【英語】大学入学共通テスト 2021年「リスニング第5問」問題と解答の解説・分析・対策(小山ケイ)(17)

今日の記事では、母校の青学から単位を持って米国大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再度、母校の青学(大学院)へ入ってMBAを取得した私・小山ケイが、2021年1月16日17日に行われた「大学入学共通テスト」の「英語」について書いていきます。

<もくじ>
●大学入学共通テスト 2021年「リスニング第5問」問題と解答の解説・分析・対策
●今回の問題(英語リスニング)を解答するのに必要とされる能力。
●「単語力」には「発音力(はつおんりょく)」も含まれるのです。by 小山ケイ

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。







●大学入学共通テスト2021年「英語リスニング試験第5問」問題と解答の解説・分析・対策

小山ケイが自分で書いた手書きの英文

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★★★★★朝日新聞社公式YouTubeサイトからの引用です。Quoting from the official YouTube video of Japanese newspaper, The Asahi Shimbun Company ★★★★★

 

毎日新聞社「大学入学共通テスト2021」(URL) https://mainichi.jp/exam/kyotsu-2021/q/?sub=L5N1

 

なかなかの「長文」でしたね。

アメリカの大学での講義、という設定だったので、私が米国大学に留学していたうんと若かりし頃を思い浮かべながら聴いてみました。

内容としては、「お、やっと大学らしい内容が出てきたわ」。

 

時代に則したトピックとも言えます。

つまり、私がこのブログでたくさん取り上げているこであり、私の専門分野でもある。




まずは”Sustainability”は聴き取れましたか?

“Mindfulness”はどうですか?

 

以下は設問にも関係してくる重要用語です。

OECD

well-being

over-work

comfortable

socializing

Danish

welfare

happiness

economic sustainability

for the sake of

2012

on earth

thanks to –

spelled

coziness

“being loved”

interpretation 

commercialized

2016

そして今回の問題も、「何が言われたか」を要約するナレーターではなく、言われたことを正確に把握したうえで、以下の能力を最大限に発揮することが求められていたように思います。

 




●今回のリスニング試験問題で必要とされた能力(小山ケイの分析)。

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1.言われたことを正確に聞き取る能力(「映像化力-Visualization」はもちろん)。

2.聞き取ったことから自分の力で普遍性(テーマ)を導き出す力。

3.仕入れた情報の取捨選択能力。

4.「骨子(こっし)」と「枝葉(えだは)」を理解する能力。

5.(できうるならば)その裏で「なぜ」をつねに意識する。

 

実は1から5までの能力は、何も大学入学共通テストだけに求められる能力ではありません。

ビジネスパーソンとして世に出たり、世界の国際機関に日本代表として勤務したりする際にも、大いに求められる能力でもあるのです。

 

“Happiness”という、本来とても主観的な感情に関する国際的な調査。

★その調査を行ったのは、国連。2012年から。

★その調査の目的は、「経済的な持続可能性に対する新しいアプローチとして」。

★北欧諸国がつねに上位。なかでもデンマーク

“Hygge”というデンマーク特有の価値観の紹介。

★”Hygge”が商業主義に利用されうる皮肉

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そして、今回は「5」の「なぜ」に関してはほとんど触れられていませんでしたが、これから共通テストが進化するにつれて、「あなたはなぜ、デンマークの人たちが『幸福である』と主観的に感じていると思いますか?英語で記述しなさい」というような問題も出題される可能性があります。

あるいは「経済的な持続可能性と幸福感との関連性について、あなたはどう思いますか?」とか。

今回の試験では詳細な数字がないので、こうした「漠然とした質問」にはもちろん、私も答えることはできません。でも、これがたとえば大学の授業の一環として行われるのであれば、様々な資料や文献が授業中に提示されるはずです。参考図書もしかり。

青山学院の正門

なぜデンマークの人たちは「幸せだ!」と主観的に感じているのでしょうね。

“The main point of hygge”にその答えがあり、ここがテーマではないか、と私は思います。

 

自分が心地よいかどうか」

→ 日本もそうとうの割合で税金や年金・保険料を支払っていますが、それは「他者(他人)のため」と思っている人が多いと思います。デンマークはそうではなく、自分のために給料の半分を支払っている。そうしてそれによって日々の「基本的なこと」は賄われる。

他人のために天引きという形で支払ってから、残った分でようやく自分のために生活に必要なものを支払ったり、高い通信料を支払ったり、教育費を支払ったりしているのが日本。

でも、自分で稼いだ分は、自分の分として基本的なものが保障される。デンマークに住んでいれば。

だから、デンマークの人は「ああ幸せだ。生活の心配をいつもしなくていいから」と思う。

 




どうでしょうか。

まったくの推測ですが私はそう感じました。この出題文から。

半分、社会主義のような社会なのかな、とも。

 

宗教(禁欲的なキリスト教徒。映画「バベットの晩餐 (Babettes’ Feast)」と根っこを同じくする?)

  小山ケイ過去記事】おすすめ映画「バベットの晩餐会」

 

日照時間の少なさゆえ、家族との時間が日本より必然的に多くなる?(夜が長い。日がとっぷり暮れる前に家に帰る)

→ よって、「愛する人たち (“loving people”)」と過ごす時間が多い。 

→ スコットランドのセントアンドリュースへ行ったときもそれを感じました。英国とデンマークという国の違いはありますが、キリスト教徒が多く、海(風)があり、北半球の北部という共通点があります。ゴルフ場のキャディさんたちは、近くのパブで「一杯だけ」ひっかけて家路につきます。

St. Andrews

→ 日本はコロナ禍のまえまでは、「24時間商売してます」大国。娯楽も多し。資源が乏しいので、商売(二次・三次産業)しないことには経済が回っていかない。

皆国民保険、ではない?年金はどうなっているの?

平均寿命は日本よりは短い。何しろ日本は男女ともに世界最高の長寿大国。日本は高齢者多し。その分、日本の働く世代は年金・保険で高齢者を長年、支えている。税金だけではなく。給与が振り込まれる前に、それらが一気に引き抜かれている。残りは「雀の涙」。

◆その昔、バイキングがヨーロッパじゅうの美女を略奪したことによる「美人ぞろい」だから(男性天国。大笑)。というのはまことしやかに語られている冗談ですが、デンマークの女性はきれいな人が多い、とはよく耳にすることです。

 

●「単語力」には「発音力(はつおんりょく)」も含まれますよ。by 小山ケイ

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  小山ケイ過去記事】【英語上達のコツ】単語力 by 小山ケイ

 

たとえば、”2012″や”2016″の読み方。

字面では読めても、リスニング問題で「耳」だけを頼りにこれらの年が聴き取れるかどうか。

2000年代の読み方は、two-thousandなになに。

2012年は”two-thousand twelve”

2016年は”two-thousand sixteen”

 




今回の共通テストでは、これまでのセンター試験よりもリスニングの比重が倍増しました。

であれば、これからは「字面では分かります」だけではなく、「耳で聞いても理解できます」を増やしていく必要がある。

そのためには、日ごろから「正しい読み方、nativesの一般的な読み方・発音」を自分の中にしっかり落とし込む作業をする。

机にじっと座って黙読するだけではなく。

ハイアット箱根

さらに。

このブログで何度も何度も触れている、「母音+T+母音の読み方が続くとき、米国nativesは”La, Li, Lu, Le, Lo”と発音する傾向にある」ことや、“-ity”の綴りのときに「ティ(ti)」と「ディ(di)」の中間のような発音をすることなども、そう。

Responsibility

Sustainability

Accountability

Creativity

Nationality

Water

Little bit

Is it all – ?

Category

Title

A lot of

Elevator

こうした、英語圏natives特有の発音はとにかくたくさんあります。

TIME Magazine

(昨日このブログで取り上げた、「第4問B:お勧めミュージカルについて」3番目のイギリス人女性が発音した”carefully”の”re”の部分は、イギリスnativesに多い発音です。米国人nativesの多くが「舌先を口腔内に軽く巻く発音」をするのに対して、「舌先を巻くのではなく、舌全体を横に広げるような発音、舌の奥部分を少し下のほうに下げるような発音」をしているように私には聞こえます)

 

これから共通テストを受ける予定の学生さんはもちろんのこと、ビジネスパーソンでTOEICを受けたり海外MBAの取得を予定していたりする人でも、今回の問題を参考に「耳を鍛える」ということで発音力、ぜひ身につけていってくださいね!

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