小山ケイの人生ドリル81-気働きしてみる。Kibataraki-spirit

今日の記事では、「気働きを人生に取り入れる」ということについて書いています。

<もくじ>
●気働きしてみる。
●気働きが生きる「場」。
●気働きはさまざまなことが求められます。それでいてシンプルに。

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで書いた前回の記事は下からご覧になれます。




●気働きしてみる。

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「気働き(きばたらき)(Kibataraki)」は茶道の基本です。

亭主、客人それぞれが相手を思いやり、それにもとづいてそのときに自分でできる最善のおもてなしをし、客人はそのおもてなしに感謝すること。客人どうしでも思いやる。

気働きに必要不可欠なのは「想像力」と「相手を大切に思う心」。

想像力ばかりでも想像しておわりです。相手を大切に思う心がともなって相手が気持ちよいと思えるおもてなしができたり、亭主に心から感謝したり、客人どうしでお互いに対して感謝したりできます。

その目指すところは「それぞれが気働きすることで最良の場を作ること」。

場とは、茶道であれば茶室という物質的なものから「一期一会」という精神的なものまで。気働きによって茶の湯という小宇宙が豊かで高次元の空間へと広がっていきます。

気働きは人生のさまざまな場面でも人との良い関係づくりには必要不可欠です。

たとえば職場の人とのやりとりにおいて。

田町付近

相手がいま抱えている案件を想像してみる。納期がタイトな仕事をいくつも抱えている。心の中はきっと必死にちがいない。もしかしたら体調にも影響しているかもしれない。

彼・彼女のさまざまなことを想像してみる。

そして、大切に思う。

自分のほうで引き受けられそうなことがあれば申し出てみる。殺気立っているようであれば頃合いをみはからってさりげなく言ってみたり、自分以外の人にお願いしてみたり。

仕事中の「気働き」は「ボランティア」とは違います。労働を提供するかわりにお金という対価をもらう仕事で気働きするのは、「場」を最高のものにするため。職場と言う「場」と人間関係という「場」です。

それは「印刷しっぱなしの原稿をコピー機から取ってくること」かもしれない。

自販機のコーヒーをおごることかもしれない。

締め切りまでまだ日にちがある用件を今ではなく後日、相手の心に余裕があるときをみはからって伝えることかもしれない。

出力された印刷紙のミシン目のある端を折ったり切り取ったりしておくことかもしれない。

 

基本は、「相手にとって最良だと思える方法を取ること」

気働きは気働きであってボランティアやおせっかいとは違うのです。

 




 

●気働きが生きる「場」

◆職場

◆コミュニティ

◆家族関係

◆ゴルフ(コースラウンド)

◆学校

◆街中

◆見知らぬ人とすれ違う場所

◆高速道路・一般道の運転

◆社会全般

◆異文化の人とのやりとり

★コロナウイルス対策

 




 

●「気働き」はさまざまなことが必要です。それでいてシンプルに。

相手のさまざまなことを考えることで気働きは生きてきます。

 

★性格

★体調

★いま抱えていること。

★病気(アレルギーも含めて)の有無

★好み

★趣味

★身体特徴

★~歴

★心理状態

★服装

★家族構成

★ここしばらくの行動

★性別

★年齢

★出身地

茶の湯の亭主であれば、客人の体調が悪いときや高齢であることを知ったとき、懐石料理は体調に差し支えないものや症状を和らげる効果のあるものを用意するということもあるでしょう。

とはいいつつ、決して豪華なものを用意するということではないとされています。

「何もない拙宅ではございますが、着方のためにこうして懐に石を詰めて温めております」が「懐石料理」

たてる茶も出す菓子も、香りや口当たり、見た目、舌触りなども客人を思いながら用意する。

普段の生活でも、それぞれを大切に思いながらも、自分ができる範囲内でさりげなくシンプルに行動する。

前述の例で言えば、職場で気働きするのであれば、自分ができる範囲内で相手を思いながら行動する。相手の状況を自分のほうで想像しながら。

人生ドリルとして「気働き」を自分の人生に取り入れる人は、最期まで人との豊かで幸せな関係性をたくさん築ける人だと思います。

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