今日の記事では、母校の青学から単位を持って米国大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再度、母校の青学(大学院)へ入ってMBAを取得した私・小山ケイが、2021年1月16日17日に行われた「大学入学共通テスト」の「英語」について書いていきます。
<もくじ>
●<英語>大学入学共通テスト2021「リーディング」問題と解答の解説・分析・対策「英国でホテルに宿泊するための下調べ」(第三問A)
●”Would you -?”と聞いているのだから、答えはYes/No。
●覚えておくといいと思う英語を抜粋(高校生用)。ー将来のためにも。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●【英語】大学入学共通テスト2021「リーディング」問題と解答の解説・分析・対策「英国で宿泊するための下調べ」(第三問A)
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毎日新聞サイト「大学入学共通テスト・問題と回答」他 (URL) https://mainichi.jp/exam/kyotsu-2021
設問からわかることは次のことです。
★英国で泊まるホテルを探している「私」。
★有益な情報が「トラベルアドバイス」サイトの”Q&A”にあった。
第3問A全体を見ていくと、ホテルまでの行きかたが図表で書いてある箇所があり、そのあとに問題が2問、続きます。
本文が少し長めなので、こういうときはその他の部分から先に情報を得ます。
「外堀を固める」感覚です。
概要ともいえる。
本文を詳しく読む前にここまで見てみて、「私」が有益だと思った情報はどうやら、「Holly Hotelまでの行きかた」のようだとなんとなく把握できます。
そして問題2つをよく見てみると、ひとつは「Alexの回答からわかったこと」、もう一つは「2021年3月15日に空港から2時に公共機関を利用してホテルへ行く」ということ。
これだけではもちろん、何のことかさっぱりわかりません。
当然です。本文を読んでないのですから。
だから、焦る必要は何もありません。笑
私が自分の学生時代を思い出すと、高校生ぐらいのときはとかく、こういう問題文にもどぎまぎしていたような記憶があります。「え、わかんないよこんな問題」と。だから問題文を読んだりテストそのものにいったん、ざーっと最後まで目を通す、という行為がとても怖かった。
でも、いちばん最初に「テスト用紙をぱらぱらとでもいいから最後まで見てみる」は鉄則です。大人になるとだいぶ慣れて、私は社会人になってビジネススクールに通っていたときはテスト用紙が配布されるといったん最後まで目を通してから問題にとりかかっていました。
共通テストの80分という制限のある時間を有効に使うためには、重要な情報と後回しにしてもいい情報を取捨選択していく必要があります。
そして、重要な部分に時間を割く。
できれば70分で仕上げて、残り10分でゆっくり、落ち着いて、自分の回答を再確認する。
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表と問題文を読んだことで、分かったことがさらに増えました。
★Alexという人が出てくる。
★問1は「Alex」という主語のあとが回答欄となっている。
→ Alexが「したこと」または「していること・すること」が示された、「正しい動詞」から始まる選択枝を探す。
★つまり、Alexが書いた(答えた)と思われる文章をよく読む必要がある。
★「私」は空港からHolly Hotelへ行こうと思っている。
★日時は2021年3月15日の午後2時。
★問2は少し計算したり表の中の時間をよく確認して判断する問題。
問1と問2に目を通したことでなんとなくわかることは、「おそらく問2のほうが回答に少し、時間がかかるかもしれない」ということ。時間配分もできる。自分の感覚を頼りに。
私がこのブログで何度も触れる、「アタマと感覚は両輪」とはこういうところにも生きてくるのです。
そしていよいよ、本文をじっくり、読んでいきます。
ピン止めされた上記の情報を参照しながら。
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●”Would you – ?”と聞いているのだから、答えはYes/No。
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“Q&A”のページということもあり、質問者の”Liz”は最後の部分で“Would you -?”と聞いている。ここが本題です。
“Would you -?”と聞かれているのだから、答える人はYes/Noで答えるはずです。
その他のまわりの部分にはもちろん、詳しいことがつらつらと書かれているのですが、まずはここを「錨(いかり)」にして読んでいく。
なぜなら、まわりの枝葉のような情報まで一生懸命、頭の中に入れようとすると読むポイントを見失うばかりか、時間も頭もかなり使ってしまうからです。
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Lizが知りたいことは、
1)「Hollytree hotelは(プロ・体験者から見て)おすすめかどうか。.
2) 空港 (Buxton Airport)から簡単に行けるかどうか。
それに対して回答者(のちほど名前が分かります)の答えは、
Yes.
この答えを頼りに、「なぜ」を見ていく。
「どうしてこの人はHollytree Hotelを勧めるのかな」と。
こういう読み方をすると、頭の中にすっと内容が入ってきます。
これが長文読解の読み方です。
錨(いかり)となる部分を見つけて、そこからずれずに、「なぜ」や「詳しい内容」を見ていく。文章の内容を理解するために。使われている文法や構造を考えることに頭を使うのではなく。
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Alex(回答者)の回答を読み進めていると、問1の答えと思われる部分がすぐに出ています。
「手ごろな値段だしサービスが最高。無料の朝食もある」とある。
選択枝をみると、「3」が「コスパの良さ」について触れています。「2」と「4」は明らかに間違っている。残りの「1」は触れていないことであり、ALexの言っていることや表から判断すると、Hollytree Hotelは必ずしも「利便性の高い場所」にあるとはいいがたい。
だいたい、表をみたとき、「なんか入り組んでる」と思わなかった?笑
数字もごちゃごちゃと書いてるし。
だから私は「問2では表を見ながら少し計算が必要」とも書いたのです。Alexの回答を読んでいても、「乗り換え多いな」「時間かかりそう」と私は思いました。
“Convenient place”と言われて先進国のような「時間が命」の感覚からすると、そこに行くまでに10分から30分以内で、乗り換えせずに行けるようなイメージがわきます。
まさにシームレス。
問2はAlexのいうことと表をよく見ながら少し計算をします。
「3」と「4」のUnderground組は5分間隔で到着するという利便性があって割安な地下鉄を利用しつつも、(おそらく慣れていないということもあるのだと思うけれど)行き先をよく把握するのが難しかった、とのことで、Alexでも1回目の宿泊の時は5分のロスタイムを含めて合計12分 (7 min + 5 min) の乗り継ぎ時間を必要としました。
25 min + 10 min + 12 min = 47 min (Underground)
47 min – 40 min (Express bus) = 7 min
Express busは「30分毎に運行。始発は10.00 am。最終は6.30 pm。
ということは、運行スケジュールは一日、こんな感じ。
10.00 (First), 10.30, 11.00, 11.30, 12.00, 12.30, 13. 00, 13.30, 14.00, 14.30, 15.00, 15.30, 16.00, 16.30, 17.00, 17.30, 18.00, 18.30 (Last)
問われているのは2021年3月15日午後2時に旅行をする場合のこと。
であれば、30分間隔でも2.00 pm ジャストのに乗ってしまえば、待ち時間はO。
Undergroundは5分間隔だとしても、「出発します」で目の前で行っちゃったらあと5分、待つということ。笑
(英国の交通機関は時間にルーズ、なんていっちゃぁだめよ。「それも考慮せよ」とは指示されてないのだし。『条件」について言い出したらきりない。「実は『私』は英国の交通機関には慣れている」、「その日はたまたま遅延があるかも」「歴史的な大雪」っていう条件だって考えられる)
表を見る限りは、いちばん早く行けるのは普段であれば選択枝「1」の組み合わせ。
その時期は道路工事があって”City bus”はいつもの3倍の時間がかかる、とAlexは教えてくれています。
だから、表では「10分」のところがCity busは2021年3月15日には「30分」かかるということ。
いっぽうの「歩き」は20分。
10 min (City bus) * 3 – 20 min (on foot) = 10 min
ということで、「Express bus」と「歩き」の組み合わせがCity busよりも10分早く到着することが分かります。
「2」を選びます。
●覚えておくといいと思う英語を抜粋(高校生用)。ー共通テストのためだけではなく、将来のためにも。
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