家=長年、その道で働いている人。その学位・資格を有している人。

例2) 長年、あるいは短期間でも日々集中的に、そのことを行ってきた人によるwebsite。

クレカの使い方、節約術、子育て、旅行、介護、等々。

新宿の空

【権威性】

権威性とはほぼ、他者認識を基準としています。自己推薦や自己判断による権威性はありえません。

例1)ひろくその国や地域で信頼がおかれているマスメディアからの言及。

例2)社会的な地位が高い人や組織からのリンクや言及。

例3) 多くの人からの被リンクや言及。

【信頼性】

webmaster(個人ブロガーであればブログを開設されたご本人)の肩書や学位、職歴、生活、社会性、社会的な地位、素性が明確であり、記事の内容がご本人の経験や考察によって書かれていたり、しっかりとした裏付けがあると信じられることが大切だと思います。

企業サイトであれば、数字が正確であり、サイトの内容に嘘偽りがなく、サイト開設の目的が明確であること、トップの顔が見えることなどが大切になってくるはずです。上場企業はさらにもっと決められたことがありますし(IR情報として開示すべきこととか、開示するタイミングも決められています)。

新宿のビル群

そしてとても大切なことは、websiteがそれぞれ、しっかりと関連性があり、いかがわしいサイトやまったく関連性のないところへ飛んだりしない(リンクを張ってない)こと、オンラインショップがあれば決済方法が安全であり法にのっとった商取引であること、などが見られるはずです。

だって、ユーザーとしてはそういうところをしっかりと見てほしいですもんね。検索エンジンさんには。「ちゃんとしたところ」がちゃんと上位に表示されて、クリックして閲覧したらちゃんと良質の情報が提供されている。そういう検索エンジンであってほしい。

さくら

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E-A-Tがそれぞれ、有機的に絡み合っていることがお分かりいただけるかと思います。どれかひとつだけ、というよりも、それぞれが有機的に絡み合うことで、それぞれの「数値」が上がります。それによって、検索結果として上位表示されるwebsiteが決まり、つまりは検索エンジンそのものへの回帰が行われる。

渋谷付近

私がネットの世界に飛び込んだ約20年まえはSEO花盛りでした。専門業者さんがいらしたりものすごいテクニックを駆使して上位表示させたりする「つわもの」がいたり。

そんななかからも、私が自分でHTMLを見よう見まねで駆使して作った「手作り感満載(笑)」のwebsiteにもときおりお問い合わせがあったりしました。なつかしい。

いまはスマホの一般化によるネット利用の一般化もあって、検索結果の上位に表示されるのは昔以上にすごく難しいと思います。つまり、分母が指数関数的に増えている。もちろん、業者さんもプロもいますし。

だからこそ、「検索離れ」が起き始めているのだと思います。便利になったスマホ時代の副産物として。

検索エンジン回帰とはもしかしたら、「人間(マンパワー)回帰」なのかもしれないですよ。うふふ。