今日の記事では、米国大学を卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動・地球温暖化対策・環境CSR(企業の社会的責任)」などに特化した専門翻訳会社を経営している私・小山ケイが、”Following”.”について書いています。
私はプロの翻訳者として長年にわたって、自分(自社)専用の「コーパス」と呼ばれる辞書を作っています。 方法は全くのアナログです。気に入った言い回しやnativesが使う言い回し、専門用語などを和訳・英訳どちらも「対訳」としてExcelにひとつひとつ打ち込んでは保存しています。世界中のどこをさがしても同じものは二つとない。なぜなら、私という人間が自分の感覚で、「これいい」「これ大切」と思ったものを手打ちで入力して蓄積していったデータだからです。ラーメン屋さんやとんかつ屋さんでいったら「秘伝のたれ」(笑)。 門外不出です。今日はそこから取り上げます。
<もくじ>
●小山ケイの翻訳コーパスから7 – ”following”を「~に続き」と訳すとおかしいときがある。
●”Following”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●小山ケイの翻訳コーパスから7 – 「followingを~に続き、と訳すとおかしいときがある」
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これも、いつ登録したのか覚えてないのですが、おそらく法律文書を訳している時だと思います。”following”に関する注意書きのスペースに自分で書いて(入力して)いました。
かわりに私が和訳として入力したのは「~のあとで」。
例文を考えるとこんな場合です。
“We enjoyed the wine following the meal.”
「私たちは食事のあとでワインを楽しんだ」
「私たちは食事に続きワインを楽しんだ」と訳せないことはないですが、日本語としてはなんとなく、ベルトコンベアに乗って機械的に食事とワインがつぎつぎに運ばれてくるような印象を受けなくもない。
おそらく、「続き」という言葉が法律文書や企業の説明文などで使われることの多い言葉だからだと思います。
もちろん、口語では「続き」とは言わない。ですよね?
英文を見ると、”meal”は”wine”を「追っている」、あるいは「従っている」。だから、順番は”meal”がさいしょにでてきて、その「あとに」”wine”が出てくる。
さらに。
この一文がどんなジャンル・形態の英文の中に書かれてあるかによっても訳し方は違ってくる。
1) 文学や小説のなかの地の文であれば:
「僕らは食事のあとにワインをしたためた」
2) 官能小説のなかの会話であれば:
「私たち、食事をしてからワインを楽しんだわ」
3) テレビドラマの会話であれば:
「食事終わってからワインも飲んだんだ、うちら。楽しかったー」(笑)← すこしばかり意訳ですが。
4) 企業の広報による「弊社主催によるボジョレーヌーボーを飲む会(どっかで聞いたことある也)についてのご報告」であれば:
「弊社従業員も含めて、全員で食事に続きましてボジョレーヌーボーを楽しみました」
●”Following”の発音
1) (上前歯で下唇の内側を軽く噛みながら)「Fo」
2) (舌先を上前歯の裏側に軽くつけて)「Lo」
3) (口を「う」の形にしてから)ウィン
4) (母音なしで)「G」
5) 「Fo」 + 「Lo」 + ウィン +「G」
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