“Unwanted”をどう訳すか?

⚫️Unwanted”をどう訳すか?

以前、私はこのブログで、”Unwanted” program”をそのまま日本語にすると、「望まないプログラム」となって、いかにも調の響きになってしまう、と書いたことがあります。

今年の大学入学共通テスト「英語リーディング」第四問にも出てきました。

“Unwanted items.”

これを、「望まないアイテム」とすると、私には「いかにも調」の和訳に聞こえる。

むしろ、「使わないアイテム」とか「必要のないアイテム」としたほうが、まだしっくりくる感じがします。

なぜか?

思うに英語、とくに米国英語が、他者と出来るだけ感情を交差させえる言葉を選びがちだからじゃないかな。

民族も人種も宗教も違う人たちが一つの社会を作って共生しているわけです。「隣の人は何する人ぞ」になっては、しゃかいとして成り立っていかないようなところがべいこにはある。だから、使う言葉は出来るだけ「感情を喚起させるもの」となるような気がします。

翻って、日本は高コンテキスト社会。言葉を解さずに非言語でやりとりしたり、あまり顔に表情を作らなかったりするひとが多い。だから言葉も、相手の領域に入っていくものよりも、距離感のあるさっぱりしたものが好まれる。まるで公(おおやけ)の文書みたいな。

“Unwanted”は”Un”と”wanted”から成り立っており、”wanted”は使う人使う先の人どちらにも「リクエスト」や「したいかという感情を喚起させます。

少々意訳になろうとも、”Unwanted”は公の文書やトリセツなどであればあるほど、「不必要な」や「使用しない」と訳すほうが良い場合があるのです。

⚫️Unwanted items”の発音。

アン

2ワン(ここが一番、音程が高い)、

3 かTed」

4アイ(ここも、音程が高い)

5テム

6 「Z」