●2026年大学入学共通テスト「追試験」「英語リーディング」第七問 (4) Japanese entrance exam 2026 (second) 20 “Mosquito control and science”

今日は第七問の最後の設問、問5について書いていきます。
表の「37」を埋める、という問題です。表を見ると、「結論」となっています。
問題文では、「人類は長年、蚊やそれを原因とする病原菌と戦ってきました。現代にいたり、私たちは科学を進歩させることで、蚊の発生数を管理し、蚊が原因となる病原菌を制限してきました。これからも科学の進歩にともなって、私たちは蚊の発生数を上手に管理していくことになるのでしょう」というようなことが記されてあります。
先日も先に目を通してみた選択肢を改めて見てみます。
★私たちは病原菌を管理するために、蚊の発生数を抑えるような取り組みを進めている。(are making)
★人類は、蚊を管理することで蚊を原因とする病原菌の減少を図ってきた。(have eliminated)
★人類は、主に遺伝子操作によって蚊を原因とする病原菌を管理すべきである。(should)
★おそらく今後数年間で、人類は蚊の発生数に関係する課題を解決するであろう (will)。
なかなかに難しい問題ですね笑。
注意したいのは、問題文には「人類はどのようにして蚊の発生数を科学で管理しようとしているか」という、「手法の紹介」のような内容の記述はありますが、それによって実際にどのように「病原菌が減少してきているか」というデータや数値による立証はない、ということです。
たとえば、
★”Wolbachia”によって蚊の発生数は実際にこれこれ、これだけ減りました
とか、
★日本企業が開発した、界面活性剤のスプレーを利用したことによって、熱帯地方では蚊を媒介とするマラリアがこれだけ減りました。
などの数値や証拠です。
“Tangible facts or data”といってもいい。
ようするに、今回の問題文で触れられているのは、私たち人類が「科学で蚊の発生数を管理する」という目的においてはいまだ発展途上だということだと思います。その技術は年々、向上しているうえに明るい兆しがある、としても。→ なにしろ、日本企業がこのスプレーを開発したのは、いまから約3年前。科学的な根拠としてデータを収集するにはおそらく、10年くらいいるんじゃないかな。アカデミックなレベルの話で実証するとしたら。
「私」がプレゼン用として作っている「スライド」をよく見てみると、「私たちは蚊の発生数を減少させてきている」という話の流れで作られているのではなく、「人類はどのような科学的手法を用いて、蚊の発生数を抑えようとしているか」という視点がテーマとなっています。だから、棒グラフや円グラフなどの数値データを表したスライドは皆無です。
であれば、選ぶべき選択肢は私が記したような「結論」と「スライドの作り」に合致するもの。
