【人生を豊かに】相槌:「うん、そうだね!」とまずは言ってみよう。あなたの株が上がります。笑

さくら

今日の記事は、新卒で銀行員となり、その後15年以上に渡って「サステナビリティ・気候変動・地球温暖化対策・ESG投資・環境CSR」に特化した専門翻訳会社を経営する私・小山ケイが、あいづちのひとつである「うん、そうだね!」について実体験をもとに書いています。

昨日は下の記事を書きました。

●「うん、そうだね!」と相手にまずは言ってみよう。

同意するつもりがなくて、

むりやり「うん、そうだね!」と

言う必要はないのですが、

自分が相手の話から触発されて

自分の意見を付け加えるように言ったり、

「なるほどねぇ」と思ったときは

「うん、そうだよね!」

とひとこと、口に出して言ってみると

あなたの株が上がります。

 

私の実体験です。

ときおりお目にかかるのですが、

私の意見に触発されたようで

会話のなかで私の意見に

同意のひとことがないままに、

「上書き」するかたがおられます。

上書きは同意の意味が入っているので

それは構わないのですが、

上書きのまえに

「ああ、そうだよね!」

の明確に言語化された相槌がないまま、

「それってこういうことだよね」

と分析を始めたり、

「うん、それはまえから知ってる」

と言いたげな人に出くわすのです。

 

でもそれってコロンブスのタマゴ

 

言語化して言葉に表したのは私です。

たとえそのかたが頭の中で

なんとなくそれらしいことを

これまで感じていたとしても、

それを言葉にして口に出して

いないのであれば、

上書きだけでは

新発見とは言えない。笑

無意識に、

「それはまえから知ってた」

「それはあたりまえ」

と思ったとしても、

思うことと、

明確に言語化して言葉に表すのとでは

別ものです。

 

タマゴを机に立てておくためには、

タマゴの底をかつん、とすこし割ればいい。

でもいままでそれを言葉にして

表したことがないのであれば、

それを表した人に同意するときは

「うん、そうだよね」

と口に出してみる。

 

人には癖があるので、

相手の言動からインスピレーションを得たとき、

どうしても、

自分の意見を矢継ぎ早に

言ってしまう人は多いです。

それが、インスピレーションということ。

練りに練って考えたり

計算したりしたもの

ではなく、

まさにJazzの即興演奏なのだから。

言葉のキャッチボール。

クリエイティビティの共鳴としてもいい。

 

でもここで一瞬たちどまって、「あ、そうだよね!」と相手に同意を伝えたり相手を認証することは、相手にとってもあなたの印象が良くなります。

「うん、そうだよね!」

という一言があると、相手の意見に対する認証になって話をした人間(私)には

「同意してもらえたんだな」

と相手の意思が伝わってきます。

それをなしに、いきなり「私の経験したことだと」と始めて、「それってこういうことだよね」

と相手の意見の上書きを始めたりすると、

自分の意見や考え、感じたことや

経験したことを言語化したひとは

なにも目新しい刺激や意見がないまま、

自分の言語化した言葉だけが結局、

相手との共有物にでもなったかのようで

どうもしっくりこないのです。

それがあまりにつづくと

流行りの「マウンティング」を目の当たりにしたときのような不快感になります。

 

自慢じゃないですが、

私はわりとまわりに影響を与える

ところがあるらしく、

私の言葉から触発されて

「あ、うん!それについては

自分も意見を言いたい」

となる友人・知人は多いのです。

音楽の話をしていて、

カルロス・クライバーが

なんて私が始めると、

「え、いまここでカルロス・クライバーの名前が出てくるなんて。ちょっと僕にも話をさせてよ」

と言わんばかりに乗ってきた年上の知り合いがいます。

私の話を聞いて、カルロス・クライバーのDVDを購入した友人もいます。笑

ちなみに、

カルロス・クライバー(Carlos Kleiber)

ドイツ生まれのカリスマ名指揮者です。

 

こんなこともありました。

ある公的な審議会に参加するひと(男性)

が参加者リストを見せてくれたとき、

そこに名のあるのは

男性ばかり。

その男性は女性の社会的参加を促す

大きな会に参加しています。

私は無意識に矛盾を感じたので、

この会の参加者って、男性ばかりですね」

とひとこと、漏らしたとたん、そこにいた人たちから

「ああ!ほんとだ」とどよめきが起きました。

 

こういうことは私の人生のなかで、頻繁に起こります。

だから、自分の言ったことに

上書きされるフラストレーションもわりとたくさん、経験してきました。

「うん、そうだよね!」の一言がないままに。

 

小さな子どもであればあるほど、

「よくできました!」

の認証がないと、

だだをこねてしまいます。

 

会話のなかで、

「タマゴを机の上に立てるためには、タマゴの底をかつん、と少し、割ればいい」、と言ったのは、です。

「それはまえから知ってる」

「そんなのあたりまえだよ」

と言われても、

いままでそれに触れなかったのだから、言語化は「まえから知ってる」こととは別ものです。

 

●ひと呼吸おいてみるときの気持ち。

なので、

私も人との会話において、相手からインスピレーションを得たら、まずはひと呼吸おいて「ああ、そうだよね!なるほど・・・」と言う時間を意識的に持つようにしています。

インスピレーションはひらめきだから、ついそのまま自分に浮かんてきた即興演奏を始めてしまいそうになりますが、それは自分がひらめいたのではなく、相手がインフルエンシャルということ。

他者を触発させる力のあるひとだということ。

だから、まずは相手に敬意を払うのが礼儀だと私は思うのです。

 

  このひとすごいなぁ。

  そうなんだよね、

  それが私もずっと

  いいたかったんだよね。

  ああ、このひとがいったこと、

  私も経験したことがある。

自分がものすごくインスパイアされたときってこういう気持ちがたくさん、沸き起こってますよね。

だからこの気持ちをそのまま素直にフィードバックするのです。

 

明日は今日の続きで、

「人にクリエイティブな影響を与える人間になろう-Be an inspiring being!」として記事を書いてみようと思います。