今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、自身のコーパスから取り上げて書いています。
私はプロの翻訳者として長年にわたって、自分(自社)専用の「コーパス」と呼ばれる辞書を作っています。 方法は全くのアナログです。気に入った言い回しやnativesが使う言い回し、専門用語などを和訳・英訳どちらも「対訳」としてExcelにひとつひとつ打ち込んでは保存しています。世界中のどこをさがしても同じものは二つとない。なぜなら、私という人間が自分の感覚で、「これいい」「これ大切」と思ったものを手打ちで入力して蓄積していったデータだからです。ラーメン屋さんやとんかつ屋さんでいったら「秘伝のたれ」(笑)。 門外不出です。今日はそこから取り上げます。
<もくじ>
●懐かしい!はなぜ英語にないのか? ー小山ケイの翻訳コーパスから391
●”Good old days”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●「懐かしい!」はなぜ英語にないのか? ー小山ケイの翻訳コーパスから391 Why doesn’t English have the equivalent word of Japanese “NATSUKASHIH”?
私は以前、このブログで、「日本語にあって英語にない言葉がある。懐かしい、もそう」と書いたことがあります。
表現しようと思えばできなくはない。
現に私は、自身のコーパスに、「懐かしい!」をつぎのように登録しています。
”「懐かしい!(日本語のように決まった言い方がない・・・)→ Good old days, It reminds me of, I miss, bring back memories, feel nostalgic” ー小山ケイの翻訳コーパスから、自身による引用。
でも、です。
日本語の「懐かしい!」とこれらの表現はじゃっかん違う。
一番の違いは、「国民のほぼ全員が同じ表現をするかしないか」。
かつて自分が知っていたり体験したことを、年月を経て改めて見たり経験したときになんと発するか。
自分がかつて好きだったアイドルの番組が再放送で流れたとき。
自分がかつて大好きだったテレビドラマが再放送されたとき。
自分がかつて大好きで集めた消しゴムが再販されたとき。
大好きだった音楽がカフェで流れたとき。
日本の多くの人は同時にこう、言うはずです。
「懐かしい!」 (NATSUKASHIH!)
でも、英語圏でこういう体験をしても、同じ語句で、同じ言い回しで、一斉に「懐かしい!」という意味でハッピーアイスクリームになれる(古いかな・・・)言葉って、私の中にはありません。
→ ちなみに、ハッピーアイスクリームって、私が小学校のときに流行った言葉で、 「まったく同じ言葉を誰かと同時に言ったときに『ハッピーアイスクリーム!(Happy icecream!)」と言う」という遊び、っていうのか、ノリ、っていうのか、なんとも幸せなシンクロな体験のことなのです。
なぜなんでしょ。
’<小山ケイが考える、「懐かしい!がなぜ英語にないのか?」>
仮説1) 清少納言、紫式部の時代から脈々とつづく、「古きよきもの」へのあこがれや価値を見出す文化性が日本にはある。
仮説2) 多くの国民が共有できるコンテキストを有している文化(日本)に対して、他国・多文化・多人種・多民族による文化形成(英語圏)の違い。→たとえば、古い昭和のテレビ番組をみたとたん、一斉に「懐かしい!」(NATSUKASHIH!)と言う文化がある一方、「昨日、母国から移住してきました。だから、そのテレビ番組を私は鑑たことがありません」という人がたくさんいる文化もある。
I, as a Japanese translator, am not able to find the equivalent word of Japanese NATSUKASHI!(懐かしい))in English although there are several expressions in the language such as “Feel nostalgy” and “It reminds me the good old days.”. This might be the difference between the one in which majority people can notice the same context with almost same feelings of nostalgy and “good old days” and the other of diversity in so-called “Low context society/culture.”.
The person saying “NATSUKASHIH!” almost states/shouts (lol), “I feel soooo much nostalgy of reminiscence to the content/person/TV drama/music, etcetc.,
“NATSUKASHIH!” implies “How” or “What a” as a extremely exciting feeling of nostalgy in high tension rather than just an explanation. “I feel nostalgy” or “Good old days” are just (or kind of) objective explanations as compared to the Japanese synchronized shouting word, “NATSUKASHIH!(懐かしい!)” (by Kay Koyama/Japan)
●”Good old days”の発音。
1) グゥッ
2) (連結発音で)「Lo」(米国発音)
3) ゥ
4) 「L」
5) (連結発音で)「Dei」
6) 「Z」
7) グッ 「Lo」 + ゥ + 「L」 + 「Dei」 + 「Z」
“懐かしい!はなぜ英語にないのか? ー小山ケイの翻訳コーパスから391 Why doesn’t English have the equivalent word of Japanese “NATSUKASHIH”?” への1件の返信
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