“WASP” -White Anglo-Saxon Protestant (Christian) ー米国を語るうえで外すことのできない「マジョリティ (Majority)」の象徴。

●”WASP” -White Anglo-Saxon Protestant (Christian) ー米国を語るうえで外すことのできない「マジョリティ (Majority)」の象徴。

多くの日本のかたにはあまりなじみのない言葉かもしれません。

専門用語にも近い。

WASPとは –White Anglo-Saxon Protestant (Christian)のこと。

日本語にすれば、「アングロサクソン系白人のプロテスタント系キリスト教徒」。マジョリティ (Majority) の象徴として米国社会を語るうえで使われてきました。

さらにこれに“Male(男性)”という言葉も見え隠れします。

ただし、いまや約半数は「マイノリティ (Minority)」。半数でありながら「マイノリティ」もおかしな気がしますが、ひと昔前に「マイノリティ」と言われたヒスパニック系やアジア系、そしてもちろん、アフリカ系のかたたちの人口が半数以上に迫る勢いで増えています。

よって、「マジョリティ」の象徴として使われてきた”WASP”という言葉も、以前よりもメディアからはかなり姿を消しつつあるような気はします。というのも、「アングロサクソン」という民族自体は米国でもマジョリティではなくなりつつあるからです。

祖先の一部はアングロサクソンだけれど、そのほかにもゲルマン(ドイツ)やケルト(アイルランド)をはじめとするさまざまな民族を祖先とするという米国人が増えました。トランプ氏も厳密には”WASP”ではありません。ドイツ系の祖先も有しておられるからです。

ところで、「マジョリティ」とは統計学的な「50%以上の人口」を意味する以上に、「米国社会で力のある人間」「権力者」「存在感のある人たち」という暗喩がある。

だから、いまの時代の米国社会で、はたして”WASP”が「力の象徴」といえるのかどうか、私には疑問です。

むしろ、”WASP”はブルーカラーや「取り残されていく人」の象徴となりつつあるのではないか。

To me as a Japanese, the word ‘WASP” seems to be getting meant “lower class (metaphor of “powerless”)” or “People left behind” in the US even if it’s sometimes not true.

【私・小山ケイが考える「米国のマジョリティ (Majority of US)」by Kay Koyama

★いわゆる「マイノリティ」 → ヒスパニック、アジア系、アフリカ系、Latino, Asian, and African-American

★Z世代 Generation Z

★女性 Females

★ネットで「世界」とつながってる人たち。People connected on the Internet

★仕事で世界とつながってる人たち。People workhng globally

★いわゆる知識層や影響力のあるエンタメ(ハリウッドスターなど)で活躍するユダヤ系の人たち。Intelligent class and Jewish people working for not only financial bussiness but also entertainment industry.

●なぜ”WASP” (Male)が「マジョリティ」であったのか? Why WASP used to be “Majority?”

ひと昔前の米国は、アングロサクソン、つまり英国系の祖先をもつ人たちが社会であらゆる力を有していました。”WASP”という言葉にはそれ自体で、「過半数」という意味が入っている。

★白人 (Cocasians)

★アングロサクソン(英国系)(Anglo-Saxon from UK)

★プロテスタント系 (Protestant christians)

宗教の「マジョリティ」はキリスト教のプロテスタント系。故ケネディ大統領 (JFK)が就任するまで、米国の大統領はみな、プロテスタント系のキリスト教徒でした。JFKはアイルランド系でカトリック教徒初の大統領です。

経済、政治、文化のあらゆる分野でWASPが権力を有していた。それも男性のWASPが。

(ゆいいつの例外はもしかしたら映画界だったかもしれません。主要な映画会社はユダヤ系のユダヤ資本によって作られました。ポール・ニューマンやハリソン・フォードのように、俳優も両親のうちのどちらかがユダヤ系という人も多かった。それはいまでもそう)

●おそらく、立場が逆転したなかから一部が屈折?そして議会襲撃。あるいは候補者を狙撃。

トランプ氏はビジネスパーソンとしてあるいは生まれ持っての動物的な勘が鋭い人として、ある一定の人を引き付ける力があるのだと思います。私がこのブログでよく呼ぶ、”HEEL(格闘技の悪役)”として。でも残念ながらそのなかには屈折した人間も含まれている。それが、議会を襲撃したりトランプ氏を狙撃しようとしたりするのだと思います。まるで「かわいさ余って憎さ百倍」

私は米国マスコミの報道を観ているだけですが、狙撃犯や議会の襲撃犯はほぼすべて、白人男性です。驚くことにもとオリンピック選手(メダル獲得者)も中にはいるとのこと。「アングロサクソン」ばかりではないとは思いますが、「白人男性」という点ではほぼ共通しています。

屈折した何かを抱えた人間だからこそ、暴力に訴える。違法であろうとも。

先日のブログ記事でも私は書きましたが、彼らはトランプ氏のパフォーマンス(人間性)を利用しているにすぎない可能性があります。

氏の政治的信条を特に支持しているわけではない。その証拠に、氏ご自身は彼らの行為(犯罪)を公(おおやけ)の場では非難しています。

彼らは米国社会の「何」に対して屈折したものを抱えているのだろう。

★不公平感

★自分の努力が報われない苛立ち(オリンピック選手なのに裕福な生活が送れない、とか?)

★(狙撃犯は)トランプ氏に対する妬み。

★世の中(世界)から取り残されていく苛立ちと焦り。

★「マジョリティ」であるはずの自分たちがなぜか、社会からは虐げられている(と信じている)。