2024年大学入学共通テスト「英語リーディング」第2問B Japanese entrance exam 2024 (4)

今回の能登半島の大地震で被災されたかたがたに、心よりお見舞い申し上げます。

落ち着かれたときに、今日のブログ記事が石川県の高校生や英語を勉強されているかたのお役に立つことを願っております。

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今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、2024年大学入学共通テストの英語リーディングについて書いていきます。

<もくじ>
●2024年大学入学共通テスト「英語リーディング」第2問B Japanese entrance exam 2024 (4)
●設問。
●【クイズです】小山ケイからの問題です。「けっきょく、レビュを書いた女子学生は保険にいくら支払いましたか?数学です。笑
●重要語句
●”US$25/month”の発音。

 

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(線試合指揮を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。

●2024年大学入学共通テスト「英語リーディング」第2問B Japanese entrance exam 2024 (4)

マキアート

今回の問題で「私」は米国に留学する予定の大学生という設定。

高校生の受験生であれば未来の自分を想像する感じでしょうか。私などは自分が留学生だったときのことを思い出しながら読み進めたいと思います。けれどまずは設問から。鉄則です。理由は過去記事にたくさんかいてあるのでよんでみてくださいね。

福井新聞のサイトに英語リーディングの問題が掲載されています。

fukuishimbun.co.jp/common/dld/pdf/38f70d655c90a7ad4c7c4b3fd0f78451.pdf

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【冒頭部分から得られた情報】

★「私」は大学生。

★米国大学に留学する予定。

★渡米のための旅行保険を探している。

★米国留学の経験がある(国籍は不明)女子学生が書いた文章を見つける。→ これが、今回の「出題文」。”studied”と過去形になっているので、いまは米国にはいないらしい。

International student 留学生

insurance 保険

 

●設問

小山ケイ本人が書いた英語の筆記体です。Written and taken by Kay Koyama.

問1

正しい選択枝を選ぶというもの。

4つの選択肢に目を通したことで得られる情報は以下の通り。

★保険にはいろいろな種類がある。

★価格によって内容が違う。

★日帰りの健康診断(人間ドック)がある可能性。

 

問2

“not”にわざわざアンダーバーがひかれているので、4つの選択肢のうち、3つは「正しい」ということ。さいしょに設問をみていてよかったですね(笑)。じっくりと目を通すことで、さらに情報量がアップします。Eメールでのサポートや移動(救急搬送かも?)、救命措置、電話による相談、などについて出題文では記述されていることがわかります。

 

問3

どうやら、“TravSafer International”というのが出題文には出てくることがわかります。保険会社の名前でしょう。

しかも、”combination”ですから、それぞれの選択肢を組み合わせる必要がある。

問われている能力は、

1読解力(英語)

2設問への理解力(組み合わせる必要があるので)

3総合的な判断力

選択肢に目を通すと、「奨学金」や「薬剤投与」「インターネット予約」など、とにかく多岐にわたるサービスが提供される可能性があることがわかりますよね。

これらを一読して、無意識の領域に情報をしっかりと定着させます。

キモはもちろん、集中力です。

 

問4

どれも「へぇ」「ほぉ」「すげぇ・・・」となりますが(笑)、さてどれが「彼女の意見」なのでしょうか。重要なのは、「彼女の意見 (opinion)」なのであって、実際の保険内容ではないということ。だからわざわざアンダーバーがひかれていますよね。”opinion”のところに。

3番がもっともそれらしく見えるけれど、どうかな。

 

問5

これももちろん、本文を読んでみないことにはさっぱりわからない。

本文には、米国の保険制度やスマートフォンのアプリ、レビュを書いた女子学生の友だち、などについて書かれている可能性があることがわかります。

 

それでは実際に読んでみましょう!

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保険の種類はどうやら3つ。

何種類あるかが明確に分かった段階で、それぞれの値段や特徴をしっかり読み込んでいきます。すべての保険に共通するサービスが書いてありますよね。よって、問1に書かれいていた選択肢のうち、ひとつは消去法で確実に消されます。「そのプランを含んでいない」という選択肢だからです(含んでいる、と本文にかいてあります)。

問1の選択肢にある、“Cheapest”“Mid–level“、 “most expensive”を頭の中で順番に並べる必要があります。上記のように、種類は3つ。どういう順番か、わかりますか?

Most expensive US$100/month

Mid-level US$75/month

Cheapest one US$25/month

(余談ですが、これらを声に出して読んでみてください。スラッシュのところが音読できますか?読み方は後述しますね。”25″も私の過去記事にあるように米国英語は特徴的な発音をします)→ リスニングやスピーキングの練習としても、こういうリーディング問題は日ごろから声に出して読むのがいいですよ。そのことについては私はこのブログでさんざん(口をすっぱくして(笑))、書いてあります。また後日に詳しく解説しますね!

 

さらに問2について。

解き方は、“Cheapest plan”の説明がでてくるところと、設問で出てきたサービスとほかのプランのものを比較します。読み方のヒントは、”only”をしっかり理解しておくこと。

 

問3は、英語の読解力、情報に対する理解力、そして判断力が必要だと思います。

読むだけなら読めるかもしれない。けれど、それをさらに正しく組み合わせたものを選べなければならないからです。ここでも消去法が生きてきます。私などは読みながら、3つの選択肢はすぐに消しました。残ったのはたった2つ。すこしだけかもしれないけれど時間を使わなくて済む。

【問3の解き方】

1) 正しい選択肢がひとつでもわかったら、それがふくまれていないものを消去。

2) 今回の問題の場合、3つはすぐにけせるので、残りの2つの選択肢に書かれてあるアルファベットのものを読んでみる。

3) 選べたら、念のために消去した選択肢や2)で切り捨てたもう一方のほうもサッと読んでみる。

 

明らかにふれられていないものや、問題文中にあることとは齟齬がある選択肢は消せますよね。ヒントは、「レビュを書いた女子学生は、どんな手続きをしたか。そしてそれにどれくらいの時間を費やしたか」。すべて、問題文中に書かれてあります。

 

問4は文中で「良かった」と言っていることから選べます。

そのほか、判断するポイントは、ほかの3つは明らかに触れられていないこと。文中に出てくる単語や説明がミックスされていて、ちゃんと読み込まないとわからなくなってしまうかもしれない。

ヒントは「nice」の部分。

“not satisfied”や”cost reduction”、”prevent 人 from doing”の意味が分かるかどうか、も重要です。

 

問5は高校生には少し難しかったかもしれない。

なぜなら、選択肢とどんぴしゃり合致する文章は問題文中には一文もないから。

私はすぐに選べたけれど、それはどうしてかなぁ、と思うと、しょっぱなのところに「彼女」(女子学生が書いたという設定なので)は”should”を使いながら旅や留学生活についていろいろ説明していて、私はそれを無意識の領域で「彼女のおすすめ」「信念」として理解したようです。

今回の問題は、消去法でも選べます。

他の3つは明らかに触れられていないです。

●【クイズです】小山ケイからの問題です。「けっきょく、レビュを書いた女子学生は保険にいくら支払いましたか?数学です。笑

これは、今回の大学入学共通テストでは問われていません。

けれど、私は読みながら計算をしました(ちなみに私・小山ケイ、高校生のときは数学で5段階の5を取ってます~(^^)/)

本来なら75ドル支払うところを、彼女は15%のディスカウントが得られました。

数式はどうなりますか?

75 * 0.85 =  US$63.75

    → 小数点以下の読み方は、Seventy-five cents” 

 

さらに、問題です。

「どーしてディスカウントになったのですか?理由を述べなさい」

→ 答えはこの記事の一番下。↓↓↓↓↓↓↓

●重要語句

小山ケイ直筆の英文

most likely 類似性がとても高い(選択肢がいくつかあれば、一番高い。最上級だからです)

international student 留学生

app アプリ

medication 薬物投与

attitude 態度

 

●”US$25/month”の発音。

小山ケイ直筆の英文
Written and shot by Kay Koyama

1) (タンギングの要領で)「T」

2) ウェ

3) ニー(米国発音)

4) (上前歯で下唇の内側を軽く噛んで)「Fai」

5) (4)のあとにすかさずおなじく、同じあたりを噛みながら)「V」

6) ユゥ

7) エ

8) (母音なしで)「S」

9) ダ

!0) (舌先を上前歯の裏側に軽くつけて)「La」

11) (舌先を口腔内に軽く巻いて)「R」

12) (母音なしで)「S」

13) パー→ スラッシュのところの読み方です。

14) マン

15) (舌先を軽く噛んで「ス」と言いながら)「Th」

ディスカウントになった理由:6か月分を一括して事前に支払ったから。そう書いてあります。問題文に。

さらにさらに。「どーして事前に6か月分を一括して支払うと、ディスカウントになるんですか?」MBAコースの問題です。笑 

1) 会社は高額なまとまった掛け金を一括して得たい。「保険をかけておこう」と思う利用者がいればいるほど、保険会社は掛け金が集まります。プリペイドカード しかり、事前にチャージすることでポイントがつく電子マネーカードしかり 。

2) 保険会社のしくみをしっておく。掛け金を支払う人>保険を請求する人。 不等号の左側(左項)が大きければ大きいほど、掛け金が余る。単純計算として。そして、保険会社が儲かる。

3) というのも、保険の掛け金は掛け捨て。今回は掛け捨てだった、と明記されています。よって、保険会社は保険料を使わない(つまり、事故も病気もしない人)人がたくさんほしい。その人たちにとってのモチベーションとなる「しくみ」のひとつが、今回の問題文中にでてくる「ディスカウント」です。実際、これを書いたとされる「女子学生」も「そのディスカウントはよかった(だから事前に6か月分、支払った。割安感があったから)」と書かれてあります。

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