●2024年大学入学共通テスト「英語リーディング」第4問A (10) Japanese entrance exam 2024 (10)
今日は、先日のつづきで「英語リーディング」問題の第4問Aを解説してまいります。
福井新聞のサイトに英語リーディングの問題が掲載されています。
fukuishimbun.co.jp/common/dld/pdf/38f70d655c90a7ad4c7c4b3fd0f78451.pdf
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【読み方のコツ】
設問や情報はすでに頭に入っています(前回の記事でまえもって読みましたよね)。
よって、それにそってさらに情報収集する読み方をしていきます。
一読しましたが、すごく理路整然として癖のない文章なので、英語の記事として読みやすい文章ですよ。
1) 集中力→ 白紙があるのでメモ書きもできますが、ほどほどに。書くことに意識が向いてしまうと、せっかくの思考の流れが途切れてしまうからです。
2) 大文字 (Capitalized words)に注意。→ 何の略称か書いてあります。そして、その3つがけっきょく、段落を形成しています。さらに、この3つが何であるか、が問1でしたよね。頭の中にそれが入っていれば、「SINとはなんだろう」という読み方になります。最初から。しっかりと。一言で語ってみてください。それが、問1で問われていることです。
*私の場合、「けっきょく、SINって、なに?」と自分に問うてみて、「これ!」と浮かんできたものが設問のなかにどんぴしゃり、言葉があったのでそれを選びました。
設問のそれぞれの選択肢も、「けっきょく何?」「その目的は?」という表現の文章になってますよ。すべて。
3) 段落ごとに頭の中で要約。
4) 頭の中に情報を詰め込みながら思考をめぐらす。
5) 設問と随時、照合していく(ぺらぺらとページをいったりきたりしながら)
問2は、「アンケート結果を踏まえて」とあるので、記事とアンケートを見比べる必要があります。”Stimulation”の項目部分の虫食いを埋める問題なので、「Stimulationの2つの要素」を頭にしっかり入れてから、アンケート結果を見ていきます。棒グラフよりもコメント部分ですね。
問3は、「Naturalnessがなんであるか」をしっかり把握します。Handoutの部分と出題文をなんども読み比べながら。ひとつだけ、”Naturalness”ではなくSINのほかの要素に関するものが含まれてますよね。「あれ、これってNaturalnessだったっけ・・・」となれば、それが正解。ヒントは「Naturalnessってたしか、光と温度に関係することじゃなかったかなぁ」「これこれこういうことをすれば、光とか温度を調節できるんじゃないかなぁ」。
問4は、3番が棒グラフの結果と真逆なので消去できます。
他の選択肢はコメント部分を読みつつ、棒グラフの結果を考えます。“Majority”ですから大多数。一番多い棒グラフの結果を表している選択枝がひとつ、あるのでそれを選びます。というのも、“Majority”の意味に合致する選択枝はそれしかないから。ほかのものはコメントはあるけれど、”majority”かどうかはわかりません。たった一人の意見かもしれないし・・・・。
にしても。
「28」のコメントは悩ましいところですね。笑
学生側も「気持ちよく過ごしている」から眠くなってるだけなのに、それが「問題」とされるのであれば、居心地悪い家具や部屋にしたらよい、ってことになってしまいます・・・。
いっそ壁を過激な赤に塗りつぶすか。冗談です。
問5は、「日本語ではなく英語を話すしかけづくり」について。
虫食いにはなってますが、論理性が問われている問題です。グラフとコメントから、「生徒は英語であまり話していない」ということにふれている。この筆者は。
よって、そのことに触れている学生のコメントが正解です。
ありましたよね、「English Clubなのに日本語ばっかり聞こえてくる」って言ってるコメントが。私が米国のオレゴン大学に留学していたころを思い出してしまいました。私は居心地よいかったのですが、日本人留学生が多くてともすると日本語でのおしゃべりになってしまってそれがいやだ、(あるいは学生寮で日本人学生と同部屋になってしまう)と言ってた子もいました。
●重要語句
stand for
improve
helpful
uncomfortable
install
framework
aspect