今日は、先日から書き始めた「人生ドリル」シリーズの一環として、「人がそれぞれもつ怒りの処理方法」ということについて書いています。
「小山ケイの人生ドリルシリーズ」では前回、下の記事を書きました。
(我が母校青山学院の駅伝チームOB森田くん、下田くん、一色くん、林くん等々が就職したGMO社です!私がひそかに応援してきた島貫温太くん(帝京大)のGMOチーム参加も決定してしばし舞い上がってます、私。笑 実業団からも目が離せなくなりました)
●ここ1週間で見かけた喧嘩を2つ、まずはご紹介します。
ここ1週間ぐらいの間で2度も、「赤の他人に対して怒鳴り合ってる人種」を見かけました。一般の街中でです。絶滅危惧種だと思われた「他人に対して怒鳴り合う人間」。まだ生息してたんですね。笑
怒鳴りあうようなお仕事をされているかたたち(?)やアルコールが入っているなど、特殊な状況でならわかりますが、一方は朝っぱらから、もう一方は夕方近くの込み合う電車のなかでです。
強調しますが、どちらもいい年こいた大人たち。しかも怒鳴り合ってるのは見ず知らずの男 vs.女。
朝っぱらから怒鳴り合っていたのは駅の改札口で。そのときは人身事故があったので振り替え輸送をしていた日でした(注:振り替え輸送とは、ある電鉄の路線が事故などで突然使えなくなったとき、別の電鉄会社が乗客を受け入れて移動させることを言います。首都圏や都市部ではよくおこります)。
しかも平日。出勤時の忙しいさなかでの振替輸送でとても込み合っていたせいもあったのでしょうか。素通りしただけなので喧嘩の内容はまったくわかりませんが、サラリーマンとおぼしき若い男がパートにいく途中のような中年女性に向かって怒鳴ってる。そして、女性のほうも負けじと悪態ついてるのです。
「ばかやろー!なんとかかんとかで、くそあま!なんとかかんとかだろがっ!(というような怒声)」
「うるせ!ふざけんな!このやろー!(とこちらも怒声)」
もはや頬に傷ありなかたがたのケンカです。「おれのほうがさきだろ!」「ちがうだろ、あたしだろが!」というようなことだったのでしょうか。駅員さんを挟んで格闘してます。ラッシュアワーでしかも振り替え輸送時。みんな急ぎ足ながら、見てます。
もうひとつの喧嘩は、某電車の車内と駅にて。どういうことが原因なのか、こちらもさっぱりわかりません。というのも、込み合う電車の中で、口喧嘩をし始めた男女の姿が私からはまったく見えなかったからです。
座席に座ってる老年の男性(声からそうだと感じました)が、ホームに立つ(?)女性と怒鳴り合っている。女性の声は停車した電車の外側から聞こえてきています。
「この、中国人が!」
「おまえの母親がなんとかかんとか、なんとかかんとか!」
「なんとかかんとかで、ど-したこうした!」
男のほうがなぜ、女に向かって「中国人」と言ったのかも分かりません。女の言葉を聴いてる限りは、流ちょうな日本語のように私には聞こえたので。
おまえのかーちゃんでべそ!
おまえのとーちゃん禿あたま!
のレベルだと思います。それが証拠に、「聴いてる分にはおもしろいけどね」とつぶやきだす乗客もいたり、またそれに同調するかのようなくすくす笑いが起こります。
そして発車時刻。「車内で安全確認のため、この電車はしばらく停車いたします」のアナウンス。さらにくすくす笑いが。「安全確認、だって」。私もマスクのなかからおもわず笑ってしまいました。
車内には子どももいたので、大人の怒声なんか聞かされてかわいそうに、エスカレートしそうだったらなんかひとこと言ってやるか、ぐらいに私は身構えながら注視(といっても喧嘩してる連中の姿は私の席からはまったく見えなかったので注耳。笑)していたのですが、駅員さんが来たのでしょう、若い男性が仲裁に入ったような声がしたと思ったら女のほうが「あの男に暴力うけたんです。セクハラですセクハラ」なんて言い出した。
男のほうは完全にびびって「いやなんにもしてませんよ、僕、なんにもしてない」なんて言い始めてる。
じーさんも年甲斐もなく怒鳴ってるし、女のほうも意味不明なことを怒鳴ってる。
けんかっ早い私も気を付けなくてはいけません。反面教師です。
●自分の「怒り」をみつめる。なぜ、自分はキレてるのか。
「キレる」ということでは私もなんどキレたかわかりません。このブログでも少し前に、「キレかた」について記事を書いたほどです。笑
ただし、初対面の赤の他人と喧嘩することはいまではほとんどありません。といっても、あの2組の姿はけっして他人事ではない。自分のこととして考えなくてはなりません。
「怒鳴る」のはもちろん怒りを感じているから。そして、人目があるにもかかわらず大声で罵倒し合うのは、感情を爆発させて相手を攻撃することで自分に利益がある、と感じるから。それもとっさの判断で。この推測もあながち間違いじゃないと思います。
抗議とは違う。喧嘩です。それも互いを意味不明な言葉で罵倒しあう喧嘩。「おまえのかーちゃんでべそ」「このくそあま!」と怒鳴る。
カタルシスを感じてるんでしょうか。
たぶん、本人たちも気づかないほどの電光石火な速度で火がついてしまうのでしょう。だから「怒り」を感じた瞬間にどうするかによって、怒鳴ったり怒鳴らなかったりということになるのだと思います。
★自分が怒りを感じた瞬間、たぶんまわりがみえていない。そして自分も。
★怒鳴ると体力を消耗します。血圧もあがる。それでもどなるメリットはあるのか。
★どんな相手に向かって自分は怒鳴ろうとしているのか。大人の男か?子どもか?女か?
★そんな自分の貴重なエネルギーや体力を使ってでも、相手に自分のいかりを表現するメリットはなにがあるか?
★怒りを爆発させることで、お金は入ってくるか?
★怒りを爆発させることで、健康によくなるか?
★怒りを爆発させることで、相手にどんなメリットがあるか?
★怒りを爆発させることで、おいしいものが食べられるか?
★怒りという自分の感情を、まったくの赤の他人に見せるメリットは?
→ これが、私が全日書いた記事「バカヤローと言ってみる」につながります。
●男が女に怒鳴ってる。
男が女に怒鳴ってる時点で、「こいつオトコ終わってんな」と私などは思ってしまいます。たとえ30前後の若い男であっても。女性以上にご自身の「男性性」に誇りを感じる男性は多いはずですので、これは致命的です。
★「男」のほうが総体的に声が大きい(体格、骨格の違い)。
★しかも上背があれば、目線が文字通り「上から」になる(威圧感が出せる)。
★カッとなって自分の手が万が一出てしまった場合、女が負けるにきまってる(女のほうが格闘技でも身につけていないかぎり)。
コヤマの回答】よって、「男のほうが勝つ。だから、オトコである自分はオンナとわざわざ喧嘩する必要、なし」と一般的な男性は判断するのでは???
「ホンモノのオトコ」なら「自分のほうが強い」と知ってるのだから、自制して「すいませ~ん」と下手(したて)にでればいいだけの話だと思うのですが・・・。腕力のない子供に向かってむきになってる大人みたいに見えました。
一般ビジネスパーソンが着そうなパリッとした紺色のスーツ姿で、営業マンという雰囲気。背も180センチ前後ありそうで顔もイケメンのいい男だったのに、残念ですね。取引先の人が見てたらどーするんでしょう。ご愁傷様です。
「逝ってよし(おぼえてますか~。笑)」
“小山ケイの人生ドリル10-「自分の怒りを見つめる」” への3件の返信
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